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8の扉 デヴァイ
ひと とは
しおりを挟むあれから沢山の時間が
経ったけれど。
私たちは。
人間に なれたろうか。
人間として。
生きられて いるだろうか。
ものの様に 扱われた 自分
ものを扱う様に 人間を
扱った 自分
ものを 片付ける様に
人間を 片付けた 自分も。
少しは マシに なったろうか。
進歩 進化 したのだろうか。
くるくる くるりと 廻る 輪の中
繰り返す 歴史
繰り返す 道
振り返れど しかし 顧みられることのない
長い 永い 道は。
終わることは。 あるのだろうか。
いや しかし。
上を見上げること
それを 思い出せば。
どんな時にも 朝が来て 夜が来る
誰が
何が
私が
いようと いまいとも。
時間は 巡り
世界は 廻る
何れ 転んで 起き上がれなくなり
そうして 絶望の淵で 空を 見上げた 時
そんな 時に。
きっと 「気が付く」
そう 空では いつでも。
あの 金色の 星が。
自分を 見て いたのだと。
「時間が 来た」
「 時間だ 」
「もう 繰り返しを 辞める 時だ 」
そう 気付いた時に。
「 終わりの始まり 」が 始まる
そう ずっとずっと 待ち望んでいた
「その時」が ね。
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