660 / 1,477
8の扉 デヴァイ
パラドックス
しおりを挟むこの 場所から見ると
あれは黒いけれど
向こうから見ると
あれは 白い
あなたは違うと 言うかもしれないけれど
あの時は 「そう」だったんだ
あの時は 赤くて
さっきは 青い
そんな事は 日常には 沢山潜んでいて
言葉尻だけを捉え
隅だけを 突き
ひとの 脚を捕らえ 転ばそうと狙っていると
決して 「本当のこと」には
辿り着かないのだよ
いやそれも。
あなたの 「本当のこと」には
違いないのかも 知れないけどね。
今日は 白くて
明日は 黒い
それは それそのものが 両方を持つから
なし得ることであって
なにもかもが 「そう」
凡そ 「片側だけ」で 在ることは
存在 ではなく
「部分」であると いうこと
だから。
「全て」を 見るんだ
引いて
遠くから ただ 見る
さすれば 段々と見えてくる
その 「全体」「両面」「本当の 姿」
それから。
選べば いい
どっちが どう とか
いい とか
悪い も 無く
ただ それは。
そう 「在る」だけ である。
道に どちらが 「いい」「悪い」は 無く
ただ。
どちらの道へ 自分が 進むのか
ただ それだけのこと。
それを胸に置いて。
さあ 今日も
昼間の星を頭上に頂き
出掛けようか
あの 金色の光を 目指して ね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる