透明の「扉」を開けて R18

美黎

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受容

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 全身 が。

 ざわざわ と プツプツと。

粟立って いるのを 感じていた。



 「すべてを 受け入れる って なに」

そんな疑問か 僅かな抵抗か

私の頭を掠める思考それ

しかし それは既に あの色に降伏し

 すぐになりを潜めてしまった。


私は ひとり。

 真っ白な まま で。

 ただ 白いマシュマロの上で 

 抱き締められているのは わかる。


 こうなって みて

 「思考」というのは 「本当の 私」ではなく

 「エゴ」「外側」「見栄」の様な ものなのだと。

知る


ただ 「真ん中の私」は 真っ白で 「ある」のみ


 「それ」を 外から見ながら冷静に。

 こうして
 「分析」して いるのは 「誰」なのか。

 いや それも「私」だろう。

 どこか 「高いところ」の 私

   なんとなく それは わかる。


そうしているうちに、顔を上げさせられ
じっと私を見つめる美しい金の瞳が 見えた。


「美しい な」

自然と開いた 唇

それに被さるように 形の良い大きな唇が
私のそれを 包む。

 勢いよく注ぎ込まれた「新しい いろ」、
それに戸惑っているうちに。

彼の唇が 顎 首 鎖骨  肩 と。

降りてきたのが わかる。


 気持ちいい けど  くすぐったい


「  まだ 余裕があるな。」

私の「なか」を 読んで そう言った彼は
そのままスルリと 腕を 通り越して。

私の乳房に、口付けした。


 「  」

瞬間、蘇る「恥ずかしさ」
しかしそれを抑える様に同時に注ぎ込まれる金の、光。


 あ これ  

私の反応を確かめながら、「そうして」いるのだろう。

確かに注ぎ込まれた金色が馴染むに従い、胸にある「くすぐったさ」は 消えて。

ただ 「気持ち良く」
なんだか 「むずむず」してくる からだ

徐々に自分が「解かされて」いってるのが わかる。


程良い 力強さの 指
  全身を ゆっくり 優しく 撫でてゆく 唇

私が「反応」する度に。

注ぎ込まれる「金色」、そうして段々と「融けて」ゆく範囲が、増えて。


 腕  脇    手 ゆび  

    爪の 先

  脇腹だって 気持ち いい

 胸も 心地よさが勝って  その 優しい圧に
 身を 委ねきって いると。

 天辺を くるりと舐め 突かれたその「刺激」に

 「反応」した 私の波を 抑える為

 また 注がれる 金色の 波。


「くすぐったさ」と「恥ずかしさ」、それが金色の波に攫われ
私の乳首が 「性感帯」に 変化した ところで。


「  ぁ」

漏れた吐息、それが合図の様に
彼の手が
私の足の方へ 下がって行った。






もう 抵抗感は ない。

撫でられている太腿と弄られている 足の指

それも心地良くなってきて、スルスルと自分でマシュマロの上を擦り始める。

洗い立ての、シーツの様に
しかしほんのり暖かく、滑りの良いマシュマロの上は、裸でスリスリしたならば かなり気持ちがいいだろうと分かる からだ。


私が 足を動かす リズムと
彼が 私の脚を 撫でる リズム

それが 合ってくると。

「コロリ」と転がされた私は、お尻を撫でられ
再び「反応」を する。

そうしてこれまでよりも 勢いの良い大量の金色を
流し込み始めた彼は。


その 濁流に揉まれている私の 流れを確かめながらも
脚の あいだに。

スルリと 手を入れ撫で始めたのである。


 「    ん」

濁流の中でも「反応」してしまう「そこ」、押し返してくる「恥ずかしさ」と「罪悪感」。

 「だめ」

無意識に 出てくる 澱

しかし金色の流れの方が、遥かに強い。


未だ残る澱を、彼は知っているのだろう。

無理にこじ開ける事なく、私の澱が金の河に流れるのを辛抱強く、待っている。


 ああ 「これ」か  なんだ

  だか ら  おさ

 金色   ひか り   あそこ で

   光を 受けて。

  「変わった」んだ   そう か



自分の「なか」で繋がる「いろ」、あの時私達三人に降り注いだ金の光の影響を、知る。


多分 今、この人の中に あの「金の河」は

 在って。

きっと こうして 「私のなかの 澱」を流す 為に。

私達の 「変容」「融合」「次への 鍵」の  一助を。

 して  くれて るんだ。


それが 解って。

また 解れた私は閉じていた脚を開き、彼の手を受け入れることに した。

 
 抗う つもりは 無かったけれど。

 その「抵抗」を 「自分で 溶かす」

 それも。  必要 だと わかった からだ。



しかし。

私は まだ。

「甘かった」のだろう。


注ぎ込まれた訳でも ない のに。

その、脚の間にある「気持ちのいい場所」から
齎される刺激が、強過ぎて。


 え  なに  自分 で
 触れる さわる のと  

  全然  全 く  。

   ちが  違う


「  ぁ 」


自分の「なか」から 「なにか」が融け出すのが
わかって。

彼の指が リズムを刻み
私の身体も 揺れ始めたのが わかる


 抗え ない  波  リズム

    いや そのまま。


「 そう   。」

もう、その「声」が。

反則だとか
無理だとか 遠くの方でくるくるカケラが回っているけれど
私の「なかみ」は それどころでは ない。


 え  ちょ なに    まず


どんどん、どんどん昇るリズム、
練り上げられてゆく からだ

彼の肌が直接触れて。

いつの間にか 二人とも 裸で。


 ふと、目を 開けてみて
自分が「目を瞑っていた」ことに 気付く


私の「外側」を抑える為
塞がれた唇  流れっぱなしの濁流と
私を見つめる 美し過ぎる 瞳

その 中には。

  「ただ 真っ直ぐに 「わたし」を おもう」

 その 色しか 見えなくて。


何故だかブワリと涙が、出て
そのまま彼の指が私の「中」に 侵ったのが
わかった けれど。

その、温かさと 優しい いろ

それいっぱいに 包まれた濁流の 中で。


ただ、ギュッと。

力強い 胸と 腕に しがみついて いたんだ。











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