この気持ちに気づくまで

猫谷 一禾

文字の大きさ
上 下
62 / 62
番外編

修次の困惑……の後の緋縁の受難 2 ♡

しおりを挟む


「い、意地悪だっ!」
「そんなに急ぐな、もう少し解さないと…」
「いじわるいじわるいじわるっうっ……」
「可愛いくって堪んないな……」
「どこが……だよぉ……んっ」

前を寛げ見えている皇輝の熱い塊が緋縁の蕾に擦り付けられる。

「くっそぉ~……」
「緋縁……もう少し色っぽく鳴け」
「やだねっ!コウだって……意地悪ばっか……す、るぅ……じゃないか……うっ……優しく……するんじゃ…なかっ……あっ……うぅ……のぉ?」
「頑張るな…」
「優しくないっ!」
「いつもみたいな、可愛い声だっつってんのに」
「だから……はぁ……ストライキ……だってぇ…ん」
「ふっ本当、面白くて飽きないな…」

(悔しい…コウの手の中で踊らされてるっ)

「ちくしょーー!」
「ぷっはは……セックスしてる時に……はは…」
「か、噛み付いてやるっ」
「だから…子猫みたいだって…じゃれてんのか?」
「ほぉれは、ほほぉってるんふぁから…」
「もういいか?入れるぞ」
「あしらってんじゃねー!入れさせるかっ」
「はいはい、力抜いて」
「んっんっんっ……やっ入れ……んんっ」

皇輝が緋縁の身体の中に強引に入って来た。奥まで入れると皇輝の目の色が変わった。緋縁の熱く立ち上がっている中心の根元を掴んできたのだ。

「緋縁、忘れたのか?これはお仕置だ」
「はぁはぁはぁ……んっ……」
「逃げたこと、さっき謝ってたな…悪い事したって分かってんだろ?…だから、素直に喘いでろ」
「ぐっ……」
「返事は?緋縁…」
「強引……あっまだ…動いちゃ……んっ…やだ…よ…コウ、こうき!」
「緋縁ってだいぶ狡いよな」
「え?なに?……んっ……はぁ」

(最後の最後は手放せない俺が譲歩してる気が…)

「甘え上手で、とにかく可愛い…俺を手玉に取るつもりなのか?」
「そんなわけ……あっ…止まって……」
「なんでっ…今日は……そこまで反抗的何だ?」
「勢いのまま……なし崩…し、に…するの……やだって…んっ……言ったぁ…」
「何言ってるんだ?最初に俺に抱きついて甘えて誘ってきたのは緋縁だろ?」
「あ、あれはっ……止めたくて……ぁ」

(甘えたかも……くそ……)

「手玉に取ってるのは緋縁の方だ……逃げて甘えて泣いて…この俺を翻弄して振り回してる……さすがサキだな…小悪魔双黒」

キュン

愛おしいと、瞳が語っている。一つに繋がって甘いしびれの元、熱く身体中に広がる快感。色気がどろりと漏れ出たニヒルな苦笑。皇輝の魅力にあてられてしまう。

「拗ね方も可愛いとか……反則だろ」

(こんなに魅力的なくせに…カッコよくて甘いって……そっちのが反則だ…)

「んっ……甘い……」
「甘い?なにがだ……」
「あ、いや……なんでもないっ」

言葉として口から出てしまっていた。

「ほら、言えよ……作戦か?」
「違うよ……はぁはぁ……雰囲気が……甘くて溺れそうなの…」
「ふっそうさせてるのは……お前だ」
「うぅぅ~……」
「もういいだろ?」
「あっあっ……わぁ……はっ……んっんっ」

ゆっくりとした快感の中で会話を楽しんでいた皇輝だったが本来の目的、緋縁を可愛いく鳴かせるために本格的に動き出した。

「はな、離して……もぅ離してよっ……ああっ!」
「緋縁……たっぷり鳴け」
「そんなぁ~……あっん……うぅ……」

それから、たっぷりたっぷり声が枯れるまで泣いて鳴かされた緋縁だった。



「明日には荷物移動させるからな」
「苦しい……ん"ん"……喉痛い……はぁ……」
「手下にやらせるか」
「やだよ、自分でやればいいんだろ……俺、きっとそのうち心臓麻痺で死ぬ」

プイと顔を逸らした緋縁。
裸の体を密着させてくる皇輝。
まだ燻っている熱が肌の下をゾワゾワ走る。緋縁は耐えられず身動ぎして離れようとする。

「こら、じっとしてろ」
「触んないでよ……」

ニヤリ

「なんでだ?」
「見なくてもわかる。こうきは今エロ親父みたいな顔してるでしょ……」
「耳が赤くなってきた」
「この声聞いても何とも思わない?」
「掠れてて色っぽいな」
「っ……ばかだ……」
「もう今日はしない。さっきまで激しかったんだろ?落ち着くまで抱きしめるだけだ」
「ほんと?」
「あぁ安心しろ」
「…………ずっと…………一緒に……いるの?」
「俺はそのつもり」
「ふ、ふーん…そっか……」
「嬉しいんだろ?」
「別に………そんな…凄いとかは…思ってないし……ちょっとだけ…だよ」
「素直じゃないなぁ可愛いけど」
「ふんっストライキ中なんで…」

優しく笑い、軽いキスを頭にする皇輝。
緋縁の顔は満足そうに笑うのだった。
しおりを挟む
感想 12

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(12件)

Sierra
2022.10.03 Sierra

会長は頭がキレる、外堀から埋めていくって言ってたけど、髪切って、親衛隊に対してなんもしてないし、強姦未遂起こさせてるし後悔してるようだけどとても頭がキレるというほどじゃないですね笑
期待していた分なんか残念です。
叱りたい笑笑

解除
Sierra
2022.10.03 Sierra

受け達が簡単に靡かない、俺様どこ様様達の唯我独尊に対する不満が、好感もててどちらのCPも大好きになりました。特に唯一CPがすきですw
まだ作品の途中読みですが、感想書きたくなったので失礼しました。笑

解除
あこ
2020.03.25 あこ

こんにちは、完結おめでとうございます!
今まで毎日更新お疲れさまでした。

最後まで本当にとっても面白かったです^^*
ここ最近は7時と17時に更新されるお話を楽しみにして生活していました笑

番外編もとても楽しみにしております!
これからも応援しています☺☺

猫谷 一禾
2020.03.25 猫谷 一禾

あこ 様

こんにちは
ありがとうございます
みなさん本当に優しい方ばかりで感激です

実はストックが切れてからアワアワしてましたが、自分が読む側の時の気持ちで書いてました。決めていた課題を消化出来てホッと安心です。

もうちょっと続きますので最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

解除

あなたにおすすめの小説

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

さがしもの

猫谷 一禾
BL
策士な風紀副委員長✕意地っ張り親衛隊員 (山岡 央歌)✕(森 里葉) 〖この気持ちに気づくまで〗のスピンオフ作品です 読んでいなくても大丈夫です。 家庭の事情でお金持ちに引き取られることになった少年時代。今までの環境と異なり困惑する日々…… そんな中で出会った彼…… 切なさを目指して書きたいです。 予定ではR18要素は少ないです。

続きは第一図書室で

蒼キるり
BL
高校生になったばかりの佐武直斗は図書室で出会った同級生の東原浩也とひょんなことからキスの練習をする仲になる。 友人と恋の狭間で揺れる青春ラブストーリー。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

BlueRose

雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会 しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。 その直紘には色々なウワサがあり…? アンチ王道気味です。 加筆&修正しました。 話思いついたら追加します。

俺の愉しい学園生活

yumemidori
BL
ある学園の出来事を腐男子くん目線で覗いてみませんか?? #人間メーカー仮 使用しています

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。