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8の扉 デヴァイ
知識すら
しおりを挟むわたし というもの
それ は。
「なに」で あるのだろうか
「何を知っているか」
「何を持っているか」
「誰から生まれたのか」
「何処に住んでいるのか」
沢山の 事柄が あるけれど
どれも 「わたし」を 表すものでは
ない様にも 思う
では
「わたし」とは?
なんなの だろうか
何も 持たぬ
何も 知らぬ
何の 取り柄もなく
名すらも 無い
その 「存在」 自体
「ほんとう」は。 なんなの だろうか。
いや きっと
要らぬ荷物を 全て 下ろした「わたし」は
ただの 真っ新な 光で。
何者でもなく
何処にも ない しかし
何処にでも あり得る ことのできる
純粋な 光
しかし ただの 「ひかり」だ。
ただの。
「それ」が 何を意味するのか
「わたし」に なにか
「価値」と 呼べるものが 必要 なのか
しかし例え。
「なに」を 持って いたとしても
「それ」は ただの 荷物でしかなく
「なにも」永遠に持って行くことは できない
「物質」ではなく 「知識」ですらも。
それで あれば。
「それ そのもの」に
「価値」という なにか 付けなければならぬものがあるのならば
「価値」が あるのだろう
「実存」で 在れ
「真実」で 在れ
「ただ わたし」で 在れ
そう すればきっと。
最期に
わたし は
「真ん中の光」へ
「源」 へ
辿り着けるのだろう
よう やっと。
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