透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再

流されないもの

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何故 黙っていたのか

 何故 抵抗しなかったのか

  何故


       守らなかったのか




今なら わかる


 それは 「本当のこと」は 失われない から


   「本当のひかり」は 消えないから


   「本当の魂」は 繋がっているからだ



大いなる 「流れ」に

 逆らうことなく 生きていた 私達

 共に 在り

 共に 生き

 共に 死に

 そして 共に 笑い 感動し

 魂を震わせ

 踊り 歌い  見 


  沢山の 今は 見えないもの達と 

  暮らして いたのだ




そう 「すべて」は。

 同じ 共に  この大地の 「大いなる なにか」の

 もとに  「在る」仲間たち


 
 恐怖も無い

 不安も無い

 競争も おかしな比較も 嫉妬も 蔑みも

 妬みも無い

 
 ただ 「そう 在る」ものたち


 そんな 存在だったんだ




ただ そこに在るのは 

 美しいみどり  木々や草

   水  空  雲   茜色

 海  山の影   雪    炎


   朝靄   雫    氷    夜の月


 朝の光    暖かい昼

      終いを知らせる 光色の変化に

 闇が迫り    静かに眠る 夜の中




 そして再び始まる  生


 始まらない「魂」も あり

 それは 丁寧に送られて また 還ってくる


 「輪」「循環」「繰り返す」「流れ」




 しかし「サイクル」と 「流れ」は 違い

 
 「流れ」は もっと 大きなもの

 「大いなる なにか」の なかで

 ゆらり  ゆらり と


    向かう  どこか




だからきっと。

「この魂で生きる」時を終え

 混沌から 真の 再生へ

その 大きなサイクルへ 乗り換える 時が 来たのだ


 その 長短  あれど

 私達は。


 寄り道をしながらも きっと 成長してきたのだろう




 


 何故 残さなかったのか

 何故 守らなかったのか

 何故  

      抵抗しなかったのか




私達は  


 抵抗それには 意味が無いこと

 「やってみたい」「好奇心」の前では

 何の意味も 為さないこと


 それに。

  
  「本当のこと」は 失われない


 それを。

      知っていた から。



  深い 深いところに ある 「智慧」

 眠っている 「なにか」

   それぞれの 「いろ」


 その「魂」の「本当」



  「いろ」は。


  「失われない」と 「知っていた」からなんだ






ジワリ ジワリと

 この星に 沁み込んでいる 「それ」は

 光り始めている



深いところに ある 「光」

小さな それ

大きくなってきた それは


やがて 世界を 「なか」から 照らし


 世を 「転換」させるだろう

 



だから もう 暫く。

見守り 拡げ

染み込ませていこう


「同じ光」には わかる

  その 「いろ」をね。






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