透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
上 下
115 / 1,700
5の扉 ラピスグラウンド

工房での餞別作り

しおりを挟む

「よし。行こうか。」

この気合いは、いい作品を作ろうという気合いと、ロランに会う気合いの、半々。
気合いを入れて会うなんて、何だか失礼?だけどやっぱりちょっと、ドキドキするのだ。まぁ、色んな意味で。


今日は水の日。
レナ達が出発する地の日までは、明日一日あるけど何事も前もって準備するに越した事はない。
私は気焔と共に、ヨークの工房へ朝から向かう予定だ。


「気焔がいれば大丈夫だと思うけど、きちんと断ってくるんだよ?」
「大丈夫ですよ…。多分。一応、お祭りでもハッキリ言いましたから。」
「そうか?ロランはまぁ、よく言えば一途だからな…。だからこそいい職人でもあるんだろうが。」

うん、それはなんか分かる。
ハーシェルの言葉に納得する私。でもこの場合はちょっと、困るけど。

朝からそんな会話をして、家を出る支度をする。
今日はベイルートはお家で留守番だ。
疲れてるかな?虫って疲れるかな?石なんだっけ??と朝から悩んでいたら、「疲れはしない」とか言ってたけど私の心配の本題はそこじゃなかった。
きっと珍しいものが好きであろう職人達のところに連れて行くのが心配なのと、あそこはめちゃくちゃ、熱い。小さいからなんとなく、心配なのだ。
朝に一緒に留守番してもらう事にして、みんなで遊んでいてもらう事にした。
そう、実はベイルートは子供達に大人気だった。

昨日の夕方。うちにはいつも通り、リールが遊びに来ていた。私の肩に乗っている、ベイルートに始めに気が付いたのはリールだった。

「なにこれ!凄い!!見たい!見せて!」
「可愛い!」

「大丈夫なの?アレ。」
「…多分。優しく扱うようには言ったから…。ティラナがいれば大丈夫じゃない?」

そう、やっぱりリールの方が虫には食い付きが良かった。ティラナは多分、キラキラして可愛い、という認識だろうがリールは昆虫として見ているのだろう。細かい所までじっと観察していて、そんなリールを見ている方が可愛いと思ってしまう。
ハーシェル曰く「この虫は見た事がないな?」との事だったので、ラピスにはやはり黄金虫はいないのだろう。きっとウイントフークの喰い付きも、そのせいだ。あの後やたらと、手に乗せひっくり返したりしてベイルートに怒られていたから。

「じゃあ、ちょっと行ってくる。留守が多くてごめんね?」
「ま、私達は向こうでも会えるもの。行ってらっしゃいな。私も店の事、この子達見ながら考えておく。」

レナはそう言ってヒラヒラと手を振る。このレナのサバサバした所、ホント見習いたいわ…。


レナには昨日帰ってきてから、お店の話をして午後の時間は今迄出た案を二人で纏めるのに使った。
シャットでそこそこ話し合っていた私達は、改めてレナのピンクのノートに項目を書き出し、やる事や準備するものを整理した。
きっと、向こうでレナに会えるまでは私が一人で事を進めなくてはならない場面もあるだろう。
レナもそう考えていたみたいで、こう、言われた。

「きっとあんたは気にするだろうけど。」
「…………。」
「きちんとそれらしく振る舞いなさい。それが、私の為でもあるから。間違っても馴れ馴れしくしなくていいから。…………分かるわね?」

そう、レナのくりっとした茶の瞳に見据えられる。
うん。分かってる。大丈夫。…………多分。

私の不安そうな瞳のせいか、レナは安心させるようにこう言った。

「大丈夫。レシフェがそういう状況にはさせないようにすると思うから。あんたが暴走しないように、きっと細心の注意は払うわよ。何かあれば、台無しだからね?」
「う、うん。気を付けます…………。」

そう、それも勿論心配なのだ。レナがもし、不当な扱いを受けている所を見てしまったら。
……………………気を付けよう。

「だから、気を付けてね?」
「あんたがね。」

結局レナにくどくど言われながら、お店の話はそこでストップしていた。うん、私の所為だよね…。

昨日の話を思い出しつつ、約束の時間に遅れないように、私達は家を出た。




今日もラピスはいいお天気だ。
本当に雨が降るのを見た事がない。逆に心配になるけど、石があるから困らないのかな?でも、雨の日もそれはそれで、いいよね………。

朝のまだ太陽に暖められる前の空気を胸一杯に、吸う。
新しい年を迎える為に、祭りが終わっても掛けられている紺と白の布たち。赤い飾りが外され、今はスッキリしている。もう少しすれば、春色が追加される筈だ。今年はもう、それは見れないのだけれど。

白の石畳を見ながら、姫様の靴がその上を軽やかに進む。今日もキラキラ、綺麗だな…。
グロッシュラーの雪も、この石畳みたいに白くて、綺麗かな?

気焔が持ってくれている石が入った袋を見る。
実は、石は家で緑の袋に入れ替えてある。そう、ウィールで作ったあの、袋。自分で染めたヤツだ。
実はフローレスがこう言って、私の手にギュッと握らせてくれた。

「これはあなたが持っていくといいわ?まじないがとても綺麗に入っていて、見本としては最高なのだけど。ま、近々再現できる子もいないし、何よりきっとあなたを助けてくれる筈。色々、……そうね、旅が終わったらまた、持ってきてね。」

フローレスにまた会いたいと、大事な人が出来たら紹介したいと思っては、いた。でも、それは二人の口約束。しかしこうして、現物がある事で何となくだけどウィールへ戻る事が出来るような気がしてくるから不思議だ。
そう、これを返しに。きちんと納めに行かないとね?

青の街並みと、白い石畳に映えるその鮮やかな緑の袋を見ながら、景色を楽しみつつ歩くともう、工房が見えてくる。
相変わらずの無骨な、外観。

「久しぶりだね…………。」

そう、ルシアと来てからは訪れる事の無かった工房。今日もヨークの技は見られるだろうか。
気焔が大きな扉を開けてくれる。

えーっと、私もやっぱり叫ばないとダメかな?

そう思って、大きく息を吸ったその時、「ヨル?」と背後から名前を呼ぶ、声がした。

「ゴボッ、ン。」
まぁ、むせるよね…。
そして、この声。

やっぱり、振り向くと立っていたのはロランだった。どうやら、丁度出勤する所のようだ。

「お、おはよう。」

とりあえずの体裁を整える。
ちょっと涙目の私は、挨拶をしてハンカチを探す。すると隣からサッと差し出される、いつものハンカチ。いつものように、目で合図をして受け取り少し、出ていた涙を拭いた。
私の手からまたハンカチを取り、ポケットにしまう、気焔。ちなみに今日の気焔のパンツは私が作った、あのラップパンツだ。そして勿論、普段着だが生地がお揃いの私の、服。そう、普段から私達はペアルック率が高いのだ。

その一連の流れを黙って見ていたロランは、小さなため息を吐くと「おはよう。聞いてるよ。」と先頭に立ち、中へ入って行く。
また案内してくれるのかな?
そう思って、「ありがとう。」と後へ続いた。



「久しぶりだな。」

そう言ってヨークが迎えてくれる。まだ火が入ったばかりの工房は、ちょうど良い暖かさだ。これから、めちゃくちゃ熱くなるんだよね…。気焔は多分、平気なんだろうな…。

傍観を決めているであろう、気焔は邪魔にならない端っこに既に陣取って辺りの様子を眺めていた。主に、ロランの動きを見ている気がするけど、気のせいかな?まぁ、いいけど…。

それよりも、まずは石だ。


「で?どうしたいんだって?」
「あの、まずこれを人形の形にしたいんです。」

緑の袋から、一番大きな石を取り出す。
結構重い、グレーががった、薄いコーヒー色の石。それをヨークの作業台の上に、置く。

「…………。これは。腕が鳴るな?」

その石を見た途端、目を見張ったヨークはきっとこれを加工したらどうなるのか予想出来たのだろう。うん、勿論素晴らしくなる予定だ。
私が失敗、しなければ。いや失敗したらウイントフークの超大目玉が待っている。絶対に失敗は出来ない。

「人形か…。人形神の形でいいんだな?」
「はい。あんまり難しいと出来ないかもですけど…。」
「ふむ。少し手を貸せ。」

ヨークは私に手を差し出すと、私はその手に自分の手を乗せる。少し、私の手をキュッとすると「うん」と言って背後の作業台の道具の中から何かを探している。
そうして少し待つと、ヨークは何か見た目はハサミのような不思議な道具を持って来た。
なんだか、落ち着いた銀のハサミっぽいものを私の前にコトリと置いた。

「これに力を通せ。」
「…………。」

チラリと気焔を見る。私の目線の意味と、目に宿っている訴えが通じたのだろう、頷いてくれたのでホッとした。多分、この道具に力を通したらまたきっと白水色の、遊色に変化する筈だから。

気焔の許可が出たので、少しずつ、力を込めていく。なんだか裁縫の授業みたいだな?
そう思っているうちに、色が変わってきた。
そして、思った通りに完成したその道具にヨークは、驚きはしなかった。何となく、予想してたけど。やっぱり、そんな事はこの腕のいい職人にとっては大した事ではないのだ。
作品の、出来よりは。

ヨークに説明を受け、そのハサミのようなもので形を整えるよう言われる。
半信半疑で石の端っこをパチンとつまんでみた。

「え!ウソ…切れる。」

やはりそれはまじない道具で、ヨーク曰く「初心者には扱いやすい」らしい。これで大方の形を取り、後は細かい道具で調整していくようだ。
ヨークが自分の作業をしに行ったのを横目に見ながら、私は集中してパチンパチンとし始めた。
そう、いつも通りに。





「もう、こっちの道具にした方がいい。」

そのヨークの声に気が付いたのは、多分、何回か呼ばれてから。
きっと私は全く話を聞いていなかったのだろう。離れた場所で見ていた筈の気焔に肩を叩かれて、気が付いたのだ。

「あ、ごめん。」

そう言ってヨークの話を聞く。もうだいぶ形ができているので、今度は細かい所をこれで彫れ、という事らしい。また、その小さなノミのような道具に力を込める。

「それで上手く彫れる筈だ。」
「やってみます。」

ハサミの使い勝手が良くて、思ったよりも形がもう人形になっているそれは、かなりいい感じになっていた。

「これは完成したらどうするんだ?」
「これは教会に置くつもりです。」
「成る程。それはいいな。」

ウイントフークと同じ反応をしたヨークはまた、作業に戻っていく。私も、一息入れてまた、取り掛かった。

形を取るまでは、簡単だ。問題は、ここから。
きっと手の入れ方を間違えると、陳腐なものが出来上がってしまう筈だ。
髪とベールの間を決め、線を入れていく。息を止め、下まで一気に線を通すと、反対側も同じ様に入れる。
頭の形を決め、首を作ると滑らかに見える様柔らかさを意識した服を彫る。一枚の大きな布を、巻き付けた形の服。私が想像する神様と、彫る勝手の良さ、両方を兼ねている。プロじゃないから、出来るだけ無理はしないで、作る。
まだ、作りたい物は他にもあるのだ。これだけで一日かけても終わらない自信がある私は、意識して難しくない様に彫る必要がある。

そのまま足、台座を作り髪などの細部に入る。
途中、顔の造作などをヨークに聞いて失敗しない様に細心の注意を払う。中々いい調子で進んでいるので、失敗したくない。このまま、いい感じに完成に持って行くぞ?

目鼻を形取り、少し離れて眺め、また戻る。唇は、少しだけぷっくり作る。これは、好みの問題ね。この、顔の部分を作るのが好きなのだ。
イスファの橙の像でも思ったが、やはり表情は自分の鏡。狙った表情が出したいのなら、それに向かって意識すべきだが私はそのまま、変に意識しない様に彫り進める。
完成形が穏やかな顔になるといいな、と思いながら。

手の表情を付け、少しだけベールに模様を入れる。靴も、姫様の靴は難しいけど少し装飾が入っているように彫った。胸元にネックレスも。
全体を調整しつつ、細かい模様を入れバランスを見て行く。離れて、見て、彫って、また離れて。
その作業をずっと、やっていた。
やっぱり気焔に、肩を叩かれるまで。

「昼だぞ。」
「ふぇ?」

工房は静かだった。
ヨークは奥にいるみたいだが、ロランとエーガーはお昼を食べに行ったらしい。そもそも、エーガーに挨拶してないな?と気が付いた。いけない…いくら集中しても人としてはちゃんとせねば…。

ガチャン

大きな工房の扉が開いて、そのエーガーが丁度入ってきた。

「お待たせ。」
「悪いな。助かる。」

ん?いつの間に?
気焔はエーガーにお昼を頼んでいた様で、何かの袋を受け取っている。ていうかいつの間に仲良くなったんだろう?
エーガーに私も挨拶すると、また作業台に戻る。
私が気焔からサンドイッチを受け取って、モグモグしている時も二人は炉の火力調整について何やら話をしていた。
成る程、そっちか。

なんだか火の石と、火の話をするなんて面白いな?

そう思いながら、そのまま作業台の横で椅子に座り出来を眺めながらサンドイッチを頬張る。
うーん。あと一歩。なんだろな………。

「やあ。出来てきたね?」
「ねえ。どこだと思う?」

声を掛けてきたのは、昼食から帰ってきたロランだ。
きっと、あの像を作ったロランなら、いいアドバイスをくれる筈だよね?
そう思って、唐突に尋ねるがきっと職人ってそんな感じだろう。すぐに私の言いたい事が通じてアドバイスをくれる。

「多分、目線じゃないか?あと、この辺。もう少し深めにして、凹凸がはっきりする方がメリハリが出る。」
「成る程…………この時点から目線ってイケるかな?」
「ちょっと貸して?………これはいい力だな。やっぱりヨルは僕と…。」
「駄目。……今は、これでしょ?」
「ああ、ごめんごめん。彼に怒られるな?」
「うん、洒落にならなくなる前に戻って?」
「ハハッ。…………で、ここだよ。もう少し、こう…………」

少し笑うとパッと切り替えて、ロランが手を入れてくれる。
流石だ。
ロランが少し、瞼の調整をしてくれただけで目線が下がる。うん、いい感じの節目がちだ。

「いいね!これだよ。」
「多分、持ち方じゃないかな?こう、持って…。」

ピリッ

ん?

「もうちょっとこの辺を力を入れずに、握るんだ。」
「うん、こうだよね?」

熱いな…………。

「熱いな。」
「熱い…………。あ?」

パッと、顔を上げる。これは…。

心当たりを探す。私達が作業しているヨークの作業台からずっと、右側の炉の前。
私達をじっと見ている気焔と、「あちゃ~」という顔のエーガーが見えた。

ヤバっ

きっと、結構前から見ていたのだろう。
気焔はあの目じゃないけど、物凄く冷ややかな瞳でこっちを見て、いる。一瞬、金の瞳になってやしないかと焦ったけど、それは大丈夫だ。危ない、危ない。
ロランは私の手を取って教えてくれていたので、私の視線の先に気が付いた彼もパッと手を離した。

「ごめん。」
「ううん、私も全然気付いてなかった。」

フフッと顔を見合わせると、ロランは「じゃあね」と言って私の元を離れ、自分の作業場へ戻る。
気焔とすれ違う時に何か話していたけど大丈夫だろうか。ちょっと、気焔が渋い顔をしてるけど。珍しいな?

しかしロランのお陰で大分出来が良くなった。
あと一息。

そうして私は、予想通り、夕方までそれをずーーーーーーーーーっとやっていた。うん。分かってた、終わらないのは。
良かったぁ、明日空けといて。

そう、まだ他のもあるんだよね…。
大丈夫かな?これ結構疲れる…………。

「当たり前だ。そこそこ力を使っている。お前、このまま置いても癒しの効果が出るから、この後わざわざ力を込める必要は無いぞ?」

そう、気焔が言うくらい力を使っていたらしい。それならよかった。もう、体力が微妙…。
気が付いた時にはかなり、疲れていた。


とりあえずヨークには残りはまた明日、と言う話をしてハーシェルの像だけは細部の仕上げをした。
仕上げの磨きは難しいので、ヨークがやってくれると言い、お任せする事にした。まだ他にも手を入れたい石があるからだ。

「俺も欲しいな。」

とヨークとロランが言うくらいは、良いものができた。うん、満足。

しかし疲れ切った私は、帰り道あまりにもノコノコ歩いていた為に結局木陰で気焔に抱えられ、飛んで帰るという失態を犯してしまった。
ちょっと、怒られたけど仕方ないよね?

うん。
でも家に帰ったら「ある意味想定通り。」って、朝に言われたけど。


でも明日も頑張るもんね。ふーんだっ。







しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

皇帝はダメホストだった?!物の怪を巡る世界救済劇

ならる
ライト文芸
〇帝都最大の歓楽街に出没する、新皇帝そっくりの男――問い詰めると、その正体はかつて売上最低のダメホストだった。  山奥の里で育った羽漣。彼女の里は女しかおらず、羽漣が13歳になったある日、物の怪が湧き出る鬼門、そして世界の真実を聞かされることになる。一方、雷を操る異能の一族、雷光神社に生まれながらも、ある事件から家を飛び出した昴也。だが、新皇帝の背後に潜む陰謀と、それを追う少年との出会いが、彼を国家を揺るがす戦いへと引き込む――。  中世までは歴史が同じだったけれど、それ以降は武士と異能使いが共存する世界となって歴史がずれてしまい、物の怪がはびこるようになった日本、倭国での冒険譚。 ◯本小説は、部分的にOpen AI社によるツールであるChat GPTを使用して作成されています。 本小説は、OpenAI社による利用規約に遵守して作成されており、当該規約への違反行為はありません。 https://openai.com/ja-JP/policies/terms-of-use/ ◯本小説はカクヨムにも掲載予定ですが、主戦場はアルファポリスです。皆さんの応援が励みになります!

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

THE LAST WOLF

凪子
ライト文芸
勝者は賞金五億円、敗者には死。このゲームを勝ち抜くことはできるのか?! バニシングナイトとは、年に一度、治外法権(ちがいほうけん)の無人島で開催される、命を賭けた人狼ゲームの名称である。 勝者には五億円の賞金が与えられ、敗者には問答無用の死が待っている。 このゲームに抽選で選ばれたプレーヤーは十二人。 彼らは村人・人狼・狂人・占い師・霊媒師・騎士という役職を与えられ、村人側あるいは人狼側となってゲームに参加する。 人狼三名を全て処刑すれば村人の勝利、村人と人狼の数が同数になれば人狼の勝利である。 高校三年生の小鳥遊歩(たかなし・あゆむ)は、バニシングナイトに当選する。 こうして、平和な日常は突然終わりを告げ、命を賭けた人狼ゲームの幕が上がる!

罰ゲームから始まる恋

アマチュア作家
ライト文芸
ある日俺は放課後の教室に呼び出された。そこで瑠璃に告白されカップルになる。 しかしその告白には秘密があって罰ゲームだったのだ。 それ知った俺は別れようとするも今までの思い出が頭を駆け巡るように浮かび、俺は瑠璃を好きになってしまたことに気づく そして俺は罰ゲームの期間内に惚れさせると決意する 罰ゲームで告られた男が罰ゲームで告白した女子を惚れさせるまでのラブコメディである。 ドリーム大賞12位になりました。 皆さんのおかげですありがとうございます

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...