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8の扉 デヴァイ 再々
構成要素
しおりを挟むキラリ ピカリ と
降ってくる おと ひかり
煌めきの合図
閃きの予感 。
大きな青を映す 窓
フカフカの土で まだ眠る ハーブ達
そっとあげた水が ジワリと包み込む様 流れて行って。
私の その「起こさない様に」という
気遣いが 伝わっていることを 感じる。
その
まだみんなが眠っている時間。
この時間が 私にとってはとても尊いのだ。
一人で目覚めた朝は、何故だかそれがわかって悪戯したい気分に なる。
きっと寝たフリをしてくれている金色をそっと眺め 抜け出す神域
さて 今日は何処を味わおうかと。
ニヤリと微笑みながら くるくると回り始めた カケラを見る。
うーん 白
青
ピンク? いやいや
きいろ は ないな
茶は朝は まぁ いい
うーん やっぱり ?
あお かな ?
胸にくる、すっと拡がった色を展開し
そのままぐるりと拡大すると どうやら魔女部屋の窓辺へ誘われている様だ。
「然らば。」
いざ 出陣 いや なんの??
そう、一人ツッコミをしつつもポンと青の廊下へ出て。
テクテクとあの扉を思い浮かべながら 歩いて来たんだ。
「 ふぅむ。」
ジワリと 沁み込んだ水
その地下への道筋を眺めながらも砂粒、土の粒子を思い描いて「喉は 潤ったかな」と 想像していた。
そう 草花が 水を欲する様に。
きっと「土」や「石」も
それがないと生きられないとは 違うけれど
きっと「水が好き」 それはわかる。
「なんでなんだろうな。 でも。仲間?まあ、ぜんぶがまるっとひとつだし、自分の一部が違うカタチで自分の周りを撫でて行く、そんな感じなのかなぁ 。」
じーっと
なに でもなく眺める 「もの達」
「植物」「物」「土」「空」「水」「石」
それは なんでもいいのだけれど
私の目の前にあれば。
「それ」は 物語を展開する。
それは 昔からそうで
「なに」というストーリーが ある訳じゃ ない。
けれども想像は 私の世界を超えて展開し
いつでも幼い心を楽しませてくれた。
この頃 思うのだけど
「想像力」とはやはり個人が 持つ「まじない」で
子供達の事でも 思ったけれど。
その人を表す 「ことば」である。
ここまで来るのに、ぐるぐると思考の旅をして
結局元に戻ってきて そうしてわかったこと
それは「ことば」の意味が 人によって違うこと
それは文字通りの意味でもあるが
「信念」「認識」「範囲」「場所」の違いであるとも、言える。
それがきっと混乱を生んでいる原因でもあって
「一つに決めようとするから」。
余計に、こんがらがるんだ。
「みんな 違う」「それぞれの色」
それが普通のせかいであれば、そもそも他人の色は「面白い」筈だ。
そうして自由に反応して、「想像以上」の物を生み出すせかい
それが私の住みたい「せかい」である。
そうして気が付いてきた中でも この頃整理されてきた部分
世界の中にある「見えないもの達のこと」。
それはある意味「魔法」や「妖精」「精霊」「妖怪」「幽霊」「神」そんなものだと 思っていたんだ。
しかし
それも どうやら 「刷り込み」らしい。
いや 刷り込み と 言うよりも。
私の 思い込みも あるだろうけど。
昨今世界に蔓延る「映像」「絵画」「漫画」など 所謂「絵」で見るもの
その影響で「シンボル」が一元化されつつあること
その流れは否定できない。
「妖精」とは
「魔法使い」とは
「精霊」とは
「魔女」とは
沢山の不思議があるけれど、「本」であった時は。
まだ、個人の想像力の範囲内だった。
ある 程度までは。
描かれている描写にもよるだろうけど、それはなにしろ一元化される様なものでは なく
きっと各個人の素敵な精霊が いた筈なんだ。
漏れなく 私も「精霊とは こんな感じのもの」
そう思っていた 刷り込み
いつしか どこからか ズレて行った 「本当のこと」。
きっと始まりは「誰かの本当」で
それをつまみ食いしてきた周りのイメージが作り上げた虚構
そして「それ以外は そうではない」という刷り込み。
本来ならば「なんでもいい」んだ。
「決まって」など ないのだから。
だから 私も勘違いしていたんだ。
「見えないもの」はこんな形をしている
色をしている 姿をしている
そんな風に。
思い込んで いたのだ。
「それ以外」は 見えても 認識して いても。
「そうではない」と いう 風に 。
「だから 私のせかいを構築する、という事はそれ即ち「自由」にやはりこの土の中にも家があって 土達は根と遊んでいて水を蓄え協力してなんかモニョモニョやっていて。ふむ。」
それもこれも 皆 「生きて」いて。
やはり「みんなで ぜんぶ」「まるっとひとつ」で「ぜんぶが光の粒子」、そうなんだ。
「ふむ?自分がこっち側に、参加してると 繋がるって 事なのかな? ?」
ふと、私の声に。
気付いたハーブが起き出した気配がして、その葉の艶が「そうだよ」と返事を して。
また更に「せかい」との仲が深まった気がして
一人、頷く。
そうして その「ひとり ひとりのせかい」が 違うならば
やはり「精霊」「妖精」などの「見えないもの達」の捉え方も。
違うと いうことなんだ。
それは 「見る」のか 「聞く」のか
そんな「捉える部分」も違えば
「どんな色」「かたち」「姿」そもそも「見えるのか」
「見えないのか」、「捉えるもの」も違うのだろう。
そう 「取り入れる粒子」が違うのだ。
その 「大きさ」「密度」「高さ」、言葉では
言い表せないけど。
「捉えられる 光の高さが それぞれ違う」様に
それは人によっても違うし
段階によっても 違うのだろう。
そうした 「せかい」の中で。
「わたし」という 音響装置で
どんな「おと」を 出すか
「なに」を どのくらい
どの 細かさ 位置 場所
「かたち」で 「いろ」で
「見」「聞」「触」「知」「わかって」
「選び」 取り入れ
「どんなかたち」で 扱い 料理し
加え 混ぜ 反応させて。
そうして出来上がり
「弾き出されてくる おと」は なんなのか 。
「音響装置」、それは言い換えれば何にでも なる。
「「なにか」を読み取るもの」、それは対象が何であってもいいが
読み取りの方法が違う ただそれだけのものだ。
多分 それが「からだ」で。
だから、「感じ取る」ものは 人によって違うし
感じ取れる範囲、もの、好み
そう、それは「こちら」と「あちら」、その組み合わせで如何様にも変わるもの
それが 面白いんだ。
その 「ひと」が どんな粒子で構成されているか
取り入れる粒子は 何色で どんな大きさで
どう 反応していくのか。
だけど これまでは「全てを均一にし 枠の中へ組み込む」世界だった。
それがこれから 自由になって。
それぞれ が それぞれのやり方で
「自分」を楽しめる
そんなせかいを。
「私は 創る。 うん、創るんだけど ?して、ヒントは何処なのか 。」
それはまだ 「こたえ」を降ろしてはいない。
きっと 何処かの「高い私」が 「まだよ」と
言っているのだろう。
なにが 足りないのか 時間 か
それとも 足りなくはなくて 捨てることが必要なのか。
「ま、でも。 それも。きっと、落ちて くる。」
そう 多分「考えること」は頭での思い付きだから、この場合は適切ではないのだ。
ある時 ふとした 瞬間。
「あ」 「えっ これ??」って
ちゃんと 降ってくるから。
それを待つのみ、なのである。
「ああ、ごめんごめん。すっかり起きちゃったね。」
そうして、目の前で 揺ら 揺らと揺れ始めたハーブ達と 戯れながら。
今日も瞬間の美しさを 体験するのである。
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