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5の扉 ラピスグラウンド
住み込みアルバイト
しおりを挟む次の日の、朝。
夜考え事をしてあまり眠れなかった為、私はガッツリ、寝坊した。
1階に降りて行くと、朝のお勤めの為既に食事を終えているハーシェルと、待っていてくれたティラナに迎えられる。
「おはようございます。寝坊しちゃいました…。」
まだちょっと眠いけど、ティラナを待たせていたので朝食にする。
メニューは昨日とほぼ同じで、サラダの種類とパンが少し違うくらいだ。
あの、蛍光ピンクの柑橘は今日もお皿に乗っている。
それ以外にも実は、朝から事件が起こった。
「あっあ~~。」
ん?何?
もしかして…………これ??
スッと、手に持ったフォークを目の高さ迄持ち上げる。
フォークを刺したら、葉っぱが喋った。
なんで。昨日はそんな事なかったのに。
なんでもないフリをして、フォークに刺さっている葉っぱをチラチラと観察する。
うん?普通の、野菜だよね?
「ティラナ、この野菜はなんていう名前?」
「オーレだよ。今朝摘んだの。うちで育ててるんだ。」
ニコニコ得意そうに答えるティラナの返事を聞いて、合点がいく。
多分、摘んだばかりだからだ。
え。どうしよ……………。
チラリと下を見ると、朝が自分の分のごはんを食べている。
パンと野菜のスープがゆみたいな、やつ。
美味しそう。
多分野菜の声が聞こえたのだろう、私の方を見て「いいわよ。」と言った。
いいかな………。
御臨終して貰っても…………。
折角ティラナが用意してくれたものを、残すわけにはいかないのだ。
私は渾身の力で演技をする事に決め、実行した。
「あー、朝もこれ食べたいよね!ホント摘立て美味しそう!どうぞ。」
口に入る瞬間は、聞こえないようにしたけど距離的に無理だった。
「あーぁ~ゔっ!」
なんとも言えない声がして、無事オーレは朝のお腹に入っていった。
さすが朝。
ごちそうさまでした。
私達の朝食後、もう出ようとしていたハーシェルを呼び止めて、気になっていた事を切り出す。
あの、居候の件だ。
「あの、私なにかお手伝い出来ることありませんか?お仕事があれば働きに行くのでもいいんですけど…まだなにも分からないので、逆に迷惑かけちゃうかもですけど………。」
そんな私を見て腕組みをしたハーシェルは、少し考えて簡単な仕事を与えてくれた。
ティラナと、お隣の子供の子守だ。
どうやら今日もこれから家に来るらしい。
留守番は毎日ある訳ではない様なので、他の日は追々、と言葉を濁し教会を開けに行った。
「いい日ね。今日もお願いするわね。」
そう言ってノックと共に入って来たのは、明るめの紺色の髪に薄灰色の瞳の、可愛らしい女の人だ。
小さい子供を連れている。
3~4歳くらいだろうか。
「ティラナ!今日は何して遊ぶ?」
連れてこられた元気な男の子はお母さんであろう、女の人よりやや明るいブルーの髪、そして瞳が紺色だ。
2人ともフワフワの髪なので、可愛らしい感じの親子である。
ティラナが私の事を簡単に2人に説明してくれて(「今日からお姉ちゃんも一緒だよ!」って言ってたので説明になってないけど)、ルシアと名乗るお母さんは仕事に行く、と出かけて行った。
「橙の時間には帰るから、よろしくね。」
その、橙の時間とは夕方の事らしい。
この世界では、時間を色で表す。
真夜中は黒。
そこから紺色になり段々薄くなって、早朝が朝靄の白、明るくなってきて黄色。
午前中から正午にかけて水色から青、午後から段々橙に変わり夕焼けの赤、そこからまた暗くなってきて黒くなる、という。
厳密に、何時、というのはあまり必要無いみたいだ。
そのくらいのゆるい生活、いいな………。
午前中は私が数字を教えて欲しいとティラナにお願いしていたので、3人で勉強する事にした。
男の子は4歳で、リールという名前だと可愛く教えてくれる。
青いくるくるした髪がとってもフワフワで、瞳の色が見慣れた暗い色なので親近感が湧く。
今はめっちゃ青いけどね、私の目………。
ティラナと一緒に子守といっても、実は私も、子守をされてる気分だ。
何しろ知ってる事が少なすぎる。
紙とペンの使い方も分からなかったし、水を飲む為のコップ一つとっても、どれなのかよく分からない。
仕方が無いので、よく覚えてこれから頑張ろうと思う。うん。
みんなでお昼も食べて、そろそろルシアが迎えにくるかな?と、遊んでいた物を片付け始めると、教会からハーシェルが急ぎ足でやってきた。
「ティラナ、悪いがこれから急いで出なければならなくなった。」
どうやら急用が入ったらしい。
相談に来る人は多い様で、来られない場合こちらから行く事もたまにはあるそうだ。
基本的にはその間、教会は閉めるらしい。
私はふと思いついて、留守番を買って出た。
「私、留守番しますよ。特別なことは出来ませんが、伝言くらいはお伝えできると思うので。」
軽い、留守番係のつもりで提案してみたのだけど。
ハーシェルは少し顎に手を当て考えると、いくつか約束事を紙に書き、私の手に持たせる。
そうして気を付ける様、またくどくど言ってから、急いで出て行った。
「赤の時間までには戻れると思う。」
そしてお仕事を任された(とは言っても留守番だけど)私は、張り切っていた。
まだ何も分からなくて、ティラナにもお世話されている状態が非常に心苦しかったからだ。
ウキウキしながら手に持った紙を、広げる。
なになに?
・私の事を尋ねられたら行き先は分からない、赤の時間遅めには帰っていると伝える事
・分からないことには答えず、後で私から伝えると名前を聞いておくこと
・フード付きのローブを羽織っている事
・ティラナが来ても2人で騒がない事
………ん?何でこの字は読めるんだろう?
本に書いてある字が読めなかった事を思い出しつつも、とりあえず続きを読む。
・相談室に誰か入った場合、話だけは聞いてあげる事(あなたの気持ちは受け取りました。良き方になりますように、と答える事)
*他の事は言わないように!
色々注意も書かれていたが、最後のところが気になる。
そして、何故このメモだけ、読めるのかも。ハーシェルが書いた事が何か関係があるのかもしれない。
でも、とりあえずは留守番だ。
「ティラナ、相談室って何?」
話を聞くに、所謂懺悔室のようなものらしい。
こちらからも、向こうからも様子は見えず小さな穴が開いているだけで大体が愚痴や懺悔的な内容なのだそうだ。
あまり明確に答を返す必要は無いらしく、基本的には話を聞いて楽にする、という趣旨らしい。
まぁ座ってるだけなら大丈夫か。
初めての教会でのお仕事に浮かれていた私は、あまり何も考えずウキウキと教会へ向かった。
なにしろ初めてきちんと役に立てるかもしれない場面なのだ。
しかしローブを忘れて、慌ててティラナに貰いに行った。
早速失敗、いかんいかん。
そうして張り切って教会で留守番を始めたものの、しばらく誰も来ない。
ティラナは、リールとお家で遊んでいる。
ティラナだけならまだしも、リールが来るとさすがに子供の遊び場になるからだ。
ルシアが迎えに来たら、様子を見に来てくれる事になっている。
私はこれ幸い読書をしようと、あの日本語で書かれている本を持ち込んで教会の椅子で読んでいた。
ちょっと眠くなるな…、ルシアさんなかなか迎えに来ないな…。
そんな事を考えていると、後ろで扉が開く音がした。
振り向くと私と同じようにローブを被った人が、入ってきたのが、見える。
スカートが見えるので女性だろう、しかしローブで年の頃や髪の色などは何も見えない。
そして彼女はホールの様子を見る事もなく、右手にある小さい部屋へ静かに入って行った。
………あ、相談室。
私は「あれが相談室だ」とハッとして、急いで女性が入った扉の隣に入る。
相談を聞く側だ。
緊張しながら、でも急いで壁の穴の前にある椅子に座る。
そうして静かに待つと、穴の向こうにいる女の人がポツリポツリと、喋り出した。
正面にある壁の穴は、座った状態で相手の手が見えるような少し下の位置に開いている。
若い人なのだろう、綺麗な手が緊張からか握り締められているのを見ながら黙って話を聞いていた。
実はなんと、驚いた事に相談内容は私にも馴染みの深い、恋話だった。
片思い、というか相手の想い人は知らないが、なんとかお祭りまでに振り向いて欲しい、というものだ。
お祭りが何のお祭りなのか気になったけど、聞く訳にもいかないので我慢する。
最終的には愚痴っぽくなってきた話を、じっと静かに聞いていた。
学校にいると、好きな人がいない私は基本聞き役なので、この展開には慣れているのだ。
自分で泥沼にはまっていって、どうしよう病みたいになるやつ。
アレな。
実は後半ちょっと、聞き流していた。
ふと我に返り、いかんいかんと話を真剣に聞こうとしたら、なんと嗚咽が聞こえてくるではないか。
あちゃー。泣き出しちゃったよ……………。
しかし正直、この展開も、慣れている。
恋する乙女は面倒くさいの塊なのだ。
ポジティブな時は、とっても可愛いんだけど。
さすがにいたたまれなくなった私は、いい事を思いついた。
そして持っている本のページをめくる。
夜に読んだ時、おまじないのページがあった事を思い出したのである。
片思いといえばおまじないだよね………。
ページをめくり、どれが適当か選んでいると急に蓮が喋った。
「この子の場合はこれねっ。愛の石のわたしに任せなさい!」
自信満々にそう言うと、多分蓮が「これ」と言っているものであろうおまじないの文字がキラリキラリと光っている。
文字たちがアピールしているのだ。
彼女に声が聞こえていない事を耳を澄まして確認すると、光っている部分を読む。
なになに。
「桃月草のオイルの香りを嗅ぎながら願い事を口に出し、オイルを枕に垂らす。そして寝る。人に聞かれてはならない。願い事は叶っているものとして口に出すこと。」
あー。◯◯しますように、じゃなくて◯◯だ。とか◯◯です。とか言うやつね。
ふむ。
「では、こうしてみてはいかがですか?」
出来るだけ大人っぽい話し方で、話しかける。
始めはハーシェルじゃない声にビックリしていたお姉さんは段々私の話を聞きながら真剣になってきた。
カバンからメモまで取り出している。
そしていくつか質問した後、ホッとしたような空気になって私も安心した。
「あなたの気持ちは受け取りました。良き方になりますように。」
最後だけハーシェルからの言葉を言った私も、ちょっと元気になってお姉さんが出て行くのを待ち、少ししてから自分も相談室から出た。
幸いな事に、他には誰もいない。
シンとしたホールを、眺める。
「遅くなってごめん。」
ホッと一息つくと、思ったより辺りが暗くなっているのに気付いた所で、ハーシェルが呼びにきてくれた。
1日アルバイト神父、仕事した。かな?
自宅の方へ戻ると、ティラナとルシアが夕食の支度をしていた。
今日は親睦を兼ねてみんなで夕食を、という事になったらしい。
リールが喜んでいて、まだあまり勝手の分からない私は一緒に遊んで出来上がりを待つ事にした。
料理、やり方覚えないとね………。
家では両親が留守な事も多いので、簡単な事は一通りできる。
ご飯、味噌汁、カレー、チャーハン………。
あ、なんか食べたくなってきた………。
そんな事を思いながら、夕食だ。
ピューイの野菜蒸しとスープにパン、ハーシェルが説明してくれる。
はじめの食事の様子を見て、メニューを説明してくれるようになったのだ。
そんなに変な顔してたのかな、私…。
ピューイとは鳥の種類らしい。「ピュイピュイ」と鳴くのだそうだ。
他の動物の名前も気になるな………。
ネーミングが単純な事を願う。
全ては覚えられないよね。うん。
あの日記で勉強しよう。
味は「鳥」って感じで、とてもさっぱりしている。
しかも野菜と一緒に蒸しているので、かなりサッパリして食べやすい。
少し暑いのでこういう料理はありがたいものである。
味付けは、多分塩のみだ。
こちらの世界は野菜がとても美味しい。
味が濃いっていうのかな?
味付けはシンプルで十分美味しいのだ。
欲を言えばハーブのスパイスとか、ドレッシング、ごまだれとかも美味しそうだな………。
おっとヨダレが…。
食事中なのにヨダレが出るとはなんという事だ。女子力どっかに、置いてきたっけな??
「みんなで食べるの好き!」
わかるわかる。ワイワイ食べるの楽しいよね。
可愛らしくリールが言う。
さっきチラッとルシアが説明してくれたが、お父さんは別れて別の所に住んでいるみたいだ。
みんなで住んでいた教会裏の家に、今は母子2人で住んでいるらしい。
こうやってリールを預けた日に、一緒に夕食をとる日も多いみたい。
もう再婚すればいいんじゃないかな?なんてモグモグしながら考えていたら、ハーシェルが生暖かい目で見ているのに気が付いた。
あれ?なんかバレてる?
とりあえずルシア達はここによく出入りするので、私の事をお願いする意味もあったらしい。
ハーシェルが森での事や、しばらく滞在する事などをルシアと話していた。
「外に出るのは構わないが、ローブは必要だろうと思う。」
「ええそうね。今の年頃であのくらいだと………。」
腕輪の事は秘密だったが、髪色はどうやっても目立つので隠すのは難しい。
やはり外にはローブで行く事になった。
日除けのためなど、若い娘がローブを被ることは珍しくないようなので、安心の為にも必ず被っているように言われる。
そうして食事が終わってお茶を飲んでいる時。
茶葉について私が質問したらなんと事件が判明した。
ルシアの勤め先がハーブ店だったのだ。
勿論、「行きたいです!!」とアピールした、私。
最初は心配だからと、ハーシェルが一緒に行ける日にお店にお邪魔する約束をする。
わーい!ハーブショップハーブショップ!
それだけでかなり、テンションが上がった。
どんな雰囲気なのか、何を扱っているのかウキウキ想像を巡らせていると、ふと思い出した。
桃月草ってあの本に載ってたのもあるかな?ハーブだよね?あと………
「あの、今度お祭りって何かあります?」
相談室で、お姉さんが言っていたお祭りの事が気になっていたのを思い出したのだ。
「美味しいお店がいっぱいだよ!!」
目をキラキラさせてリールが教えてくれる。
その様子を見て「すっかりお姉ちゃんが好きね」と言ってルシアが教えてくれる。
「うちの店も、屋台を出すのよ。」
どうやら話を聞くと、ホントに美味しいお祭りらしい。
北の広場、という所があって街中殆どのお店が屋台を出すらしい。
食べ物、飲み物、野菜や生地などその種類は多岐に渡る。
屋台で出す事が難しい物以外は、なんでもあるらしい。
かなり楽しそうだ。
まだ初夏で、夏の終わり頃のお祭りらしいので楽しみに待つ事にした。
その頃には、お姉さんの恋も成就するといいんだけど。
そんな事を考えながらルシアとリールを見送った。
「フンフンフフーン」
ついついひとりでに鼻歌が出る。
私は部屋に帰ってきてから、ゆっくりお風呂の時間を楽しむ事にした。
まじない石でお湯を出すのが、結構楽しい。
私の部屋のお風呂は水しか出ないので、気焔に頼むのだ。
「気焔、ぬるめで。」
湯加減調節もできるなんて、便利すぎる。
これ、自宅に帰ってからも使えるかなぁと思い、試してみる事にした。
「ん?でも水って………。」
水は水道から出る。
でも水も出せるんじゃないかな?
淡い期待を抱いて、藍をつつく。
「ねぇ、藍は浄化は勿論、水も出せたりするわけ??」
「勿論。とっておきの水、出せるわよ。」
そう言うので、腕輪を湯船の中に入れるとブワッと水が湧いてきた。
「ちょ、待て?」
気焔が慌てながらお湯にしていってくれる。
「ふぉぉぉ………。」
心なしか、キラキラと綺麗に見えるお風呂が出来上がった。
手を入れると、湯加減もぬるめで指定通り。
「温泉効果ありそうじゃない?」と朝にも勧めてみたが、断られた。
「私はもう寝るわ。」
相変わらずお風呂嫌いだな。
身体を洗って、早速入る。
「うぉぉ……………。」
つい声が出て、自分でも、もっと可愛い声が出ないものかと思うんだけど。
両手ですくってみると、なんだかキラキラしてる気もする。
「うーん?気のせいかな?」
夜の光の所為なのか、藍の所為なのか。
かなり心地の良いお風呂だったので、その夜はよく眠れた。
それにしても化粧水問題、解決せねば。
ちょっとカサカサするぞ。
翌朝、まだ空が白んでいる時間に目が覚めた。
時間的には早いが、身体はとてもスッキリしている。
ベッドから出て、借りてきていたコップに水をお願いした。
「藍~。」
夜はお風呂がキラキラしてる気がしたので、コップを朝日に透かしてみる。
やっぱりなんかキラキラしてるような気がするんだよな………?
ハッキリとは、見えない。コップも厚いし。
目の錯覚かもしれない。
まぁ美味しいからいいか。
「でもこれでお茶入れたら美味しいんじゃ………。」
1人でブツブツ言っていたら、朝が起きてきて足元でノビをしている。
「今日はどうするの?」
朝はいつも昼間、何処かへ出かけている。
今日も街の散策に行くんだって。
この調子で街に詳しくなったら、ハーシェルについてきてもらわなくても出かけられるんじゃ………と思いつつ、今日着る服を出して着替え始めた。
早起きしてスッキリした私は、ご機嫌に階下に下りた。
朝食の支度を軽く手伝うと、みんなで食べ始める。
「ねえねえ、ティラナって顔を洗った後、何か付けてる?」
「?」
どうやら何もつけてないのだろう。ハテナ顔が可愛い。
まぁまだ7歳だしね………。
ルシアに今度聞いてみよう、ハーブも要るしな。
きっとハーブショップで化粧水的なものも、扱っているはずだ。
そうして朝食を終えると、今日は子守もないらしく、ティラナが散歩がてら街に連れ出してくれる事になった。
ふふ。めっちゃ、楽しみ。
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