透明の「扉」を開けて

美黎

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5の扉 再びのラピス 森へ

ゆめ

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 「FLOOR 19の センタリングアイテムは これ」

 そう言った私は
   自分の足元にある「紋様」を
    ポンと 踏む。

 まるで ハンコを押していくみたいに
  
 「そこを通らないと 次へは進めない」

 そんな 「紋様」

   手のひら大の それは ピンクをベースにした
   形が組み合わされた紋様で
   少し宇宙的なアイコンにも見える。


 「さて 次へ行きますか」

 そんな事を言って 顔を上げ

  「次なる紋様」へ向けて 進む自分。


 
 あ そうか

  こうやって  私は
  
 「自分の道」を 辿ってるんだ

なんだか 「それ」を見て
 酷く納得している 自分
 
 「思い出したこと」「腑に落ちること」
 「これからやること」「導きに従えば 楽なこと」。

色んな「納得」が 落ちてきて
ことが わかって
また 忘れない様にと 自分の中に落とす。


 てか FLOOR19って なに

  いくつまで あるの

 「センタリングアイテム」?

 なんか それは わかる。


多分 あれは 「カチリ」と踏んで
 「自分」が「真ん中」に合う
 「素敵アイテム」なんだ。

ひとつ ひとつ 踏んでゆく
 「スイッチ」

   「踏み絵」は ちと 違う か?

しかしそこで 「自分の真ん中」を

 きちんと 「把握」し
 
  「集め」 「重ねて」「高く 盛り」

 「その 塔をどんどん昇って いくと」。


「なんか わかんないけど、多分「成る」んだな。」


 夜中に 反芻する 「ゆめ」

 忘れない様 また刻んで

 次のステップへ 進もう。



「てか。 FLOOR19 って  なに。」

 進めば わかる
 そう思いながらも初めて出てきた「数字」と
 具体的な「しるし」。


「ふむ。ま、いいか。なにしろ「今は」 分からない。」

眠い瞼を擦り、再び温もりの中へ堕ちてゆく。


 気付いて るの かな
  いや
     「知って」?  るの? か 

チラリと目に映る 静かな金髪
 規則正しく揺れる 肩のライン
 
モゾモゾと姿勢を変え懐に潜り込む私を
招き入れる 優しい手。


しかし 「夜中の私」に それを問う気力も
 脳みそも ない。


とりあえずは 再びの心地良さに。

 素直に従ったのである。



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