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7の扉 グロッシュラー
石の館から
しおりを挟むどう、頑張ってもそれしか無かったらしい。
なんも、見えない………。
小さなヘンテコベールを着けた私は、頭からスッポリとローブを被りおでこから下がるそのベールの所為で「誰なのか」は全く判らなかった。
しかも、私自身も周りが殆ど、見えなかったのだ。
そろそろ移動の時間になったかと沢山の石を持って現れた私は、何故だかやや、叱られた。
「解せない。」
「仕方無いわよ。まあ、あんたの「ちょっと」は全然ちょっとじゃないけどね?」
「…………まぁ。うん。」
どうやら早めに支度をしたかった大人達に探されていたらしい私は、折角沢山の石を持って帰ったのにすぐにそれは没収されて、このおかしな格好をさせられたのである。
しかし、どうやらこれは、館の主ユレヒドールに私の姿を晒さない為では、あるらしいのだけれど。
「もうちょっと、見えれば言うことないんだけどな…。」
「誰かさんが、余計な事はしない方がいいからな。」
そう言って階段を上がってきたのはウイントフークだ。
既に銀のローブを身に着けた彼は、初めから「そのように」見える所は流石である。
斯く言う私は薄灰色のローブだ。
実はこのローブ、ウイントフークが何処からか探して来た、ハーシェルのローブなので、ある。
この、少し前。
「着替えですか??」
面倒だった私はそれを見ずに受け取り、のたのたと着替え、そのローブを羽織ろうとした。
「地味にしろ。」
そう言っていた、本部長の言葉の、意味。
ローブが銀じゃないからだと、思っていたけれど。
「これは?もしや?!まさか?の、まさか?!」
「煩いぞ。」
隣の部屋からでも、叱られる私。
でも、仕方が無いと思う。
ずっと、気にかかっていたそのローブが何故だか今、手元に在るのだから。
「えー、まさかのサプライズ。」
それは「あの時」、誰かに引っ張られて無くなったままの、ローブで。
正直、誰が持っていたのかとか、どこにあったのかとか。
気にならない、訳じゃないけど。
「とりあえず、万事オッケー。終わりよければ。」
「全て、善し。」
「フフッ、ありがとう。」
クルシファーが、締めてくれて。
流石「大円団」の石だなぁと思いつつも、ローブを羽織った。
そうして支度をして、金色の迎えを待っていたのだ。
「♪」
「?」
きっと、私が出発前は暗い顔をしていると思ったのだろう、怪訝な顔で階段を上がって来た気焔。
「これだけか?」
「うん、あとはウイントフークさんの方に。」
最後にレシフェが持って来てくれた、中くらいの箱を手に持つと「行くぞ。」と言って下りて行った。
「気焔が来たら」と言われていた私も、あっさりとした出発に名残りを惜しむ暇もなく店を出る。
ドライハーブの道を通りながら「それすらも本部長の作戦か」、と思いながら。
「今日はピンクだね…でも、ここと言えば、この色だけど。」
木立を抜け、畑を歩く。
遠く、前を歩くは銀のローブのウイントフーク、白ローブのイストリア。
既に花畑を過ぎ緑の畑を歩いている銀と白は、ピンクと緑の間に落ちた綿帽子の様だ。
ピンクと言っても、水色とのグラデーションが美しい空は、暫く見納めだろう。
再び「この景色」を思い出すであろう事を思いながら、舞う蝶達を手招きする。
「おいで。」
ふと、あの白い部屋で銀色に招かれた事が浮かんだけれど。
胸に手を当て「大丈夫、次で会えるよ」と心の中で言い、蝶を取り込んでいく。
「連れて行く」と、言ったのは私だ。
向こうに心地良く舞える空間があるかは、分からないけど。
「無ければ、創ればいいし?」
置いて行くなんて無責任な事はできない。
そのまま手を上げ、遠くの蝶も回収しながら二人の後を追って進む。
「美しいな。」
「でしょう?」
いつもの私の台詞を金色が発して。
振り向いた目に映るのは、ピンクと水色の空、緑の中に立つ金色の彼と、その周りを舞う色とりどりの蝶達。
「て、言うか。やっぱり、狡いな。」
金色が口を開く前に、くるりと踵を返して再び歩く。
もっと、ずっと、見ていたかったけど。
きりが無いのも、分かるから。
そうして二人の後を追い、扉を入った。
「お待ちしていましたよ。」
アーチ橋の前でラガシュが待っていてくれた。
殆ど前の見えない私は、まじない空間ではそう、困らなかった。
あの空間では、自分の事が認識しやすいのだ。
しかし外に出た途端、つまづいたので金色に手を引かれて引率されている状態である。
先を歩く二人がぼんやりと見え、荷物をラガシュが持ってくれたのが分かる。
しかしこの人が手を離す筈はなく、そのまま石の館まで歩いて行く事になった。
「僕も、時期移動できると思いますから。とりあえずは大人しくしていて下さいね?」
「………。」
ラガシュにまでそう言われるようになったか………。
道中、殆ど灰色の道しか見えなていない私は、青いローブの腕に掴まりながらそんな事を考えていた。
「ここも、大分様変わりしましたしね…。」
しみじみと言っているけれど、実際のところどの程度の変化なのだろう。
私の見える範囲では、そこまで変わってないのだけれど。
しかし、時折混じる茶の部分と靴に感じるふわりとした感触。
道が曲がる時に、石畳から少し、逸れる時がある。
その時の、土の感触。
色の、変化。
ここは石畳の周りだからかこの程度だが、もしかしたら他の場所はもっと土が柔らかいのだろう。
イストリアも「野菜でも作ろうか」と言っていた。
ひょっとして、ひょっとするともっといい場所があるに違いないのだ。
チラリと空も、見上げてみるけれど。
なんとなく、青い………?
このベールがまた曲者で、そう厚くは無いのだが灰色のベールなのだ。
なんとなく青い気はするが、やはりよく見えない。
ヤキモキしていると、こう、聞こえてきた。
「大丈夫ですよ。まだ雲は多いですが、太陽は。現れました。」
コツコツと足音が、鳴る。
以前よりは少し、固い音。
「なかみ」が詰まった音だ。
「きっと恵みが降る。素晴らしいですね?「太陽」ですよ?伝説か、御伽噺かというあの。でも考えてみれば、「無いわけがない」もの。きっと、これが当たり前になる頃に。僕たちは初めて「生きている」と言えるのかも、しれませんね。」
ラガシュの言った事を、少し考えていた。
なんとなく、言いたい事は、分かる。
でも。
「「今」だって。「生きてる」から、大丈夫。これからだよ。」
その私の言葉に、笑ってくれる。
「そうですね。ああ、もう着きますよ。」
脇道に逸れたのが分かって、顔を上げその大きな建物を見る。
なんだかんだで、入るのは初めてだ。
何れ行きたいとは、思ってたけど。
「みんな、待っていますよ。」
その言葉に、グッと気合を入れて一人頷く。
そう、私の最終ミッションは。
笑顔で、旅立つ事だからだ。
しかしその石の館の出立に、ワクワクを隠せないのも半分。
今日、初めてで良かったかも………。
そう思いながら、入り口を潜った。
飾り気の無い、城だね………。
そう思いながらも、辺りをもっとよく見ようと目を凝らしている私。
予想通り、中も石でできているこの堅牢な城は思ったよりも無骨な造りの様だ。
石壁に殆ど装飾は無く、しかし等間隔で並ぶランプと時折設置してある調度品は、いいものであろう事が判る。
しかし何しろ、よく、見えない。
このベール………取ってやろうか………。
長い廊下を抜け幾つか階段を上った。
多分、二階か三階か。
そう思っていた頃に、どうやら到着した様だ。
ある扉を、ラガシュがノックした。
「お待たせしました。」
背後で閉められた扉、部屋の中はそこそこ広そうだ。
ウイントフークとイストリアの気配があって、安心して辺りを確認する。
ここはどうやら、みんなが見送りに待っていてくれた場所の、様なのだけど。
うん?
少し、人数が多い気がする。
あの人は、誰だろうか。
あれは、白い魔法使いでしょ?
うーん?
あ、ミストラスさんもいる。クテシフォンさん、あの人が多分ユレヒドールかな………。
あんまり見ない様に、しなきゃ。
ふっと視線を逸らし、脇を見ると鏡が見えて思わず髪に手を伸ばす。
少し、光っている気がしたからだ。
うん?
フード?
しかし今の自分の姿を思い出し、ハッとする。
え?
まじない鏡?
ラピスでウイントフークが作っていた事を思い出し、慌ててフードを直したフリをしてそっと辺りを窺うが、誰も気が付いてはいない様だ。
ホッとして、再びチラリと鏡を、見た。
あ、れ………?
鏡じゃ、ないな?
さっきと寸分違わぬ姿で映る自分の姿は、動いていないのがおかしい事が判る。
まじない鏡だとすれば。
「本当の姿」を映すが、同じ様に動く筈だからだ。
あ、あれだ。
「絵」が。
あるって、言ってたやつだ。
ハッとして、様子を窺うが誰も私を見ている者はいない。
いや、注意を向けているのは分かるのだが実際に見ている者は、いないと言った方が正しいか。
ホッと小さく息を吐いて、チラリと目だけで確認する。
鏡に、見える筈だ。
ベール越しに見るその絵はかなり、私に近かったから。
細部はよく見えないが、自分で鏡だと勘違いする程には、似ているのだ。
「では、いいですかな。」
そうしてチラチラと確認しているうちに、ユレヒドールが奥にある扉を開いた。
ネイア達が先へ進み、私も最後に部屋へ入る。
流石に、手は離した。
気を付けて進めば大丈夫だし、それにユレヒドールが扉を抑えて、みんなを通していたからだ。
しかし自分の背後からもう一人、小さな人がついてくるのが分かる。
ネイアでは、ない。
この城の人だろうか。
そうして入った部屋の中は、そう広くはなく先に入ったネイア達が壁際に並んでいるのが見える。
正面には、また一つの扉。
少し大きめの扉だろうか。
なにやら豪華そうな事だけは分かるが、やはりよく、見えない。
ウイントフークだけがその前に立っていて、他の人達は並んでそれを見ている様な形だ。
もしかして、移動部屋?
そう思ったが、魔法陣は無くピエロも居ない。
一体何の部屋なのだろうか。
「では。行って参ります。」
「よろしくお願いします。」
「またな。」
「お願いしますね。」
「また。」
ウイントフークの挨拶に、みんなが口々に答える事でやはり移動部屋なのが判る。
しかし一体、どうやって移動するのだろうか。
ラピスの中央屋敷を思い出して、上を見てみたけれど何も、無い。
ぐるりと囲む壁にも扉以外は何も無いし、少しの調度品があるだけ。
ふと、入ってきた扉の前にいるユレヒドールが見えてキョロキョロするのを辞めた。
そうして同時に私を隠す様に立っていた、背後の人に気が付いてしまった。
「!」
一瞬、ビクッとしてしまったけど。
声は出していないし、手も動かしてない。
私、偉くない?
あれ?
そう言えば、朝は?
褒めると言うよりはツッコミ待ちの私は、朝がいない事に気が付いたのだけれど少し考えて小さく頷いた。
ウイントフークがなんとかしたのだろう。
まさか、置いて行く事は有り得ない。
それよりも。
パッと思い浮かんだ「誰か連れて行く」というイストリアの言葉。
そう、それがこの馴染んだ茶の瞳だったんだ。
ローブを目深に被っていたし、こちらを見ていなかったから気が付かなかったが、私の背後にいたのはシリーだったのだ。
ユレヒドールと私の間に立ち、振り返った時に見えた、見慣れた茶の瞳。
少しそれが微笑んだのが分かって、ついジワッときてしまう。
まさか。
一緒に行って、くれるなんて。
ここでみんなにお別れを言う事はできない。
私の立ち位置はきっと、シリーと同じでウイントフークの家の下働きになっているのだろう。
ウイントフーク、気焔、私とシリー。
今、移動するのはこの四人だけ。
控え目に、しかししっかりと壁際のみんなの顔を見て。
言葉にはできないけれど「行ってきます」を伝える。
でも、丁度いいかもしれない。
これなら、泣かないで行けそうだ。
背後からユレヒドールが近づいて来たかと思うと、そのまま横を通り過ぎ今度は正面の扉の前に立った彼。
もっと偉そうな、太ったおじさんかと思っていたけど。
この館の主は、意外にも見た目は知的で大人しそうな印象である。
でも、確かに。
何かをされた訳でもなければ、殆ど関わりが無かった人だ。
ただ、「気を付けろ」とだけは、言われていたけれど。
「カチリ」と音がして、彼が扉の鍵を開けたのが判る。
そうして、重い音と共にゆっくりと開いたその扉。
「行くぞ。」
えっ。
これ?
扉、なの??
答えを求めてつい壁際のイストリアを見るけれど、シリーに背中を押され青いローブに続く。
今は訊けないんだ。
でも。
この、扉を潜った、なら?
もう、すぐに向こうの世界なの?
既に扉の向こうに消えて見えない、銀のローブ。
青ローブは私の気配を追っているのが分かり、足取りはゆっくりだ。
その、金色の気配と背中の温かい手に心強くなって。
振り返らずに、進む。
ユレヒドールが見ている。
怪しまれずに、進まなくてはならないだろうし。
みんなに心配は、かけたくない。
大丈夫。
私はそれを「知っている」から。
ユレヒドールの前を通り過ぎ、見えない向こう側へ踏み出した青ローブから、手が伸びる。
その、差し出された手を掴んで。
私も、その見えない向こう側へ、一歩、足を。
踏み出したんだ。
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