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8の扉 デヴァイ 再
密度 チカラ エネルギーと変換
しおりを挟む「そうそう、だから。どんどん「負」のエネルギーもチカラにして変換して、また何かの糧にして行けば、いいのよね………。そう、これぞエコ。エネルギーの再利用よ。」
くるっと フワッと なんか
ころりとしたもの に 変換して ?
ポイポイと放り込んでいた「混沌の鍋」の中身を確認しつつ、その「創造物」を想像してみる。
「うーーーん?」
でも。 なんか。
多分だけど やっぱり「負」だと。
「キラキラ」や「光」、「愛のエネルギー」よりは
チカラが 弱い ? 気が するな
なんだろうか、「なにか」を創ったと、しても。
「小さい、よね…………?」
いつもの魔女部屋、混沌の鍋を前にして
私の疑問が共に、鍋に落ちてゆく。
くるくる ぐるぐると 回る
沢山の 複雑な 色 異色
濁り 澱 小さな歪のカケラ達
あの時 腰紐が出来たのはかなりの量、檻が溜まっていたからだ。
ある意味、それも 凄いけれど。
なんの 違い
エネルギー チカラ 質
密度 純度? いや 純粋なチカラ では ある
もっともっと 「濃い」もの
きっとそういうチカラも ある
それは 「どんな もの」???
一人一人 両方併せ持つ
チカラ 一つで 全部
若しくは その 「ふたつ」が「合わさった」もの
チカラ 生まれる もの
生み出せる もの とは。
「え 」
いやいや いや。
でも。 それはきっと 「そう」なんだろう。
しかし少々気不味い「いろ」に、くるりと転換する私の「なか」。
「例えて言うならばやっぱり、「上の次元」………。」
きっと「ある」、私達が純度を上げれば見える世界、もっともっと「強い」チカラ。
でもこの場合の「強い」は、力が強い、やエネルギーが大きい、とかではなくて。
まあ、そうでもあるのだけれど
もっと もっと なにか。
「存在」として 光が 多い 高い 強い…
「なんか、「言葉」で現そうと思うとこうなっちゃうんだよなぁ…。」
でも、それも。
私達が「言葉」に積み重ねくっ付けてきた、「澱」でもあるのだ。
「固定観念、強し…………。」
でも。
「わかるひと には わかる」
この頃の空気の変化を感じていた私は、そうも思える様になってきた。
それもまた一つの成長だろう。
悲観するだけでなく、世界を見つめ希望を持てること。
それはやはり、大きな進歩であるからだ。
「ふぅむ?」
「次元」「 密度」「純度」「光の量」
「軽さ」「重み」「持つもの」
敢えて 言うなら?
「深み」の ような もの???
「重く」はないが「濃い」それ
純度の高い光が ギュッと詰まった様な その 在り方
それは きっと ?
「 ああ、「効率がいい」のかも、ね………。」
ある意味高い位置にある光は、無駄が無いのだろう。
迷わず 惑わず 逸れず 真っ直ぐに
最短距離を 進む
そういうものなのかも、知れない。
それに、もしその世界へ行けたならきっと、お互いに「光り合って」。
より、高みへ 昇ってゆけるのだろう。
「ふむ。」
なんとなく、思い描けた行き先
まだまだ迷う事も多い、私だけれど。
「うん、私は、私の道を。行けば、いいし。多分ちゃんと、進んでる筈。」
昇りたい 上を目指したい
だけどもきっと それは「私の天」で
自分にしか 見えない 分からない
決めることのできない 場所
だからこそはっきりと 見て 想像し
目的地を「創造」して
時に 更新 し。
どんどん上に 昇って行くんだ。
より 美しく 純粋に 繊細で しかし
大胆に 鮮やかな 「光」。
今の私が目指す、光は。
私が美しいと思う 全ての色を 持ち合わせ
一本筋が通っていて 品のある いろ
そして
沢山の顔を持ち 沢山の 手を持つ
光り輝く 観音の ような そんな 光
だからやはり、慶は私の理想に近いのだろう。
今、思えば。
何故 千手観音が 沢山の手を持つのか
沢山の 顔を持つのか
よく わかる。
沢山の色を 見たいから 含みたいから
まだまだ 「異色」を 多く持つ 私だけれど。
きっと、このまま諦めずに
続けて ゆけば。
「そう、そうね。「無駄が無い」、それはきっとこの身体に沢山の純度の高い光を集め溜め込むのよ、ふふふ………。」
きっと「新しい目」で 見て。
より美しい色を 集め
更に解し 私に合わせ 織り直し 純度を上げて。
また「創造」して ゆくのだ。
「美しい なにか」を。
混沌の鍋をぐっと覗き込み、その中身と量を確認する。
「いや、まだまだ、だな。」
きっと、もっとできる。
きっと、もっとやれる。
そうして美しいものを、沢山創り出して。
世界がそれで 満ち溢れれば いい。
「ふふふ…………。」
「なぁに、やめてよ。」
「あっ、朝。聞いてよ。」
「いやよ。」
「なんで?あのさぁ、 」
いつの間にか、ソファーで寝ていたらしい朝を起こしてしまった様だ。
そうしていつものやり取りが始まった所で。
私のぐるぐるは、またパッと散って行ったのである。
うむ。
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