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受け入れる ☆9
しおりを挟む「なにも 疑問を持たずに 受け入れること」
それが こんなに。
難しい とは。
「でも。その「難しくしてる」のも、私なんだもんなぁ………。」
「ほう?」
ふと、差した影に チラリと視線を上げる。
いつの間にか私の上にいる 彼は「悪い顔」のまま
私に口づけをして「その色」を注ぎ込んだ。
ぁ
瞬時に溢れる あれ
そのまま、私を真っ直ぐ見つめた ままで。
「何も考えられないよう」、その色で私を留めたまま
彼は「プツリ」と自分の 「もの」を私の中へ 挿れた。
「フワリ」と忍び寄る 「恥」「罪悪感」
それに気付いている彼は 無言で動きを早め
私の「思考」を瞬時に 何処かへ攫ってゆく。
「 ぁ ぅんっ 」
しかし。
昇り始めた「やま」で 頭がいっぱいに満たされた 頃
ピタリと止まった 動き
「?」
一瞬 私も止まったけれど。
「え? なんで??」きっと そんな目をして
彼を見たのだろう。
一瞬 微笑んだ顔で、それが解る。
だからなんだか、悔しくて。
とりあえず「感じないように」、無駄な抵抗を していた。
「 もうっ。」知らない。
「いや、すまなかったな?悪気は無い。」
だから それ わかってるから
なんか
嫌 嫌じゃないけど
なんだ ?
「恥ずかしい」 のか まだ。
散々 揺らされ 焦らされ
しかし しっかりと
唇からの 濁流 心地良い ピンポイントな刺激
目の前にある 「私にとって 一番美しい」いろ
その 瞳の ただただ真っ直ぐな「愛しい」攻撃と
下から齎される 快感に 。
しっかりと「昇り切った」私は
嬉しいのか 悔しいのか 恥ずかしいのか
なんだか 分からずに。
「うーーーん。」と 唸っていた。
えっ でもさ こんだけ ? してて も
まだ? なんか こう
ねえ?????
そん な 「恥じらう」もの なの???
いつ、この「恥ずかしい」は 外れるのか
その 素朴な疑問
しかし
「恥ずかしくなくなる」時なんて くるのか ??
「まあ、吾輩そのままでも。良いが。」
「 ふんっ!」
いや あなたはさ、それでもさ いいのかも
知れない けど ???
まあ。 私も 別に「特段」困っている訳では、ない。
「ふむ?」
何に怒っているのか、自分でも分からなくなって。
思い出してみると 始まりは「なにも 疑問を持たずに受け入れる」ことだったと解る。
「……………なら、いいのか………???」
「そうだろうな。」
えっ。
うん? まあ いい か????
私の頭が散らかり始めた、ところで。
ただ 優しく私のお尻を撫でる、その大きな手に気が付いた。
うん? でも??
まあ 「気持ちいい」から いい か
うん そう 「受け入れる」んだし
「んっ」
その、私の色を読んだのか
チカラの入る指
それはちょっと やめ まっ て ???
しかし 小さな「意地悪」からの
優しい 愛撫
少しだけ渇いた 「なかみ」は
貪欲に彼の色を 受け入れようと 動いているのがわかる。
そう 私の「表」は 「恥じらい」
私の「裏」は 「臨戦体制」
とりあえず 「恥ずかしい」が起動しない様に。
そっと、目を 閉じてみた。
でも。 ぶっちゃけ。
私は「あの時」の顔が 好きだ。
あの 私を真っ直ぐに見つめながら
「プツリ」と 挿れてくる あの 「瞳」
あの 「瞬間」。
その 間にある 「間」。
言葉を交わすわけではない、
濃密な 瞬間
その時 私の顔が どうなってるのかは 分からないけど。
少しだけ 歪んだり 微笑んだり なんだか
「何とも言えない」「言葉にできない」表情を。
するのだ。 この 「侵しがたい 人」が。
「フフフ」
「 余裕だな?」
「 ぁっ 」
そうして速くなる うごき
彼の腰と 私の腰の リズムが 合って。
すぐに
「解け合える」 「練り合わせる」「掻き混ぜる」
「せかい」 「渦」 「チカラ」
その 動きから
リズムから
衝動 熱 「想い」から
「生まれる 」 「なにか」。
そんな 感覚が。
よく わかる んだ。
そう そして
私達の間に ルールは 無くて。
口づけとか どこに どう 触れるかとか
順番とか 加減とか 強さとか時間とか。
そんなのは 全く 関係なくて。
「私達の いろ」「ペース」「お互いの 波」
それに合って いれば。
「見つめ合った だけ」で 挿れられても。
その 「解れてない 膣からかんじられる
ペニスの温かさと 新鮮さ」も 堪らないし
「挿れて」 動かず
「唇からの 金色と」「乳首の 愛撫」
堪らない「視線」 彼の「匂い」。
そうして
「腰は動いていなくとも」達する とき なんか。
とてつもなく 気持ち良く 心地良くて
確かに。
「それは それで いい」
「それで いい」のだと。
わかる のだ。
「順番」「ルール」「手順」「普通は」
「他の人のこと」など。
それは どうでも よくて。
やはり
「ふたり」「お互い」が 「感じ合えば」。
「 ぁっ」
「確かに。そうであるな?」
ぅっ
読まれて る
早急に 動き出す 腰
静かに規則正しかった 息が 乱れ始め
「ああ 「生きて」いるんだ な」なんて。
「感じられる」この 瞬間も 好きだ。
この人は 凡そ「人とは思えぬ」所が 多かったから。
なんだか 私の身体を 感じて
味わって 楽しんで 悦んで くれているのを見ると。
胸の中が とてつもなく 暖かく なるのだ。
「 っ」
しかし それと同時に迫り上がる背中
押し上がる 快感
もう なにもかも 良くて 快すぎて
なに も
かんが え
ら れ
な い
ぅん?
「意識」を 取り戻してみたが
「わたし」を 取り戻せているのかは わからない
ただ ブワリと拡がった 銀色の光
その周りを囲う 金色の ひかり
それが飛び散って。 飛び交って。
なん か ?
どう なった んだ っけ???
緩々と自分を回収し始め、繋がり始めた記憶
「とんでもなく気持ち良く」「融かされ」
「飛び散って」「一旦 バラバラになった 自分」
「 うん?」
無意識に 自分が「乱れ切っていた」カケラが
見つかって。
「 ふぇっ?!」
「どう した?」
「あっ、 えっ、いや、なんでもない。」
ささっと隠したそのカケラ、しかし彼は気付いていたのだろう。
だが、私の「恥ずかしい」を避ける為か。
ただ真っ直ぐな「いろ」を向けて、私を見つめて いた。
そうして、暫く。
彼の視線が「私の肩」で 止まっていることに気が付いた。
ん? アレ かな ?
瞬間「ピンと来た」アレ
そう あの「あざ」の こと。
そういえば。 これって 「いつから」「無い」んだ
ろうか 。
心当たりと言えば、
三人であの 金色の光を浴びた時 か
私が姫様を 回収した時 か?
それとも あの「みどり」になって
全身から 「すべて」が 押し出された と。
感じた とき???
その、「最後」の部分で金の視線が私の顔に戻りそうなのだと 知れる。
「 っ うん。 まあ、そうだよね………??」
その 「条件」は わからない。
アレはきっと シンが付けた「しるし」で
「姫様」への 「マーキング」の様なものだろう。
だから あの深海の時 かと
思ったんだけ ど ???
じっと見つめる、その瞳の「いろ」が。
フワリと緩んだだけで、ジワリとまた、濡れてしまう。
「ぅぅっ 」 なんで。
すぐ こう なるかな???
しかし、その私の「葛藤」が 解るのだろう。
「葛藤」なのか なんなのか
未だ残る しつこい「澱」
それに対して、真っ直ぐな金の瞳は静かな声で
こう 話し始めた。
「過去は大概受け入れたのだ。お前の中で、消化して光になったものも、多かろう。しかし「未来」を受け入れねば。「癒し 満たされ」「豊かなる自分の性」と成る変化、それを受け入れねば。その「塊」はきっと融けぬ。」
「それ即ち「全てを受け入れる」こと。黙って身を任せておれ。吾輩の役目だ、それは。」
ぇっ
ぅ ん ?
そ そう ですね? そう なの ??
でも確かに。
こうやってすぐ 私の中に湧いてくる
「恥ずかしさ」
ただ「与えられるという状況に 耐えられない」
フワフワと辺りに漂う「自分でやらなければ」は。
きっと もう「必要のない」もので。
だから
結局
先ずは。
「なにも 考えずに全てを受け入れる」
そういうこと なんだ。
「あ」
ジワリと滲んでいた そこに
プツリと挿れられた それ
それを 飲み込みながら。
降ってくる カケラ達を 眺める。
「受け入れる」「ただ 受け取る」
「全てを 飲み込む」
「みどり」 「すべて」
「司祭」 「護人」
「創造主」 「調整者」
「軸」 「舞人」
「楽師」
「祈り」 「場」 「斎場」
「森」
「 夜から 朝への ヴェールを 上げる もの」
それぞれが それぞれに 違う色で
キラキラと美しく 舞う 幾つものカケラ
その
なにもかも 「降りてくるもの」 すべてを。
まず 受け取って みて
飛ばし 舞わせて 散らして
そうして
「最高のかたち」に 任せて いれば。
「なにしろ「やってみる」、事だろう?」
「 うん。 そう だね 。」
ゆっくり ゆっくりと
動いてくれる 彼の腰
優しく齎される 快感から ジワリと沁みてゆく
カケラ達の ひかり。
ああ こんな 「効果」も
ある の かも ?
ぼんやりと、そんな事を 思いながら。
ただ「そのまま受け取る」ことを 意識して。
その カケラと 金色の光を 受け止めて
いたので あった。
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