透明の「扉」を開けて R18

美黎

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焼け野原

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なんにも ない。


   ほんとうに  なんにも  。





あれから。

徹底的に金色の濁流に流されまくった私は
とてつもなく心地良いけど 疲れて いる

 荒野 焼け野原  禿山 に。

横たわっている 気分である。


あの後も まだまだ出てきた

 「恥ずかしい」「いやらしいんじゃ ないか」
 「普通じゃない?」「濡れすぎ」
 「欲しがりすぎ」「人より エッチなのかな」
 「何回 すれば 」
 「ところ構わず 欲しくなったらどうしよう」
 「この人が いなくなったら?それは ないか」

 
様々な、歪な色に。

それぞれ合った、光を流し込み融かし流して。

彼は 今 私の隣で 寝て? いる。


流石に疲れたのかも 知れない。

 この人  ひと に  なった? の??

 てか  何回  した?

  どんだけ?  いや  私も?

 いやいやいやいや


 
まあ。

 「二人とも」なら?  いい  のか




「そうであろうな。」

「ヒッ」

いきなり恥ずかしい返事が来て、フワリと羽衣を被った。

いつの間にか起き上がった金髪は、何も隠さぬまま
私の前にその美しい姿を晒して、いる。


 え  男の人 だけど  綺麗。


「それは。幸い。」

「ぅっ」

ニヤリとする、その顔が。

  いけない  そう いけない のよ。


「ジワリ」と。

 散々、「した」筈なのに

 再び濡れる  自分に 少し「恥じらう」けれど。


無言で差し出された、その手を。

素直に受け取って、抱き寄せられる。


そのまま唇から、金色の光を注がれると。

再び転がされた私は、自ら脚を開いて
きちんと。

 金の瞳を 見つめたので ある。




 くっ  でも。

「恥ずかしくない」わけ じゃ ないのよ


すっかり スッキリと達した彼のからだ
再び注がれて 「幸せいろ」の私のからだ。


 てか。

 これって。


 どう なって るの ???


確か。

「強い?大きい、ものを満たしたいから、求める みたいなこと?言ってた、よね??」

「そうであろうな。」

 あ  口に出てた


背後から抱きしめられていた身体を、くるりと回して金の瞳を、見る。

 流石に 今度は 大丈夫

「まだ、いけるぞ?」

いやいやいやいや  アナタ なにを

 おっしゃい ます か


「その顔、止めて。」

「仕方が無かろう。」

 まあ そう なんだけど  さ。


くるくると回り始めたカケラ、それはあの時ラエティアが言っていた言葉を弾き出した。


 「力が強い者は 性欲も強い」


「えっ。」

「?何を、そう驚く?チカラは、チカラ。それ以外の何物でも、ない。」

 
 まあ、確かに?

 
そう なんだ。

 「性的 エネルギー」 それを 「いやらしいもの」

 そうして いるのは 他ならぬ 「自分」


「…………だよね。」

「まあ、仕方の無い事でも、あるであろうな。これまで長い間、人間ひとは。その様に、仕向けられてきた故。」

「……………やっぱり?」

無言で頷く彼は、きっと全てを説明してくれるものではないのだろう。


 この人の 「立ち位置」も?

 どう なったん だろう か。


きっとこれまでは「向こう側」だった 金の石

しかし。

彼は「変容」して。


 え  「人間」? 

 それも? なんか?  ちがう

 でも。



多分  「あれ精液」は 「ホンモノ」


 んんんんんんんんんんん????


私に解決できる  問題じゃ ない  これ。


とりあえず その「疑問」は。

ポイと 放り投げて、おいた。


きっと「時が来れば」、解凍されて弾き出されてくるだろう。
うん、私は私の「かたち」を 信頼することに
したんだ、うん。


 て  いう か

 なら  とりあえず ??


「え   私、もう。出れる、かなぁ?」

その、私の質問に。

「これでもか」という、美しい金の瞳とニヤリとした「いけない顔」

勿論「ブワリ」と 漏れ出した私 は。


 そのまま  再び


  彼の腕の中に。

 包まれ  また  揺らされることと なったので ある。


うむ。


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