透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再

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 ああ  

    なんだ


 だから   「いのち」は

  できて    生まれて

 
   それ は


    「チカラ」と「チカラ」で


   「二つ」が  「合わさり」


  「愛」で 「エネルギー」で


  それはやはり  きっと「慈悲」で   。




「エネルギー」が 「いのち」に  なる?


なるよね? 
多分。

なるなる。だって 「なった」もん。


え? でも??


くるくると翻る景色

  白い三角屋根の部屋

 ウエッジウッドブルー   天蓋

   白い私と  少し青い 私


「満ち溢れる」「私」の「なか」に

   在る は  完全に「ひとつ」に 成った

  煌めき 輝いて いる 「ひかり」


 「唯一の」「チカラエネルギー


      ふたり の   結晶




え?

   でも??



待って ???


 「今」「産まれる」訳じゃ ない よね ??

流石に

   いやいやいやいやいやいやいやいや




    じゃあ  どうして なんで 

 なに が   どう なって?


   「いのち」 「生命」は 「生まれる」んだ  

                 ろう か




塗り替えられた 私
塗り替えられた 金色

 男と 女

チカラ とチカラ  エネルギー×エネルギー

  二つが 一つ

  「エネルギー」が「カタチ」を とる?


 まあ  「そう」なんだろう けど

   ん?  でも??


 「今」は 「産まれない」


 いやいやいやいやいや いやいや

 
だから?



ブラッドの言っていた

 「割り切る」「楽しむ」「それは それ」

その言葉が私の中をぐるぐると回る。


そして 「ディディエライト」「ヴィル」

その 二人が。

 「合わさって」「エネルギーが」「ピッタリ」
「チカラ」「特異な」「相乗効果」「大きな」

    「特別な 色」が 産まれた

も、事実だ。


「なに」が 「どうなって」「なんなのか」、
全く 解らないけれど。


「満ち溢れる なかみ」、迫り上がっていた自分の「なにか」が満たされて。

満ち足りて
溢れ出して
星屑がこの部屋を埋め尽くしているのは
知っていた し
「私の真ん中」が 酷く 喜んで「満足」してて
止め処無く 溢れる「なにか」

「星屑」「チカラ」「エネルギー」「熱」


 ああ  確かに。

   「生まれる」「産まれるな これは」。


 わかる     解る よ



 ぎゅうぎゅうと 私の真ん中を
 押し 訴えてくる 「それ」は

  なんなの だろう か

 「命」か 「チカラ」か 「想い」 なの か



きっと まだ。

    「今」は   解らないけれど。



何故だか胸が一杯な、私はいつの間にか金色の胸の中で、嗚咽を漏らして、いた。


 「私達の チカラは 合わさり

      「なにか」を 生み出せる  」


それは、解っていたのだけれど。

いや、また「つもり」だったのかも、知れない。


だから。

「それ」がきっと
あの事実二人の事」と 重なって。

結局 最後 どうにもならなかったこと

今は。 一緒に なれたけれど。

セフィラは 亡くなってしまったこと
何もかもが複雑に絡み合い、「混同」されて。

「利用」されたり「搾取」されたり。

寧ろ、今は「その方」が多いであろうと いうこと


 いつかも 思った

 「愛」は「奇跡」は

   「私達」「なかみ」は。


 どこへ 行ってしまった のか

    その 想い 達 は。


未だその「問い」の答えは、見付けられていないけれど。


  キラリ キラリと 翻り

   流れ  落ちてゆく  「事実」

  「結果」  「想い」    「新しい いろ」



この、カケラ達が、なにか。

このこと私達の変化」が。


 これからの 道標ヒントに なる


そんな、糸口が掴めた様な気がして、それだけが泣いている私の救いだった。


 大丈夫 知ってる 解ってる
  超えて いける  また 変わってゆく


それも 分かるのだけど。


ギュッと締まる、腕の力が気持ち良く感じられて。
力んでいた身体から、力が抜けて行くのが、分かる。

なにしろとりあえず、その「気付いた」こと
それ自体がきっと私の糧にもなるし、「送るチカラ」にも、きっとなるから。

ただ、感じるまま、震え そのまま涙を流していた。


 


そう  それで いい

   私は 「私のまま」で  そう

 「いいんだ」って  そう

「泣き虫」でも  「ぐずぐずしてても」

 時々 蹲っても  いいのよ  うん


確かに。

「自分で 自分を認める」と、回復が早い。


「…………ごめん?」

そっと顔を上げ、恐る恐る目に映した金色の瞳は、凪いでいて。

きっと、私が落ち着く様に「そう」してくれているのだろう。
実際「変化したいろ」を見たい気もあるが、今はまだ少し休みたい。

とりあえず呼吸が落ち着くまで、そっと頭を肩に預けておいた。







え。 
    でも。  

             さあ?

 もしか して。


少し回復してきた私の頭は、勿論さっきの「カケラ」で、まだ占められて、いる。


「チカラ」「エネルギー」「合わさる」

     「生まれる」「なにか」「できる」

   「あの二人」「できた」


あの 感覚。

ぼんやりと夢の様に思い出せる

 あの  「解け合った」「離れられない」

  「なにか」「 生命セフィラ 」


   キラリと ひかる  真珠の 遊色



「えっ。」

「どうした?」

「な、なんでもない!!!」

全く「なんでもなくない」返事を、しながらも。

ぐるぐると回る「命」「生まれる」「赤ちゃん」「チカラ」、「なんで?」という疑問。


 「チカラエネルギー」が 「カタチ」をとる


「???」

しかし。

今、私の頭の中では「」をしないと赤ん坊は「できない」という「ルール」が頭の中を巡って、いる。

 「貴石」「ブラッド」「楽しみ」「色んな男」
 「姉さん達」「奥さんが」「それは それ」

高速で。
ぐるぐると。

煩い、くらいに。


「えっ?はっ?…………いやいや???だから??でも…………いや、待て待て待て…………。」


 「そう のは 私達」

   「決めつけて いるのは   」

 
 「なれば  わかる きっと」


ぐるぐる 回るは 

   黒い蝶と  あの 青い不思議な瞳
    
     ソフィアの  言葉



ちょ だって   ま  待って ???


  でも  だって  ?「今」 実際  できたら

   「困」  ら   ない いや 困る


「いやいやいやいやいやいや」


モゾモゾと動く腕が、私の顔を上げさせようとしているのが、分かる。

いやいや
無理  無理よ  今は 絶対 無理


「ちょ、とりあえず「これ」は保留よ。問題がデカ過ぎ?いや複雑過ぎ?いや、なんだ、ろうか…………????」

でも。

もしかして、「将来」……………。


「ちょっと!やだ!!駄目駄目!むり!まだ!!…………嫌な訳じゃ、ないのよ。でもでもよ?だって、………でもさ、ねぇ?」

「…………。」

 あっ ?


顔を上げ、見えたのは。

「どうしようもない目」でもなく
「仕方の無い目」でも ない

「残念なものを 見る目」に なってるわ…………。


まあ、仕方が無い。

とりあえず普通に見れる様になった顔を、まじまじと見る。

なんだか反対に「見られている」気がしなくもないが、それはまあ仕方が無いし、いいだろう。


立ち上がり、自分の「立ち具合」を確認して再び観察を始める。
さっきまで、フワフワとぐるぐると嗚咽まで漏らしていたものだから、自分の足元が不安だったのだ。

そうしてポンポンと身体をチェックして、足踏みをすると。
少しベッドの周りを彷徨きながら、金色観察を始める事にした。

きっと私のこの様子を見て、あの人は「新しい いろ」を表に出し始めるだろう。

なんとなくだけど。
何故だかが、解っていたからだ。



さて。
なんか。

どう なんだ ろう か


いつもと 同じ 元気のいい金髪
ハッキリした顔立ちに

 ん? なん か 色 が  白
いや、「白く」は、ないんだけど?

少し、「色が薄く」なった気がする、金色の肌。

「うーーーん?」

でも、多分、だけど。
あの人は、きっととても色白だったのだろう。
あの肖像画からしても、「金髪の魔法使い」の様な姿で、勿論色は白かった。

実際、どうかは分からないけど私が「こうなって溶け込んで」いるのだ。

彼が「そうなって」も、なんらおかしくは無い。


ふむ?

その、肌の所為か。
「白金」に近くなった金色の全体感、服装はそう変わりなく、いつもの私の服が「やや煌びやか」に変化した気がするだけである。
よく見ると、多分。
刺繍の部分が、煌めいているのだと思う。

あの「ひかり」の所為なのか、どうか。

余計に光を纏って見える、その姿をぐるりと確認すると、決定的な部分に着手することに、した。


そう、「なかみ」の方である。

 いや

  でも  待って?

 もう よくない??

これ以上????


無理  じゃ ない かな……………??????




「えっ?!あっ?、あんた達?!」

「へっ?」

ぐるぐると混乱し始めた、私の耳に飛び込んで来たのは。

聞き慣れた朝の声、しかし焦りを含んだその色にくるりと振り返ると星屑に埋もれた灰色の尻尾が、見える。

「えっ、あっ、ごめん!大丈夫…………?」

ワサワサとキラキラを掻き分け、進む星屑の海

朝は自分でその海から脱出しつつも、怪しげな視線を私と金色、両方に投げている。

そうして、壁際の机の上に乗ったまま、朝は。

金色の方を見ながら、疑いの声を出した。


「あんた、まさか………。」

「いや。」
「「いや。」って、なんにもしなくては、ならないでしょうよ!何したの??ちょっと!」

「おやおや。」
「喜ばしいこと 」

「は?どうなって、るんだこれは??」
「お前、これは………明日は中止だと、伝えなきゃいかんな。」

「会わせてみても面白いんだが?」
「いやいや、見ろよ、アレ。無理だろう。」

「気持ちは解る。だが、このじゃじゃ馬をずっと閉じ込めておく気か?お前は。」
「いや、しかし。暫く時間は必要だろうな。俺もは、許可しない。」

「…………ふん。なら、あっちかな…。」


みんながみんな、銘々に勝手な事を、言っているけれど。

「なに?どうしたの………??」

その時の、みんなの目。


一斉に、くるりと私の方を向いた視線は「グサリ」と私の胸に、突き刺さって。

「うっ。」

「なぁに、馬鹿な事言ってんのよ。とりあえず、今日は寝なさい。後は明日でしょうね。…………あ、、止めときなさいよ?」

「全く…………。」

「イストリアと、後はどうするかな…」
「とりあえず俺はラガシュへ伝えて来る。」
「ああ、任せた。悪いな。」


。もう少し、マシにしておけよ?」

最後にそう言って、パタンと扉を閉めた千里。

本部長とベイルートは、どうやらラガシュの訪問を予定していた様だ。

それが、イストリアさんに変更される………??
いや、まだ分かんないな………


て、言うか。

なにが そんなに  変 ??

 おか しい  の ??????


くるりと振り返ると、「仕方の無い目」に格上げされた瞳が私の事を待っているのが、分かる。

なんだか、よく、分からなかったけど。

とりあえず、身も心も、「いっぱい」だった私は。


「新しい いろ」に反応する余裕も無く、その腕の中へと吸い込まれていったので、ある。

うむ。




  









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