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夜明けの街で
Boy meets girl.
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クソガキが。終始そう思っていた。
同時に自分にも腹が立っていた。
一緒の出来事で自分でも衝動的に動いたのは認める。間違いない。
久々に高揚感のようなものを感じて走り出していた。自殺しようとしている少年を助ける自分。そんなドラマのようなシチュエーションでヒロインになりたかったのだろうか、飛び降りを辞めさせ、泣いて感謝されると思ったのだろうか?
馬鹿すぎた。自殺しようとしている人に期待していた自分がそこにはいたのだ。
改めて現実は映画やドラマではないと思った。助けた少年はブサイクな鼻垂れ小僧。そのくせ一丁前に逆切れしてきた。ほっとけばよかった、こんなクソガキ。
あまりにも自分とこのクソガキに腹が立っていた。
現実ってほんとクソだな。なにもワクワクしない。こんなシチュエーションなら普通イケメンだろ。神様は私に恨みでもあるんだろうか。前世で何かしたんだろうか?
もう呆れかえってなにも言えなかった。
改めて少年の顔を見たが相変わらずタイプではなかった。
こんな時にこんな事を考えてる自分が心底嫌になったが人間なんてこんなもんなんじゃないかとも思えた。
生死の狭間にいる時こそ生存本能で異性を求めてしまう。
だからこそ、タイプじゃなくて、ブサイクで鼻垂れなガキの顔を見るとがっかりした。
少年がなにやら文句を言ってきて、それを聞いて怒りの導線に火がついた気がした。
気がついたらぶっていた。手がジンジンと痛むくらい強く。これまでの全ての鬱憤を乗せて。
少年の顔に自分の手形が真っ赤についていた。
生意気そうにしていた少年はあまりの出来事に沈黙し、目を丸くして口を馬鹿みたいに開けていた。
なんだか、その光景がシュールで笑ってしまいそうになるが堪えた。
でも、これからどうすればいいのかわからない。言葉が出てこない。
冷静に少年が質問してくるが全部無視した。
ああ、参った。
もう死にたい。そう思った。
同時に自分にも腹が立っていた。
一緒の出来事で自分でも衝動的に動いたのは認める。間違いない。
久々に高揚感のようなものを感じて走り出していた。自殺しようとしている少年を助ける自分。そんなドラマのようなシチュエーションでヒロインになりたかったのだろうか、飛び降りを辞めさせ、泣いて感謝されると思ったのだろうか?
馬鹿すぎた。自殺しようとしている人に期待していた自分がそこにはいたのだ。
改めて現実は映画やドラマではないと思った。助けた少年はブサイクな鼻垂れ小僧。そのくせ一丁前に逆切れしてきた。ほっとけばよかった、こんなクソガキ。
あまりにも自分とこのクソガキに腹が立っていた。
現実ってほんとクソだな。なにもワクワクしない。こんなシチュエーションなら普通イケメンだろ。神様は私に恨みでもあるんだろうか。前世で何かしたんだろうか?
もう呆れかえってなにも言えなかった。
改めて少年の顔を見たが相変わらずタイプではなかった。
こんな時にこんな事を考えてる自分が心底嫌になったが人間なんてこんなもんなんじゃないかとも思えた。
生死の狭間にいる時こそ生存本能で異性を求めてしまう。
だからこそ、タイプじゃなくて、ブサイクで鼻垂れなガキの顔を見るとがっかりした。
少年がなにやら文句を言ってきて、それを聞いて怒りの導線に火がついた気がした。
気がついたらぶっていた。手がジンジンと痛むくらい強く。これまでの全ての鬱憤を乗せて。
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生意気そうにしていた少年はあまりの出来事に沈黙し、目を丸くして口を馬鹿みたいに開けていた。
なんだか、その光景がシュールで笑ってしまいそうになるが堪えた。
でも、これからどうすればいいのかわからない。言葉が出てこない。
冷静に少年が質問してくるが全部無視した。
ああ、参った。
もう死にたい。そう思った。
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