透明の「扉」を開けて

美黎

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5の扉 再びのラピス 森へ

「世界」を解放する

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どうしても「そちら側枠の中」に
戻りがちなのは

 私が「枠の中」を 許していないから
          まだ恨んでいるから

 苦しかったこと
 悲しかったこと

 色々な「想い」を すぐに掘り出し持ってきてしまうのは。



「「世界」を。許してない、ってことなのか。」


 
 「もう いいんだ」

 「終わったんだ」

   「この 果ての見えない旅路は。」


朝 起きると私の「なか」にあった この「想い」

それ想いが連れてきたのは 
  
   「私が 「世界」を 許して次に進む」

その 事だった。




 「女神で ある」「ただ 在ること」を
 実践しようとしても
 すぐに出てくる 澱  重い色
 まだ途切れず 続いていたそれ。

「どうして」「何故」「酷い」「沈む心」

しかしそれは。

 「許している」 と 私の心の矛盾

 けれどもそれ許しは「もの」「こと」「ひと」に対しての それで。


 だから この「世界のエネルギー」
  
 「不協和音」「ぶつかり合い」「ゲーム」に
 耐えられずに。

ここへ 引き篭もって いたんだ。


だけど。


「赦 せば ?」

そう「赦し」 それは即ち 「囚われない」こと

 「許さない」と 
 私が縛られている 「世界」。

それは「両方」なのだ。

 「どっちも どっち」「二つ」「二人」

 「相手」が無ければ 成り立たない その
 「二極」の構図

 
それ即ち 「手を 離さなければ」。

 「向こう世界」も 離さないと いうこと

 そういうことなので ある。


そう 私は自分の「どこか」で。

 世界のことを 恨んでいたのだ。
未だ 明るくならない 良く ならないと
その「不協和音」を 感じながら。


ふと湧き上がる 暗いが白い、青
その「いろ」に、自分の気持ちが沈んだのかと
探ってみるけれど。

それはしかし 「沈み」ではなく
 「とてつもなく 静か」で。


「    。」

言葉は何も出てこない。
が しかし。

そう 
きっとそれも私のステップ、この「揺らぎ」から齎される「新しい なにか」
これが次の「せかい」へのまた一歩なのは、わかるんだ。


 その 染み付いていた「ひと」への澱
    「もの」への 澱
    「出来事」への 澱

それは全て「世界が そう二極だから」
それに集約されるとも、言える。

だから 自分でも気付かぬうちに。

その「無数の澱」が「世界」へ押し付けられていたのだろう。

 それを また改めて「赦し」「手放し」

 「燃やし」「飛ばして」「光にして」。


また、次の「本当のせかい」へ 進むんだ。





    「世界」を  赦す  って。


実際 「どんなこと」なのだろうか
「どう」なるのだろうか。

それを して 私は「世界」が 心地良く なるのか。


「ふーーーーーむ 。」

きっと「変わりは する」んだろう。

 「片方」が 手を 離すのだから


そうして
すぐに出られるのか 「出よう」と思えるのか それは、わからないけど。

でもきっと 「良くなる」気は する。

 だって それを「不快」に 思う事はあっても
 「居心地が悪い」と 思う事があっても

 それは「敵」ではなく
 「ただ そうであるもの」で

 私が「異音それ」に 「反応」しなければいいだけなのだ。

 
ただ それが 実際できるかどうか 
それは試して 練習してみる必要は あると思うけど。



「うーーん?でも 「反応」の 反応 が   うん ?」

多分。

 その「反応」は

 「それを不快と思うかどうか」では なく

 「色と色が 混ざるかどうか」
 「干渉されるかどうか」それだと思う。


「不快に思うか」は、思うに決まっているのだ。

だって 私は 「濁った水には 住めない」のだから。

 どうしたって 「重い 色」の「世界」
 その纏う色は様々だけれど 「私の場」とは全く違うのだ。

だからそれは 決まっていること
 私が 「選択している 部分」。


「そう、私には「どこにいるか決める自由」が、あるわ。」

「でも、うーん。ちょっと練習は必要かもね 。」

その 「加減」というか
  「調整」と いうか。

 「感度」の 上げ 下げ ? は 
   必要 なの  かも  ???


「ふむ。」

なにしろ少しずつ、試していけばいいだろう。

「そうよ、とりあえずやってみる、それからだし。」

そうして
とりあえず一旦 カケラを収めて。

モソモソとこの心地良い空間から 起き出す事にした。

そう、まだ寝起きだったから。





「世界」を知り

「せかい」へ 出て行くこと

 
 「ラピス」「シャット」「グロッシュラー」
 
   「デヴァイ」 「グレースクアッド」

  
 『雲間』  『神域』『 私の せかい 』


「世界」は 枠の中 ルールの中で
 それを楽しみ 学ぶ 世界

「せかい」は 理の外 「無限」の空間


 言い換えれば 「世界」は 「肉体物質」の世界で

 「せかい」は「見えないもの」の せかい


 「宇宙」か「くう」か
 はっきりと「ことば」には できないけれど。



「ふむ?「世界」を理解して、その二極構造を「わかり」、そうして「世界」と「せかい」を比較し見て、知って。でも「からだ」が無いと「世界」では学べないし、「わたし」が在るのも、「世界」があるから、経験したいから、で?その二つは相反していないけれど、結局「世界の仕組み」を知らなければ「せかい」も解らないし? その、「世界」を利用して「せかい」へ出て行く って。 こと なんだ?」

言葉にすると。

意味が、わからなくなるけれど
きっと そんな 感じ 。


だから結局、その「学び」が終わらないと
「解らない」し 「出られない」その檻


  私は そこから くるくると 廻り 

    「夢」を 見て   ?


「気付いた、のか な ??」


ぼんやりと思い出す、あの男の人は「わたし」なのだろうか。

しかしいつでも「金色の光」を追いかけている
私としては。

、なのか。はたまた、「反対側」なのか。」

 ふむ。


「まあ、それも。また、「時が来れば」、解るってことだよね  なにしろ。」

結局 いつでも「全てを知り」、それで終わってしまうと。
ドラマが楽しめないから、「世界」は 在る。


「ふぅ」

なんだか、この頃「気付き」や みんなからの「愛」が 大きくて。
そして 多いんだ、とても。

 いや 有り難いんだけど。
 うん 

しかし ちょっとだけ
いっぱいになっていた私は、ぐっと食後のお茶を 飲み干して。

その有り余るチカラを発散する為に
再び森へ 出掛けることにしたのである。





頭を空っぽにして、光を浴び思い切り息を吸って
腕を上げ風を受けながら緑の中を進んで 行く。

 ああ
   やっぱり

  気持ちいい  心地良い   

    緑   自然  は  チャージ  できる

   このまま  どこへ 行こうか

  泉か  畑か

   はたまた
 
  当てもなく。


 散策  する べきか。


「ん?」

足を止め、くるりと一回転した所で
頭上が丁度、青なのが分かりそのまま空を眺めていると。

ふと 「降ってきた」「カケラ」が あった。

 そう 「とびきり 美しい」「桃色の」
 「包み込む様な いろ」「無視できない 光」の
   カケラだ。


ん?
 でも?

 「全て」を 受け入れて
 「あるがまま」を 赦し

 「何を見ても」それぞれの在り方を 尊重して

 「自分が満ち 光って 在る」ならば。


「それ、即ち 「女神」?って、ことに、なる よね ???」

 えっ

 でも。

 結局  なんだ ろうか。


「いや、まあ。そういうこと、なんだ ろうな ??」

やや混乱している私の頭 
しかし「今現在」導き出された「こたえ」、それは「それ即ち 女神」を 差しては、いる。


「ふむ?」

しかし、これに関して言えば そう混乱する事でもないのだ。

 そう

 私  「今 女神 やってます」から。


「うーん。」


でも
「そう 在れれば」一番いいと思っては いるのだ。


  きっと「私という光」は

 いくつもの 「生」で 「人との調和」を

   ずっとずっと 細部に渡り 取り続けて。

 疲れ果て、「今の私」に なって
 もう 「自分の為に 生きる」と 決めて。


 だから きっと。

      「在りたい 様」

 それを 「体現する」「できる」

  「せかいとの 調和」「ただ あること」

 それをやりたいんだ ろう。

 あの 「始まりの 光」の ように。


なんだか きっとそう 思うのだ。


「でも。それってなにも、問題無いってこと だよね??まあ、そう「在れれば」。だけど。」

また、ブレないズレないとも 限らないけど。


しかし、徐々にはっきりとしてきた「道」
 
 「流れ」 「エネルギー」  「チカラの変化」
 「新しい ひかり」と

  「私の 行き先」。


「ふむ?」


きっとそこは 「場所」じゃないのだろうけど。

なんとなく自分がきちんと「その道」を 進んでいるのだけは、わかるのだ。


「ま、それも、また。うん、「時」が ね。」

なにしろこればっかりは、「考えて」分かることでも ない。

 それに 「限定」しない方が いいって。
 自分 でも 思ったんだ  いつか。


「ふむ。それならば、私の使命は。 やはり、森の散策を する事であって。」

丁度良く、落ちていた小枝を拾い上げ
「ナガ」の様にヒョイと翳すとあの子がいない事に、気が付いた。

「ん? ん? あれ??」

そういえば。

 この頃 姿が 見えない  けど ???

 みんな  どこ
  行ったんだ ろうか。


暫く 白も、ナガも姿を見ていない。
少し前に絡み付いていたあの白肌を思いながらも、なんとなく。

「ふむ ?」

もしかして あの子達も。

 「変化」「変容」?  して る???

そう、思えば そうとしか思えなくなってきた。

確かに、あの子達は 「私の光」で。

 「私が 変化」 それ 即ち

  「ひかり」の変化 でも あるんだ きっと。


なんだかほんのり、寂しくもあるが
どちらかと言えば「どんな変容をするのか」の方が、楽しみである。

 確かにこの頃 森で 落ち着いてきたから。

きっと あの子達は光達の元へ帰って。

またきっと「新しい 光」になって 帰ってくるのだろう。


「うーーん。楽しみが増えたね?」

そうして、湧き出た微かな寂しさを 流す為に。

木々にそう、話し掛けながら
とりあえず泉の元へ。

戻る事に したのである。
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