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海底牢獄チュリマー編
第73話 プラッセ、ピンチからの大逆転
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今、プラッセの眼の前では先ほどよりも大きくなって肩をゴキゴキと鳴らす紫の怪物、サイディック・リアムの姿があった。
「どうした、プラッセ。この俺に恐怖しているのか?」
「そう、見えるか?」
プラッセは両手の指を組んで背伸びをする。
「ふっ、その行動すら恐怖を紛らわそうと強がっているようにしか見えんな。」
「そうか、」
リアムが話おえるとプラッセはもうリアムの背後に回っており左腕を振りかぶっていた。
しかしリアムはそれに気づいており、
振り向きながら右足を上げてきてプラッセの左の拳とリアムの右足がぶつかり合う。
力はリアムの方が強く、プラッセは拳を潰され胸まで蹴られたため口から血を吐きながら牢獄の奥まで転がっていく。
「ガハッ、なんて力だ、歯がたたねぇ」
プラッセの左腕はもう力が入らなくなるほどボロボロになっていた。
「それにリアムのやつ、さっきまで俺が背後に回っても反応できてなかった。反射神経も上がるのか...?」
すると暗闇の奥から飛んでくる影がプラッセには見えた。
もちろんそれが何かもわかっていた。
「もう終わったんじゃないよな?」
リアムはプラッセの頭の上に足を置いて、見下していた。
「こんなんで終わってたまるか...」
「おっといいのか?この足に力を入れりゃ俺の勝ちだ。」
プラッセは黙り込む。
「お前は優秀だ、だから殺したくないんだ。俺の兵士になってくれないか?」
リアムがプラッセの頭をつかもうとしたその時、リアムのその手が凍りついた。
「な、なに?プラッセ、お前氷属性の魔法が、いやそんなバカな!」
リアムの周囲に突如氷の破片が出来上がる。
「氷破片。」
どこからか静かな女性の声が聞こえてくるとリアムの強靭な筋肉の隙間という隙間に鋭く尖った氷が突き刺さりそこからは血が出ていた。
「おい、プラッセ、どうゆうことだ、フィッシュは炎、ジェノンさんは毒、お前は無属性。他に仲間を読んだのか?」
「うるさい小僧ね、くたばりなさい氷槍。」
リアムの目の前に大きな氷の槍が形成され、リアムの顔面に向かって飛んでいった。
リアムはすぐさまその氷の槍を殴って砕こうとしたがその拳に刺さるだけで氷が砕ける事はなかった。
「な、なんなんだこれは...」
その氷が刺さった拳からは白い煙が上がっておりその傷からどんどんリアムが凍っていった。
「これで静かになるわね。」
今度はその声がプラッセのすぐ横から聞こえてきた。
「どうした、プラッセ。この俺に恐怖しているのか?」
「そう、見えるか?」
プラッセは両手の指を組んで背伸びをする。
「ふっ、その行動すら恐怖を紛らわそうと強がっているようにしか見えんな。」
「そうか、」
リアムが話おえるとプラッセはもうリアムの背後に回っており左腕を振りかぶっていた。
しかしリアムはそれに気づいており、
振り向きながら右足を上げてきてプラッセの左の拳とリアムの右足がぶつかり合う。
力はリアムの方が強く、プラッセは拳を潰され胸まで蹴られたため口から血を吐きながら牢獄の奥まで転がっていく。
「ガハッ、なんて力だ、歯がたたねぇ」
プラッセの左腕はもう力が入らなくなるほどボロボロになっていた。
「それにリアムのやつ、さっきまで俺が背後に回っても反応できてなかった。反射神経も上がるのか...?」
すると暗闇の奥から飛んでくる影がプラッセには見えた。
もちろんそれが何かもわかっていた。
「もう終わったんじゃないよな?」
リアムはプラッセの頭の上に足を置いて、見下していた。
「こんなんで終わってたまるか...」
「おっといいのか?この足に力を入れりゃ俺の勝ちだ。」
プラッセは黙り込む。
「お前は優秀だ、だから殺したくないんだ。俺の兵士になってくれないか?」
リアムがプラッセの頭をつかもうとしたその時、リアムのその手が凍りついた。
「な、なに?プラッセ、お前氷属性の魔法が、いやそんなバカな!」
リアムの周囲に突如氷の破片が出来上がる。
「氷破片。」
どこからか静かな女性の声が聞こえてくるとリアムの強靭な筋肉の隙間という隙間に鋭く尖った氷が突き刺さりそこからは血が出ていた。
「おい、プラッセ、どうゆうことだ、フィッシュは炎、ジェノンさんは毒、お前は無属性。他に仲間を読んだのか?」
「うるさい小僧ね、くたばりなさい氷槍。」
リアムの目の前に大きな氷の槍が形成され、リアムの顔面に向かって飛んでいった。
リアムはすぐさまその氷の槍を殴って砕こうとしたがその拳に刺さるだけで氷が砕ける事はなかった。
「な、なんなんだこれは...」
その氷が刺さった拳からは白い煙が上がっておりその傷からどんどんリアムが凍っていった。
「これで静かになるわね。」
今度はその声がプラッセのすぐ横から聞こえてきた。
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