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8の扉 デヴァイ
記憶
しおりを挟む思い出そうと
思えば。
思い出せないことは ないのだろう
だが
でも。
だけど。
それを して
それに 酔うのは
今の わたしの 仕事ではないし
やるべきことでも ない
それは 知っている
わかって いるんだ
もう 十 二分 に。
思い返せば 何故だか
「知っている」思い
何故だそんな 感情が
沢山あって
「それ」は 当たり前のこと だと
当然のこと だと 思っていたんだ
世界 を 知る までは な。
だけれども
再び 世界に生まれ
見
聞き
知り
記憶してきた 限りでは
そう 人間は 変わっていなかったし
私も。
御多分に洩れず
やはり 同じことを 繰り返して いた。
「気が付く」まで は。
だから。
進むよ
この ぼんやりと浮かぶ「記憶」を 持って
しっかりしていなくとも
「知って」いれば
「わかって」いれば
「繰り返さなければ」 いいんだ
もう一度。
あの 「いろ」を 味わなくとも
いいんだよ
もう。
ただ しっかりと 抱き留めて
連れてゆくから。
おいては 行けないから。
救いの手を待たず
自らの 足で立ち
先に あの 光に向かって。
進むことと しよう。
そう すれば。
道標くらいには なるだろうから。
さあ
顔を上げ
進もうか
あの 金色の 光に
向かって
真っ直ぐに ね。
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