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8の扉 デヴァイ 再
「そうなる」ために
しおりを挟む「感情」「想い」は 癒してきた
まだ、途中だけれど。
ある意味 一番手を付けている 場所では ある筈だ。
「肉体」それは まあ うん。
ゴニョゴニョと 誤魔化す私のなかみ
それが 要らないんだろうけど。
気を取り直して、腰を据える。
そう
「魂」は きっと。
その二つに、どちらとも深く 結び付いた
「真ん中」の核
だから二つを バランスよく 癒さなければ。
きっと それは 成らないのだろう。
この頃の私は それを ようく。
解って いたのだ。
「うーーん。」
雲間から、下をチラリと覗く。
「もう あまり見ない 囚われない」と
思ってはいるが 自分の澱を細かく洗い
奥の奥まで 掘り下げる作業の時は
有効な方法だ。
自分が 「なにを」「どう」「感じて」いたのか
「使って」「浸って」いたのか。
それを知らなけば、やはり解きほぐせないし
いちいち記憶から引っ張り出して、くるよりも。
下を覗けば、簡単なのだ。
まだ世界には「そんなこと」が 溢れているし
それを楽しんでいる人達も沢山見える。
確かに ここから見れば。
ああ 「楽しんでるな」って。
わかるんだ。 やっぱり。
「自分の中」が 散らかっている人
「纏めたいのに 纏められない」人
「自分の規律を 持たない」人
沢山の人がいて それぞれの場所 位置にあって
みんながそれを 探したり 楽しんだり
苦しんだり 教えてみたり
何も気付かず ただ 彷徨う人も いて。
「いい」「悪い」「上下」「どちらが」ではなく
「ただ そうである」こと
「状態の 違い」 「わかる 知る」こと。
そう、「自由」なのだ
何処にいて 何をして どう あるか も。
それを「選択しているのは 自分」 なのだから。
私は もう「味わう」「他人の盤上」で遊ぶのを辞め
ここへ 来た。
ただ 「それだけ」。 「そういうこと」なのだ。
「うーん、だから、こうして浄めて うん。」
どんどん 軽くなって、「昇って」ゆけば?
見上げる天 なんとも言えない 美しい「いろ」。
きっとあそこには、慶の様な「光」が 沢山いて。
もしかしなくとも 私を見て
「さっさと上がってくれば いいのに」なんて
思っているに、違いないのだ。
今、こうして 空から見ていると
本当にそれが よく、解る。
「私もこのぐるぐるを楽しんでるのかな…………。」
きっと浄めていれば「その時」は、自然と来て。
またきっと「気付く」。
祭祀も して 下も 混ざって
「起こり」「変化して」くるだろう し
次は私が 「変化」「変容」する 番なんだ。
それは わかる。
「なんだ ろうなぁ…………。」
ま いいか?
悩んでどうなる、ものでもない。
とりあえずはそう、区切りをつけて神域へ戻る事にした。
「器としての からだ」「魂は ひかり」
「ひかりを 蓄える」「同化」「進化」
「重さ」 「浄め続ける」 「透明」
「ひとつ」 「協力」
「ふたりで なる する もの」
雲間での「祈り」を終え
「もっともっと 融け込める」「満ちれる」
「抵抗無く 一瞬で大気に なれる」
そう、自分の「理想系」を設定した私は。
それに足りない もの
それにも、気付いていた。
あそこまで、しっかり準備して 意識して
みんなが協力してくれて
祭祀をすれば。
それは 可能なのだろう。
しかし。
私が「なりたい」「やりたい」、「光」の様な存在
「ただ そう在るもの」は。
「ある意味、本当の「女神」、まるで当然の様に「その時」「そうなる」それなのよ………。」
差し伸べられた、手に。
当然の様に融け 星屑を溢す
せかいに 融ける
光で 満たす ような。
「こう、「ブワーッ」って、「サラサラ~」って。ん?いや、もっとムード?情緒はあるけどさ………。」
多分 きっと これは「抵抗」
「なに」かは 分からないけど まだある
私の 澱。
「ふむ?」
「何をまたそう、難しく考えている?やってみれば、良かろう。満ちて、満ちて、満ち溢れるのだ。先ずはそれから。」
「 ぅっ、まあ。そうだね?」
当然の様にそう 隣から諭され
真っ赤に変化する私
ん? でも これが?
「要らない」やつ??
「恥じらい」「抵抗」「駄目」
しかし「それ」は 「いけないこと」ではない。
それは何度も、知った筈だ。
また 同じ場所を回ろうとする私に、静かな声が
こう話し出す。
「きっと、お前が目指す「存在」とは。確かにお前達の世界で言えば「神」であろうな。しかし世の為、人の為となるには、祈り、ただ降らす為に、ある事は。それ即ち「満ちて」いなければ成らぬ事だし、それはようく、解ろうな?」
「 うん。」
確かに。
すこしでも 「欠け」「不足」が あれば。
「何故」「どうして」が 出てくるのだ。
それは何度も 繰り返してきたこと
痛い程 染み付いた 傷
ずっとずっと 繰り返してきた 味わってきた
ある意味 「慣れ親しんだ」。
「想い」なのだ。
だから 「満ちる」。
「そう 在る」こと。
それでも尚 ある「抵抗」「難しいという 想い」
それを徹底的に 解し 溶かして。
進むのだ。 「すべて」の ために。
「ふん?まだ、足りぬのかも知れぬな?」
「 へっ?」
そう、「危険ないろ」で 宣っている美し過ぎる瞳。
えっ 「足りぬ」って
なに が えっ
でも あの いろ
「危険」。
「だからその、「危険」が要らぬのだ。なにしろ「満ちねば」ならぬのだから、いつでも染まってみればよい。」
「 ぇ」
確かに
彼の言うことも 解る。
だって いつも そうなんだ
「満ちて」「溢れ」 それが「漏れ出して」。
私は 謳い 始めるのだし 創り始め
舞い始め そうして色んな「ひかり」を 創造して。
こうして 旅を しているのだから。
「そうしてみれば、解ること。それも多いだろう?まだ、お前には融け切らぬ壁がある。「それ」が「なに」かは解らぬが、きっとまた「満ち溢れる」事で、成るだろうな。」
「 う、ん。」
なんか。
それは、わかる。
未だ私に残る 刺すような 色
時折 「チクリ」と 呼んでいる 「それ」。
それは なんなのだ ろうか。
でも。
「うん、 」
それなら ?
チラリと見上げる金の瞳、きっとここで「じゃあ」と
素直に手を伸ばせない「私」で、ある事も。
それに 関係あるのだろう。
しかしそれすら解って、手を差し伸べ抱き寄せてくれる、この腕に「感謝」して。
「まず 私が 満ちる」それを 実践 するのだ。
「ああ 有り難いな」
優しく包んでくれる腕に、そう 思わざるを得ない。
なんか おかしな感じだけれど
きっと 素直に 「ありがとう」って 思えば
いいんだろう けど。
そして 正面にある 彼の瞳から
「彼も せかい」「すべて」「繋がっている」ことは わかる。
だからきっと。
「私と せかい」 「彼と せかい」
その 二極を併せて。
私 は 「彼を通して」「反対側のせかい すべて」と
繋がり
身をもって 「全ての抵抗を溶かし」
身体の外に「排出」して。
ただ「繋がる」だけじゃ なくて。
ほんとうに 融けあって 混じり合って
抵抗なく 受け入れ 与えて。
注がれ 癒され 満たされて。
だから全ては 潤うんだ。
そう 解るんだ。
今 ここまで来ると わかる
裸の女神の図 交わる男神女神の図
あれは「抵抗」が 無いから
全てを与え 受け取り 与え合って いるから
全ての「枠」「澱」「檻」を 取り払って
ただ 「自然」と 「そうある」からなんだ。
確かに。
優雅に 悠然と裸で寝そべるその姿に「抵抗」を
覚えていたのは「私自身」
「それ」自体に問題は 一切無い。
「えっ?」 私も その 境地に?????
至る の か ????????????
「だから、そういうことなのだろうよ。」
そう言って私を撫でる 心地の良い手
しかし固まったままの身体はまだ 反応しては いないけど。
いや ここで
抵抗は なし そういうこと
いや 嫌じゃ無い いや とか じゃ
ないんだ けど ?????
「えっ」ナニコレ どう する?
「どうも、せぬ。」
しかし、その言葉とは裏腹に。
彼は金色の濁流を私に注ぎ込んで、なにも。
考えられなく してしまったのだ。
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