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5の扉 再びのラピス 森へ
マシロの 言っていたこと
しおりを挟むそもそも 「世界」って。
「ひとつ」なんだろうか。
「なんのために 生まれたのか」
「あるのか」「いるのか」
それを探し求めてきた この旅
自分の「本当のこと」を。
ずっとずっと 探してきた私が 今 思うのは。
私達が 思う「世界」は 「地球である」ということ
所謂 私が今、旅しているのは「想像」の中
「御伽噺」「ファンタジー」と言われること
しかし果たして。
「本当に そう」なのだろうか。
これまで旅してきた、私が辿り着いた「私の本当」
それは「本当のこと」 それが人によって違う
そのこと
だから 私の「今 いる」ここ、ラピスの森の中だって。
「実在」するかもしれないし
その人の持っている地図に無いだけなのかも
知れないのだ。
そう 「本当の本当」は 結局
誰にも 分からないのだから。
私達の「脳内」「想像」「頭の中」「イマジネーション」を。
パッカリと開け 並べ比べて実際見る事は できないのだから。
それにもし、開け 並べて見れたとしても
その「視点」「解像度」「使っている信念」が 違えば。
「見えるもの」は 違う。
「結局、「世界」は、「なに」で。果たしてなんの為に あるのか。いや、それは成長?の 為 ??」
しかし「せかい」は。
きっと「共通」なのだ。
それは解らないけど、なんでか そう思う。
だって「解釈」は 違えど「源」は
きっと 「同じ」
私達は みんな「ひかり」で
「同じ所」から 来て
きっと「本当」は 「ひとつ」。
「ふむ。」
私達「人間」が 繰り返して
「栄え滅び」「死と再生」を 繰り返す理由
それを「わかるまで」やり続けて。
「わかった」ら?
どう するんだ ろうか 。
「その前に、世界が滅びるか、どちらが早いか。 って、そういう問題???」
しかし、ラピスでも デヴァイでも
地球でも きっと どこでも。
「行き着く先は 崩壊」
このまま行けば、 そう なる。
私達が なにも しなければ だけど。
「うーーーーん。 ふーーーむ?」
しかし この前ふと私に「降りてきた」光
それは「慈悲をも超えた 存在」
「ただ ある」「存在する もの」それだった。
その 閃きを齎した光は、誰なのかは分からないけど
なんだか慶じゃなかった気はする。
なん か
もっと こう 「外側」の。
そう 「宇宙的な なにか」 。
なんだか そのイメージの中では私は地球を外から 見ていて。
勿論 「そと」とは 「宇宙」
その 中の地球の 「存在」
それを ありありと感じ
その「意味」「他との違い」「特異性」「可能性」
「場所」「それぞれの色」 「日本」
「世界」 「国」
「八百万」 「共存」 「共生」
「何故」 「私達」 「ひかり」。
「あ。」
その時 「ポン」と弾き出された カケラ
それは 白くキラキラとした あの色
「それ目的で。合わせられる色に、どんな意味があるでしょうか」
ああ あれは。
そういうことだったんだ。
「より 力の強い」
「効率」 「利益」
「力」 「欲望」
その 「美しさのない」やり方
方法
「生み出される 神秘」の ない
「頭だけの」「計算だけの」やり方。
確かに それは そうなんだ
だって私達は。
「それぞれの色」を 「反応」させ
「予想以上のなにか」を 生み出す 存在 だから
「神の」 「無限」 「神秘」に 「生きる」。
「光」たち だからだ。
私は「絶対的調和」を 求めて 森に居て
「人間」から 遠ざかって 居たけれども。
でも
「人間であるからこそ」ある、「光」
「微細」 「微妙」 「不思議」
「ある意味 奇妙」で 「特殊」
「予測不可能」な。
「その振動」が あることも 知っているんだ。
私達と 共存している自然 動植物は
「より強い」「生き延びる」「淘汰」「進化」の過程を辿って。
より「繁栄するもの」が、生き残ってきた 筈だ。
しかし 人間は きっと。
「そう」ではない
「なんで?」「どうして?」と 思うことをするのも
きっと「人間」だけ
自分でも 理由が解らずに。
やってしまう
選んでしまう
進んでしまう そんな事が 人間には あるんだ。
「だから? きっと 「面白い」?の、かも ??」
ん?
いや ?
でも ??
やっぱり そう なんだ ?
私達の やろうとしてること
やりたいこと
真の目的
「創り出したい」もの って。
結局。
「 錬金術 じゃ ?」
くるくると、自分の好きな本に載っていた「錬金術師」が多色のカケラで浮かび 頭の中を回り始める。
「可能性」「試す」「未知を創る」「あり得ない から あり得る へ」
「屑」から「金」を
「不可能」から 「可能」を。
結局 科学が発達して。
廃れてしまった 否定されてしまった 「迷いごと」「出鱈目」「インチキ」と されてしまった「錬金術師」。
その「生み出すもの」という 「本質」へと
向かう「可能性の 探求者達」。
あの 私が 「生まれた時」 思った
「すべて の 創造者 」
「生み出す もの」 「創造の 指揮者」
それにも 似た「錬金術師」というもの
「錬金術師」という、それそのものは 定義としては
私の中では 曖昧で。
かじった程度の 知識しか ないけれど。
でも 「私の」「錬金術師」は。
あるんだ きっと こんな感じ
そういうもの が。
目を 瞑ると浮かんでくる「混沌の鍋」、その中にはキラキラと光る私のカケラ達、澱、澱みや湿った空気、鮮やかな枯れ葉など
適当に目についた森での戦利品や 「そう なりそうなもの」が 勝手に。
ポンポンと 放り込まれて ゆく。
そう
「なにか」と「なにか」を 組み合わせ
掛け合わせ
定義 ルール 枠 縛り 効率
そんなのは なしに。
「自然」と 「合わさった」「面白い」「かたち」「もの」
「奇想天外」 「想像力」 「楽しさ」
「ひかり」 「いろ」「おと」
なにしろ「美しい ありのままのもの」、
それ同士が 組み合わさり生み出される「なにか」。
それはきっと 「想像以上」で。
「決まり」なんかに 縛られたら
決して 成し得ない 「なにか」、「自然」
「あるがまま」「そのままの いろ」
この 「星」だからこそできる
その 「美しさ」なんだ きっと。
「 ああ、成る程 な。」
カケラ達が くるりと回り 落ち着いて沈み始める。
そこまで、考えが到達してやっと
沸騰する様に沸き始めた星屑、カタカタと小刻みに揺れ始める「私の中の 混沌の鍋」。
その 中から実際にポンポンと弾き出されている星屑の感触を感じながらも、なんとなく 目はまだ閉じたままで。
私の「なかみ」は 自分の世界へ
スルリと思考を滑らせて いた。
「 ふむ。?」
浮かぶ 堅い色 決まった 形 色
キラキラと鮮やかに回らず 同じ軌道で規則正しく
静かに回る 「同じ色の」カケラ達。
この「扉の世界」には 無い、ある意味新鮮なカケラの「色」
その珍しさに楽しくなりながらも「何故 今 これが 出てきたのか」考えながら そのきっちりとした四角のカケラ達を 眺める。
なん で 今 これが ?
「カケラ」 「反応」
「マシロの 言っていたこと」
「確かに」 「私の世界には 多いかも」
それで かな ??
ボーッと 考えるでもなく眺める 珍しい「色」
なんとなく 集まってくる「似たカケラ達」
ほんのりとした「ヒント」。
そこから導き出される「私の こたえ」、それを辿っていくと。
更に上がった視点から見える「違う角度のこたえ」が 見えてきたんだ。
「学校」 「沢山のビル」「電車」「都会」
「田舎にも 進出する企業」
「同じものばかり 増える」という 現象
どこにでも ある「枠の中のカケラ」達。
それはきっと
「生きる」という事自体が 「枠の中」に なってしまっていること
「オートメーション」の生活
揺り籠から 墓場まで 「決まっている常識」
「逸れると恥」という 空気。
ある意味「効率だけを考えた 機械化」、それに伴い発達する技術も。
ロボットや機械の進化、過剰な「便利の追求」、それは確かに自分達の「首を絞める方向」へ 向かっていることは 確かなんだ。
「機械に仕事を奪われるのではないか」
そんな心配、問題はある意味当然のことなのだ。
「効率だけ」を 求めた ならば。
きっとそれは 私達に 「人間であることの 意味」を投げかけている
「せかい」からの質問 「チャンス」でもあって。
「本当に それで いいのか」
「その 方向で いいのか」
それを問い掛ける 「壁」でもあるんだ きっと。
その「壁」は 越えるために あるものであって
それを超えたならば また見える「新しい世界」、私達の「可能性が広がる 場」への道筋。
このまま行けば「滅び」「繰り返しの歴史」
その 中で。
「人間」で あることの意味
「人間とは」という 本質的な疑問
鮮やかな色で誤魔化されている「本当のこと」。
それに気付いた人から「開く」、「本当への扉」
先ず「自分で」「それに 手を掛ける」所から
始めなければならないと いうこと。
「せかい」は やはり 私達に「チャンスを与えている」。
歴史はきっと「そのまま」じゃ ないのだろうけど
でも「繰り返してきている」事だけは。
「知っている」んだ 充分過ぎる 程に。
「成る程 やっぱり。上手く、できてる。」
そう、思わざるを 得ない。
「「せかい」、様々だね 。」
大きく、息を吐いて軽い冒険をした様な気分になって天井を見た。
「森の小屋で、「せかい」の冒険。いや、なかなか。」
そう、どこでだって いつだって
私達は「無限」に 遊びに行けるのだ。
「行こう」と 思えば。
「想像力よ 。うん。」
しかしなにしろ、私は まだ。
夕食のハーブを取りに行こうと、窓の外を見ただけなのである。
夕暮れの光、橙のライトが眩し過ぎて 美し過ぎて。
「うん、それがいけないのよ。なんだか「世界って」みたいな話になったのは。」
光の所為にしているが、橙を見てシャットを思い出したのは 他ならぬ自分自身で ある。
そう
すぐ ふっと 「想像」が 膨らんで
色々 捗ら ないのよ
そう
でも 「時間を気にしなくていい」って
やっぱり。
「うーん、プライスレス。」
「どう、した?」
「えっ あっ、うん、?なんでもないの、うん。」
そうして。
何処からか、帰って来た金色の瞳に問い掛けられた私は「ずっとくるくるしてました」とは 言わずに。
しれっと 暗くなり始めた庭へ「今から支度です」という顔をして。
出て行ったので ある。
うむ。
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