透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
上 下
944 / 1,684
8の扉 デヴァイ 再

啓示

しおりを挟む

 ああ そうか  成る程。


 私が 「せかい」と 同調するから
 「合わさる」から

 「混じる」「融ける」から。

 「宇宙」と おなじに  拡大するから。


  「神」と呼ばれるもの に なるんだ。


 「神」という「言葉」に 着いた 澱

それは関係無い  燃やして 飛ばして。


 「すべて」「せかい」「ぜんぶ」「宇宙」と

 同調 すれば

 「見えない もの」「スピリット達」「空気」に
 融け込めば。



           んだ。





   成る程    



 「環境は 調って いる

   あとは 依るが 跳ぶだけ だ」




最後に齎されたメッセージは
誰からなのか 何処からなのか。

それとも 「私のうちの 誰か」か。


ぼんやりと 形を創る 「場」

 きっとそれまで 「揺らぎ」でしかなかった 神域
 その なかで。


目を醒ました 私は また。

 「ああ 進んだんだ また 一歩」

そう思って 目が 覚めた。





 ぅ ん?

ふわふわ フワリと 心地良い感触

 柔らかいのか  少しハリのある なにか 。


「   ん」   ??

 
 ぁ

しかし「それ」が流れる金の髪と 彼の指であることが わかった 私は。

「 えっ」

 いや 駄目   まだ  朝

  いや  時間とか じゃ   ない  けど ???


しかし「啓示」の「託宣」の色が濃いうちに
復習しておきたい私は、その手をそっと掴んで。

「   駄目。」

そう言って、その美しい金の瞳を見ない様に した。




「どう 在るか」「どう 生きるのか」

 それぞれの道   私の 道


それを宣言 した様な 天空の祭祀

 それをやって 降りてきた こと。


それは
 「やる」と      そらに、向かって

 「宣言」したならば。



それ 即ち  「なる」ということ

 そらは それを 聞かざるを得ないと いうこと

 「すべて」を 受け入れ 「すべて」を 持つ

 「そら」だからこその 慈悲


 「必ず 果たそう」という 大きな 愛。



その「こたえ」を 聞いた気がして。

やはり 「決めるのは 自分」

 「なりたいものに なる」

 そうなのだな、と。


 んだ。




「知る」と「わかる」の 違い

 それぞれの 「その時」。

惑っても 戻り 真摯に進み
 
 祈り  謳い  笑い  舞い踊って。


 その時々の 「思う様に」動いて。


       

      本当


 「自分だけの 真実」。


誰に 推してもらう訳でもない その「座」

自分だけの 「場所」。


でも それは 「覚悟」と同じで

 「やる」と決めて 「やっていくもの」

 「なってゆくもの」

自動的になるものでもなく
天から落ちてくるものでも、ない。


自分で 「」ものである。


イストリアにも言われた
「自覚」を持つこと

 「自信」でも「信じる」のでも なく
 「自覚」を持つ ということ。

それはやはり 自分の立ち位置を
 
 きちんと 曇りなき眼で 見て。

 「そうしていく」「そうで 在る」ということ


みんなにもらった カケラ ひかり

     ヒントや 愛  沢山の いろ。


 それが きっとまた 合わさり
  混じり  拗れ 編まれて。

私の前に 「ポン」と。

降りてきたのが、わかる。



 
「   ふむ。」

そう、気が付くと。

この頃 下ばかり見ていた 私

他の心配を する前に。

     上を 向かなきゃ。


「ってか、人の事なんて、なんにも。言えないって ことだよね………。」

ぐるぐると 回り始めた
            鈍い色

それを見た 隣から。

「だから。が、要らぬのだ。」

そう、また突っ込まれて。

「   ですよね…………。」

 
 だから やっぱり  容赦なく

   ぐるぐるの ポイポイっ て。

 投げ  飛ばして   黎に ボワっと
  やって もらって

   ええ  うん   そうなの

  そうよ

「それで、いいのよ。うん。」

「解ったならば、そう、すると良い。」

「うん。」







そうして 雲間うえに出てきて
  思ったけど。

 みんなが 私にそう 言ってくれるのは

 私が「自覚を持つ」ことで 

 「良くなる」「発展する」「もっと 拓く」のが
 解っているからなんだ。

 信じて、いてくれるから。


うえから見ていると、私も思うから
それがよく、解る。

 みんなに そうして欲しい

私がそう、思う事をみんなも同じ様に、思ってくれている。

結局、そういう事なんだ。


 「お互いの 発展を願う」

 なんて、良い事なんだろうか。

「ああ、かな…………」

神社のお祭り、祭祀、祈りの儀式。

 「神」と「みんな」、それは「同じ」で
 やはり
 今いる位置が 違うだけで。

 お互いの発展、幸せ それが続くことを 願って。


 「祈る」「舞う」 「謳う」 「奏でる」

 それは なんでも良いのだけれど
 みんなが それぞれ自分の 得意で 色んな いろで。

 お互いに それを送り合って
 励まし合って 光を。

 響かせあって。  

  輝き 合う。


「       なん、か。」


色々、納得。

やはり。

私はここ雲間へ出てきて、正解なのだろう。

確かに「わからなかったことが わかる」頻度が増えたし
何より「みんなが」「想い合う」「お互いさま」それがよりよく、解る様に、なって。


「感謝 。」

それしか、ない。

だから。

 やっぱり 全ては。


「うむ。」

雲間に広がる空、まだ白い場所
 青が見える川 橙の煌めき  白い石の道。


 そう わたしは 自分を

  もっと もっと 拡げて。

 せかいを もっと 深く 細かく 感じ
 純度の高い ひかりを 見て。
 
 「最上級の 美しさ」で。

 「謳いたい」んだ。


パッと降りてきた この想い
美しいものを、見て。

ただ心を震わせ それを表現し 星屑 光の粒子を降らせて。

「私が」「満ちる」。

それ 即ち
 「なかみ」も満ちて 「からだ」も満ちること

誰のためとか みんなのためとか
それも色々あるけれど きっと 本当のところは。

 「私が 満ちる」し 「嬉しい」んだ。

 「美しい 光に融けて」「せかいに 満ちる」
 すべてに が  降り注ぎ 充満する
 「私の せかい」「調和の せかい」。

それはきっと
 「バランス」が取れていて。
とても気持ちがいいのだろう。


そうして結局 周りも ぜんぶ「すべて」が 満たされて。

 きっとそれが 私の「喜び」。


「…………そうだよね…。」

あの、頃。

グロッシュラーで ただ何故だか満ちて
走って 謳って。

 「なにか」を振り撒いていた
そんな 風に。

今はもう、あの燃える様な勢いでは、ないけれど
ただ静かに 安寧を祈って。

さらさらと 降る ひかり。


「また、ぐるぐるジタバタ、するんだろうけど。確実に、「静か」にはなってきてるもんなぁ………。」

 私は  なにに なって

     どこへ。   ゆくのか。


なんとなくの道筋、高い光、自分の位置と場所、今はまだ ただ眩しい「それ」。

雲間から見た、それはとても眩しい光で
でもとてつもなく心地良くて、美しくて。

きっと、また昇れば 見える場所なのだろう。

 
「ふむ。」

上を見上げて、思うけど。

まだまだきっと、「うえ」は あって。

 こうしてきっと 少しずつ わかって
 解して 下ろして 軽くなり
 舞い上がって 。


「えっ、結局?天国??天国って、あるかな???」

くるくると 導き出されるカケラ

 キラリと光り 出てきたのは

   「高い光」 「別の光」

      「あの10の 扉」

そのカケラ。


「    。」

内心
「えっ 」「やっぱり」「そう なの?」
「てか そういやあの黒いやつ」「神の 扉」

薄々感じていた その予感
やっぱりという思いと そうだよね という思い。

口には出さなかったけど。

やっぱり「私」は 

きっと、やはりあの最後の扉は「それ」的な
扉なんだろう。

 
 でも きっと そもそも「神」って なに。
 
ここまで来て思う、「神と人」、「みんな光」、「純度の違い」。

それが明らかになって、私の中に「落ちて」。

「なんか、また、こう、ぐるっと何かがあってスッキリ、したら??行く、のかな………開く?のか…………?」

 ふむ。


「ま、なにしろ。「今は」とりあえず大丈夫でしょう。私は自分の純度を、上げるのみよ。黎、ちょっとお願い。」

雲を切り、下を覗くのに使っていたナガをヒョイと振る。

するとパッと自分に、火が着いて。

「よっしゃ、行こう。」

火の玉状態になったまま、雲間を歩き自分自体を燃やすのだ。

「雑念」「澱」「モヤモヤ」全部ぜんぶ、こうして出る側から、いや
私の中までも 燃やし尽くして。

「ひたすら、燃えるのよ。うん。」


これはこれで、意外と気持ちがいい。

勿論、熱くはないし 視界が 白 青 紫
その時々揺らぎ変化して、中々これも美しいのだ。


そうして、私は 自分の中を 外を
ひたすらに浄めながら。

再びの雲間散歩と 洒落込むことにしたので ある。







しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

処理中です...