透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

圧倒的なスタンスで そうあること

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「うーーむ。 」

あれから。

ウキウキと 帰って来た自分の神域
 子供達は 最後まで楽しそうな声が聴こえてきていたし
 シュレジエンにも「時々見に来ます」と 言っておいた。

造船所は もう大丈夫だろう。
 まあ 大丈夫じゃなかった訳ではないが、なにしろ方向の微調整をし これまでよりもきっと良いものが出来るのは、間違いない。


「 ん?でも? 船、飛ばすんだっけ ??」

そんな事をつらつらと考えながら
「これから」「可能性」「みんなの」
 「自分の」「共同創造」、色々なカケラが回る
  紫紺の 中。


結局 やはりまだ今 頭の中に多い色
 「子供達の色」が 紫紺の渦の中
     カラカラと並び 整列し始めて

色々 自分の世界の知識が応用できないかと
考えてみたのだけれど。

「 ふーむ?しかし、これ以上手出しはしない としても まあ、考えるだけタダ だしな ?」

自分の中で言い訳を述べつつも、くるくると回るカケラの動きを 少しずつ調整していく。


 「学校」
 それをやるとなると なんだか自分の中が
 イマイチピンと来ない。

「イストリアが先生をやる」とは 全く違う響きの「学校それ
 「なんか違う感」「自由がない感じ」。

 それは 一体 何故なのだろうか。

 反応しているのは多分 
 私の中の「細か過ぎるセンサー」なのだろうけど。


「 ふむ? 」

 でも。 やっぱり  

 「縛り」「枠」の問題  かな ???


私の中で「まじない」は
所謂「勉強」とは やっぱり違って「学ぶもの」では ない。


 「学校」 これも 枠
 「勉強」 それも 枠
なんなら
 「文字」「数字」それも ある意味 枠で
 細か過ぎるセンサーによると
 どれもこれもが「決められていること」、そうなるのだ。

 そもそも私は「数字」自体が
「未知の不思議」を表す為の 
 体系立てる為の「記号しるし」だと 思っているから。

なにしろ「習うこと」「決まっているもの」、それ自体に 細か過ぎるセンサーが反応している事は、否めないのだ。

 「制限」は 無ければ無い程 いいと思って いるから。



例えば「日本語」で言うと。
使われている文字はひらがな、カタカナ、漢字

それも数が多く複雑で、漢字に関して言えば音読み訓読みも ある。

そもそもそれが 高いハードルで
 より 繊細な魔法を使いたいならば
 それを覚え使いこなすのは アリ だけど。
 これまでは「当たり前」に 教えられてきたけれど。

 ことが 大切なのだ。


その子の「宇宙を拡大すること」が目的なのに、 その手段に潰されて。
可能性が縮こまってしまうことは、一番やってはいけない事だ。


 「手段」では あるのだれど
 そもそもの 「目的」がズレると
 「手段」に潰されてしまう

 それは 本末転倒なのである。


 そもそも 「これまで通り」が
 一番いいのか それがなのか。

 そこから始めなければならないのだろう。


だから きっと一番いいのは
 双六形式  選択してゆくこと
 選べること 

私がするのは
 「無限の位置」から 「沢山のカケラ」を
 「提示」して 撒いて
 せかい に 敷き詰めて

 「より最善」「子供達にとって最高」な。

   道の選択肢を提示すること

 そうしてもし、私のカケラ以外の色が
 見つかったなら
 見つける事ができたなら 
   「反応」が  起こった ならば。

それ即ち 最高 なのであって
 それもまた加えれば いいのだ。


 そうして できる みんなの道

 自分達で選択し 創り出してゆく 未来。


「ふむ。だって、もしかしたらもっと繊細で美しく統一された、文字が出来上がるかも だしね??そもそも、世界共通の。てか、みんながお互いの色を読めれば。 それも必要、無いのかもね。」


色んな意味で 区切られている「世界」
 思い出す私の地球。

 フワリと浮いた靄
   その 固い色から読み取れる もの

それは私も慣れ親しんだ あれ
すぐに忍び寄り、絡みついてくる あれである。


それは
「決まっている事」「ルール」「枠」「同調圧力」

が 駄目な訳じゃないけど
 どうも「嫌だな」と思ってしまう自分
でも
 なにが嫌なのか
それを考えた時に。


「あー。私、をやるのが、嫌なんだ。二度手間って 言うか。」

そう これまでは 散々「違う」と言っても
きたこと
「やらなければ」いけなかったこと
最悪「背けば殺されていた」こと。

 それは 見えて いるのに。

 上手くいかないこと
 その 方法じゃない
 その人の 為にならない
 それは 本当ではない
 偽りの 損得の 利益だけの 効率だけの
 やり方

 私達を「もの」として扱う やり方だと。

解っていても 潰されていた 長い時。


それを散々やってきて、今 自分は「消されない」ことは わかっている。


 「試して いい」 「やっていい」

   「自由で いいよ」

  「しかし それは 本当に か ?」


が しかし。
 フワリと忍び寄る 澱
 染み付いた「恐怖」の色。

 それは 未だ時折 私の元へ遊びに来て
 きっと 揶揄っている。

 「女神として あるか」
 「ズレないか」「ブレないか」
 「立ち位置は そこ?」
 「ほら そろそろ忘れていないか?」

そう 確認をしに来るのも。

 それも ぜんぶ 「まるっと 私」だけど。


「もう、そろそろいいんだけど。まだ何処かの私が納得 してないのかな。」

なにしろ「夥しい数の 私」がいるのである。

 それを 根気よく やっていくこと
 この「最終形態の」が。

 「大丈夫」だと。

 ブレずに ズレずに 私に自分に示すこと。


 それが 必要なんだ
     大事 なんだ。


誰も 見ていなくても。

「誰」に説明する必要もないし
誰も 「誰かの期待」に応える必要なんて ない。

 でも 「自分」は 見ている

 その スタンスで あるだけ

  ただ 自分が 自分の道を進むだけ。



「やってやろうじゃ ないの。」

 そうだ。

 負けん気 根性 気合いと勘
 とびきりの「細か過ぎるセンサー」を使い
 いつだって自分のコンパスに従って
 「よかった」と思える自分。

 結局 踏ん張って 食いしばって
 最後には「それで正解なんだ」と こと

 それがいつだって 私の宝なんだ。


目を瞑り ギュッと自分の真ん中 
 太い柱をスルリと撫で 回り
  センタリングポイントを ポンと 踏んで。


そう 改めて思う 私の道は
また 新しく見えてきた やりたい事は。

「すべて」を「未知」を「せかい」を
  自分の言葉に 翻訳していく

 かたち にしてゆく
  顕現  具現化  創造する こと。


みんなで ぜんぶで 創ってゆくこと。


「世界」を見ていて 思うのは
子供達の所へ行って 改めて気付いたのは

 「生きる」って 「教えてもらう」ことじゃ
 なくて。

 自分で気付くこと
 自分で学ぶもの
 自分で掴み取ってゆくもの
 積み重ねてゆくものだから だ。


ただ「提示されているもの」を こなすだけでは 少し賢くなった気がするだけ
それを 気付いて落とし込み 使える様になって初めて。

 身になる 使える  創造の手段にできる から。

私はそれを 手伝うこと
 ただ 見せること
  そうあること 
ある意味それしか できない。


 せかいには
  領分 区分 役目 立ち位置が あって
  
  どの光も 素晴らしく輝けるのは同じ だということ

それを知り  
  圧倒的なその スタンスで 立っていること。


そうして 「それぞれの色」を 組み合わせて。

    全体像が 完成するんだ。


そう 「全部」が より大きな「ぜんぶ」を創ること

それぞれの個が 輝くからこそ より大きくなる「せかい」
 
   「光の 全体像」「みんなで ぜんぶ」。


私はその「土台」として あること
空の光として あること
自分の行きたい道を ただ真摯に歩くこと
 その全ては私にとって 同義だ。

 だからきっと。

 それでいいのだろう。



 くるくる くるくると まわる

   光のカケラ

  新しい いろ   
           新しい せかい

    やりたいこと

  なりたい もの
           すべて

  しかし それはきっと 「まるっとぜんぶ」。


「て 言うか。私って どこまで行っても「ぜんぶ」、見たいし やりたいし なりたいし、含みたいんだな 。」


 なんで なのか 。

考えるでもなく、思いながらも目の前で勝手に展開してゆく
カケラの方向性を 見守る。



 「魔法」を 「同時展開」してゆくこと

    「ぜんぶ」

 「新規開拓」 「新しく始める」

  「誰もやったことのないこと」

    「未知への領域」


 「自分で創る」   
           「せかい」



     「創造の せかい」


「 あっ 」

    え っ ?

その「キーワード」が 私の前で煌めいた 時に。


   そう か  が。


 ああ、そうなんだ きっと
 
 "これが 「未知への扉」「10の扉」なんだ"



突然、すんなりと落ちてきた 想い

 自分は 何処へ行くのだろうと
 不思議の扉なのかと

 光なのか 
   神でも出てくるのか
 それこそ本当に 「ファンタジー」なのかと。

   おもって  いた  けれど 。



「なるほど 確かに。か。」


 確かに そうなんだ。

 私は 今 宇宙空間へ 飛び出る訳でもなく
 不思議の扉をパカリと開ける訳でもなく
 穴に飛び込んだり
 迷路に迷い込んで異世界へ行ったりとか

 する訳じゃ ないんだ。


  ホントの 本当


 私にとっての 「未知への扉10の扉

  それは即ち 「創造の扉」で。



 「女神」として あろうとしている自分
 それを確固たるものとし

 全てのために 全てが 循環している せかい。

 
  "それを 「本当のこと」に すること"


     "創造していくこと"



そこまで、自分の思考が辿り着いた ところで。

 キラリと ひかる カケラ

  「そうだよ」と 謳っている みんな光達

 
「だから、やっぱり。最後は じゃ なくて。それも、見えなくて きっとそれは 人それぞれ違うものでも あって。」

 そう でも きっと 私の扉は

 「創造の扉」

 未知を開拓し 道を創る だ。



 「それが本当」
 しっくりとくる感覚で それがわかる。



「  なん か。ホントに。」


 「せかい」って。

  凄いな。


 そう 思わざるを得ない。


この タイミングで それが降って来たこと

 きっと私の「覚悟」「歩み」「方向性」が
 ある程度固まり 準備が整って。

 が また
 「本当」だからこそ、「その時」に降りてくるんだ。


 なんか それって。


「有難き。」

 幸せ。

それでしか ない。


そうして 舞うカケラの一つ、一等輝くそれを
ギュッと胸に掴んで、しっかり感じて 確かめて。

また 大きく息を吸い全身にそれを馴染ませて ゆく。


その時ふと 再び降りて来た「子供達のカケラ」

 キラリと光る 意味あり気な それ。

 
 「言葉のチカラ」と 「伝えるチカラ」

 そう見えるそれは あの嬉しかった言葉
 私が回収した あのカケラの事だ。


 なんだ ろうか 

     今度は また。

  なにが  導き出されて くるのか 。


ドキドキと ワクワクのそのキーワードを 
自分の中で 共に回しながら。

また反応した新しいカケラが「最善の時に」弾き出される様に 明晰さのカケラを加えておく。


そうしてそれを 軽やかに

 「ポン」と無限に投げて おいたんだ。 
 
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