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5の扉 再びのラピス 森へ

美しく 保つ

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 なんか 思ったんだけど。

 「掃除」「綺麗にする」「クリアにする」

 ことって。


「バリアを張ってる、みたい だね??」

  そこ が ちゃんと 「私の空間」に なると いうか

 「ピンと 張って」「美しくなる」と いうか。


「確かに。 なかなか、どうして。」

家の中でも。

 「私の場所」「みんなの場所」家族の中でも それがあって。

今 思えば よく わかる

 その「区切り」「張り具合」「密度」「純度」

 その「はっきりとわかる 線」は。


以前、しのぶにも 指摘されたことが あるんだ。

「あ、ここから依るが掃除したでしょう?」

そう言って。


「「結界」の方が、近いかもな?」

窓の掃除をしながら、そうも思う。

しつこい様だが 私は「細かい」。

人によって その「程度」が違う様に
 「掃除をしてね」、そう言われて。

「ここまでやるの?」というくらい、細かいのだ
私は。

「あれね、「重箱の隅をつつく」、ってやつね。うん。」

これが私が「他人と住めない」と 思う理由の一つでも ある。

 多分 「相手」が。

 息苦しくなる と 思うんだよね、うん。


「なんか。そう、思えば うまくできてるな、やっぱり。」

あの人は 掃除とか そんなの無いけど
なんかきっと「チカラ」で 「パッ」と。

「綺麗」には、してくれてるんだろう。

なんとなくだけど「痕跡がない」から そう思う。

 めっちゃ 「目を皿のようにして」探せば。
 あるかも だけど。


彼だって「肉体」は 持ったのだ。

 えっ 結局?  「なに」が 「どう」なのかは
 聞いてない けど うん

 でも?  まあ 一種の「排泄」は して  


  うん。



とりあえず、この話は後で。 うん。


 えっ なんだっけ  なにを

「ああ、結界の はなしね。うん。」

頭を元に戻そう。



「儀式」か どうかは、分からないけど。

 私には「朝のルーチン」が ある。


 朝 起きて 「今日の幸せを 思う」こと

 「窓の掃除」をする 「全開」で 「空気を入れ替える」

 「花達の水を変え」「石達を並べ」

 「セージを焚く」


 「炎での 浄化」 「世界」を手放すこと
 その世界の エネルギー場所
       ということ

 日々 練習しないとすぐに。
 「可哀想視点」に 戻りそうになるからだ。
 まだ 「完全に狭間」は 私の「なか」に
 定着していないから。

 やはり 「練習」は必要なのである。



そうして 
 ゆっくりお茶を飲みながら 
 「クリアな自分」を 沁み込ませる 時間。

それが とても心地良いんだ。


「何を 参考に」、それも無い。

ただ自分が「そうしたい」「そうした方が 気持ち良い」「スッキリする」、それだけでやっている事だ。

多分、きっと。
「人から言われてやること」は やっぱり続かなくて。

 毎日の ことだから 
 無理なく 「自分に合った方法」で
 朝をクリアに 高い位置から始める

 「曇りなき 私」で あること

 そこから始めて。

できるだけ、「拓いた私」で 「瞬間を体験」するのだ。

「神性な目」で 見ないと。

 「瞬間の魔法」は 見つけられないからだ。



 「境界」 

 それが きっと私は他者より厳しく、細かい。

 「強要」「強制」は しないけれど
 「自分の場」では 「そうある」
 
 そうでない場は、基本的に必要が去れば
 「離れる」。
 そういうものだ。


 
「長いものに巻かれる」とか
「時間と共に 染まる」とか。

そういうのは多分 一切無い。

 きっと 「あの頃合わせていた」ならば
 あったと 思うけど。

 友達との 場
 学校
 家での 「そうすべき場所」。

ここ、扉の中へ来てからも周囲に気を遣ってそうしていた時があった。

でも そんな私を戻してくれたのは、あの抹茶の瞳が懐かしい フリジアだ。

「懐かしい  。うーん。どの、くらい経ったんだろうか。」


 「時間の感覚」、それも 細かい私からしてみれば
 かなりの進歩と言えるだろう。


「遅刻」にやたらと厳しかった 自分自身、「気にしてないよ」と言われて
それが「本音」だと 解っていても。

「自分」で「自分」が 許せなかった

それはきっと この「ちぐはぐ」「言動と行動の乖離」「境界の設定」、それにも関係あるのだろう。

 て いうか
 沢山のことが 複雑に絡み合って。

 「できている」のだ 私自身 が。


「「せかい」と、「わたし」。ふむ。」

そう、考えると「せかい」と「わたし」は
似ていなくも ない。

 でも きっと  なんだろう。

 だって

 私達は みんな 「同じ光」で。

 「元々」はきっと 「そう全体」なのだから。



「だから、きっと。せかいぜんぶのかたちの中に、私達それぞれの光があって?その、自分の場所を見つけて、それを知って?そこに、あるってことなのかな  。」


 「せかい」は 複雑だ。

しかしきっと「単純」でも あるんだろう。

 ずっと前に 思った「みんなが知ってる」、「世界を救う方法」

 それはきっと「じぶん」で あればいい

それだけで。

だからきっと「本当は簡単」なんだ。


「その、ヴェールを上げられれば、だけど。」

しかしそれも 「抵抗」しなければ 簡単だし
何よりきっと「まだ 遊びたい」のだ。

「世界を 離せない」人は。


「うむ、それもまた尊重、するからして  うむ。」

今は見えない、自分の「多胞体かたち」を思い描いて
「成る程な」と改めて思う。

あの 「知らないけれど知っているかたち」は
私の「なか」から出てきた「せかいの重なり」を表した様な もので。

 美しく 複雑 繊細でいて
   きっと 単純

 みんなが 「自分のなか」に もつもの

 それぞれの「かたち」の 複雑な 色。


それはきっと「から見ると 複雑」で。

しかしきっと「自分の光」に 気付いたならば
簡単なものなのだろう。

なんとなくだけど そう 思う。


「うーん。なにしろ、美しい のだよ。」

頷く様に揺れる、小花に話しかけ 水に入る茎の部分と
その下の透明な世界に「違い」を見つけ、またそこに思いを馳せる。

 なんでも 「不思議」
 どれも 「楽しく」「面白い」。


「いつ」「なにが」「どう なって」「次 」

気なる事は 無くもない。
しかし
こうして「満たして いれば」。


「うむ。自ずと、「なる」のだよ。キミタチ。」

そうして今日も 私の「せかいの探検」は。

続いてゆくので ある。





 
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