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8の扉 デヴァイ
「ぜんぶ」のために
しおりを挟むどうやら少し迷子になっていた私の中で
「なにに」対して祈るのか、それが決まった様だった。
「なにか が 足りない」
「なまもの」
「生命力」
「生きている もの」
「自然」
「空 海 川 山 風 」
「燃える 大地」
「湛える 水場」
私の中で欠かせない、瑞々しく生きている、この世界そのものの様な、自然達。
でも、勝手に「ない」と思っていたのは
他でもなく 「私自身」で。
「 世界は 生きている 」
そう、やっと解ったんだ、あの「震え」で。
思い出したんだ「あの子が泣いてる」って。
そう 世界は 泣いていて
未だ 何も省みない 私達を 嘆いているのだろうか
いいや きっと でも。
世界は そう 小さなものではなく
とてつもなく 大きな もの
私達が そこで 小さく遊ばせてもらっている
大きな なにか
ただ ただ 全てに 大地に 恩恵を与え
光を 降らし 様々なチカラの源を 与え
慈悲深く 見守っている だけの もの
だから。
私達は。
感謝して 祈らなければ ならないんだ。
形だけでも残っている 古い 祭祀
世界の何処にでもきっと 見つける事ができる それ
それはきっと 「なに」が 「誰が」
神 と 決めることなく
自然 世界 そのものに 対して
祈っていたんだろう
結局 「名前」が あるものは
人間が決めた 後付けで
元々 「そこ」に 「ある」 「なにか」
「それ」に 祈っていた筈なんだ
だから私は 迷うことなんて ない
始めから ひとつだったんだ
「かたち」が 無いから
「はっきりとしない」「様々な形」「事象」「現象」
見えないものが 多いから。
惑わされていた だけで。
でも きっと 人間が視認できるものなんて
世界のほんの 一握りでしか なくて
殆どがきっと 目に 見えないものなんだろう
その目に見えないものから
多大なる 恩恵を受けながらも
見ぬふりをして 我が物顔に 扱い 振る舞う
それは 「美しくない」こと
「そう 在りたくない」こと
それだけは わかる
それなら?
どう する?
それを 示すために。
まずは。
「星に 祈ろう」じゃ ないか。
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