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第14章 草原の風
第18話 黄金馬
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朝になりコウキは狼の聖地ネウロイを後にする。
丘の上から牙の民がコウキを見送ってくれる。
コウキは手を振ってお別れをする。
帰りにここを通る事はできない。二度とこの地に来ることはできないだろう。
だが、ここに来ることはなくても、テリオンとはまた会うことになるだろう。
そうハヤが言っていたが、コウキとしてはあまり会いたくなかった。
(どうしよう。彼らとはあんまり争いたくないな……)
コウキは溜息を吐く。
テリオン達とは争いたくない。
だけど、牙の民と同じく彼らは血の気が多い。
仲間同士で喧嘩もよくするみたいである。
だが、その次の日には仲良くしている。
牙の民にとって喧嘩は楽しんでやるものかもしれない。
テリオンも次に対戦をするのを楽しみにしているようであった。
しかし、場合によっては戦わなければならないだろう。
それが少しだけ憂鬱であった。
そんなコウキを心配しているのか頭の上にいるラシャが鳴く。
ラシャはネウロイにいるときに勝手に黒い狼達が保有している毒を全部食べてしまったのである。
竜の子の生態に詳しくないが、ラシャは他の生物が毒とするものを食べるようであった。
白竜は白銀の聖竜王の眷属であり、聖竜王は毒を無効化するといわれている。
もしかすると毒を無効化しているのではなく周囲の毒素を食べているのかもしれない。
ラシャも同じで毒を食べているのだろう。
そう考えると蛇の岩場にラシャの卵があった理由がわかる。
孵化したときに蛇の毒を食べて成長するためだったのだ。
竜の子が懐いている理由はわからないが、連れていると助けにはなりそうだった。
コウキは草原を走る。
走っていると穴からウサギやネズミが顔を覗かせている。
このウサギやネズミは草原に住む肉食の獣の獲物になる事もあり、当然狼達からも狙われる。
草原は農業に向かないので人間が住むには適していないだけで、様々な生き物が暮らしているのだと改めて実感する。
蛇の岩場に狼の聖地を抜けると見渡す限りの草原が広がる。
このキソニア平原の中央には多くの蹄を持つ獣が行き来する。
このキソニア平原の中央部を抜けると峻厳な中央山脈が見えているはずであった。
中央山脈には多くのハーピーやグリフォンやヒポグリフや大鷲が生息しており、飛来して草原に生きる獣を狙う。
特にグリフォンは馬達の天敵であり、狼達と同様にケンタウロス達から恐れられている。
東に狼、西にグリフォン。
ケンタウロス達はキソニアでもっとも栄えている種族だが、頂点に立っているとは言えないのかもしれない。
今コウキが走っている場所はヒポグリフの野と言われる場所であり、多くのヒポグリフが飛来する場所である。
ヒポグリフは馬やケンタウロスのような成長した大きな獣は襲わず、ウサギやネズミ等の小さい獣を主に狩るのでケンタウロスは怖れない。
だが、まだ小さい子どもや家畜である羊を襲う事もあるので嫌われている。
勇者達はグリフォンやヒポグリフを連れて来ているがケンタウロス達に嫌われているのでペンテレア女王国へ置いて来ている。
遠くを見るとヒポグリフが草原に降りているのが見える。
前の部分が鷲で後ろの部分が馬なので鷲馬と呼ばれる。
グリフォンよりも弱いが大人しく、早く飛ぶ事もできるので純粋な騎乗用としてはヒポグリフの方が優秀である。
エルドにいたときに何度か見たことがあるが仲良くはできなかった。
(何で好かれないんだろう……)
コウキはエルドで何度かヒポグリフと仲良くしようと努力した。
しかし、懐く事はなく近寄ると威嚇されるだけであった。
その時の事を思い出したコウキは少し落ち込む。
頭の上に乗せているラシャは稀有な存在であった。
雑食であるヒポグリフは遠い中央山脈からここまで飛んできて獲物を狩ったり、草を食みにくるのである。
コウキが走るとヒポグリフ達は避けるように散っていく。
無駄な争いにならないので良かったと思うべきかもしれない。
そんな事を考えながらコウキは先へと進むのであった。
◆
草原の東のとある場所。
クロキ達はそこにいる。
そこでコウキ達が来るのを待つつもりだ。
そんな時だった少しの時間姿を見せなかったクーナが戻ってくる。
「クロキ。捕まえて来たぞ」
そう言うクーナはとある馬に乗っている。
その馬は黄金の毛並みをしていて、とても美しい。
黄金馬
そう呼ばれる駿馬である。
クーナは夜の間に黄金馬を見つけそれを捕まえに行っていたのだ。
「さすがですね。この馬はわずか1日でこの草原を1周する事が出来るほどの俊足です。それを捕らえるとはね……」
隣にいるサジュタリスは驚いた顔をして言いながら説明する。
黄金馬は希少な馬で、その足の速さは飛んでいるグリフォンよりも速い。
捕まえるのは困難であり、もし捕まえる事ができるとしたら仔馬の時か、黄金馬に雌馬をあてがわせて黄金馬が生まれるのを望むしかないとすら言われている。
神族でも捕まえるのが難しい黄金馬をクーナはあっさりと捕まえてしまった。
サジュタリスが驚くのも当然であった。
「クロキ。この馬は中々すごいぞ。速いだけでなく光の魔法や幻惑の魔法も使う。これを捕まえるのは簡単ではないぞ」
クーナは黄金馬の事を説明する。
黄金馬は魔法の馬で様々な魔法を使う。
閃光の魔法を使われたら、視力の良いグリフォンもたまらないだろう。
そうやって仔馬等を守ったりするようだ。
例え視力を回復しても、幻を生み出して姿を隠す事もする。
足の速さだけで逃げ切れない時はそういった事もするようだ。
クーナは最初に遭遇した時に鬣に使役する虫を忍ばせる事に成功した。
そうして相手を追い詰めた後に支配の魔法を使ったようだ。
「さすがだね、クーナ」
クロキは黄金馬に近寄ろうとする。
すると、黄金馬は嫌がる素振りを見せる。
「こら! クロキの前だぞ!」
クーナが起ころうとするがクロキはそれを止める。
「怒らないであげて、クーナ。いつもの事だから。う~ん。やっぱりダメか……」
クロキは黄金馬を怯えさせないように距離を取る。
これはいつもの事であった。
例外はあるが、基本的に動物から嫌われる傾向にある。
言葉を持つ知性があれば最初は怯えても、話をして大丈夫だと分かれば懐いてくれることもあるだろう。
だが、そうでない生物を懐けるのはかなり難しい。
それは本能に根差したものなので支配の魔法でも簡単には克服できない。
近づくのは可哀想なので、距離を取ってあげる事にする。
「お優しいのですね。特に警戒心が強いこの者達の事を考えてくれて感謝しますよ暗黒騎士殿」
サジュタリスが近づくと黄金馬は嬉しそうにする。
クロキの時とは雲泥の違いだ。
「いえ、別に構いませんよ。それよりも、クーナ。黄金馬はそのコウ……、あの子を騎乗させてくれそう?」
クロキは一応聞いてみる。
「それは可能だ。だが、抵抗力が強いからな。常に支配の魔法しておかないといけないだろうから難しいぞ」
クーナは黄金馬を見て言う。
その言葉を理解しているのかどうかはわからないが、黄金馬が怯えているのを感じる。
「そうなんだ。じゃあ、それを使わない時は? どうなの?」
「う~ん。それは無理だぞ。クロキ。多分嫌がるだろうな」
クーナがそう言うとクロキは溜息を吐く。
「そう、じゃあ。その子を開放してあげてくれないかな……。ごめんね……」
クロキは黄金馬を見て謝る。
コウキがこの美しい馬に乗るのは無理そうである。
こればかりは仕方がないといえるだろう。
「わかったぞ。クロキ。お前、もう行って良いぞ」
クーナは黄金馬を開放する。
黄金馬は美しい鬣をなびかせて草原を走る。
朝日を纏った黄金の馬はとても綺麗であった。
「ふふ、暗黒騎士殿もあの少年が気になるようですね。黄金馬を差し上げようととでも思ったのですか?」
サジュタリスはそう言って笑う。
「ええと、あの少年は黄金馬を求めていたようですしね……。あはははは」
クロキはごまかすように笑う。
さすがにコウキがクロキの子である事は秘密にしたい。
「勇者達が育てている子。将来は敵となるかもしれない。ですが、それでも興味を惹かれる。そういったところでしょうか」
サジュタリスは勝手に勘違いしてくれる。
だが、あえて否定はしない。
すでにコウキはキソニアの中央を走っている。
他のケンタウロス達は遠回りしているのでコウキが今のところ一番だ。
折り返し地点は賢馬フウイヌムの里であり、クロキ達はその近くで待つことにするのだった。
丘の上から牙の民がコウキを見送ってくれる。
コウキは手を振ってお別れをする。
帰りにここを通る事はできない。二度とこの地に来ることはできないだろう。
だが、ここに来ることはなくても、テリオンとはまた会うことになるだろう。
そうハヤが言っていたが、コウキとしてはあまり会いたくなかった。
(どうしよう。彼らとはあんまり争いたくないな……)
コウキは溜息を吐く。
テリオン達とは争いたくない。
だけど、牙の民と同じく彼らは血の気が多い。
仲間同士で喧嘩もよくするみたいである。
だが、その次の日には仲良くしている。
牙の民にとって喧嘩は楽しんでやるものかもしれない。
テリオンも次に対戦をするのを楽しみにしているようであった。
しかし、場合によっては戦わなければならないだろう。
それが少しだけ憂鬱であった。
そんなコウキを心配しているのか頭の上にいるラシャが鳴く。
ラシャはネウロイにいるときに勝手に黒い狼達が保有している毒を全部食べてしまったのである。
竜の子の生態に詳しくないが、ラシャは他の生物が毒とするものを食べるようであった。
白竜は白銀の聖竜王の眷属であり、聖竜王は毒を無効化するといわれている。
もしかすると毒を無効化しているのではなく周囲の毒素を食べているのかもしれない。
ラシャも同じで毒を食べているのだろう。
そう考えると蛇の岩場にラシャの卵があった理由がわかる。
孵化したときに蛇の毒を食べて成長するためだったのだ。
竜の子が懐いている理由はわからないが、連れていると助けにはなりそうだった。
コウキは草原を走る。
走っていると穴からウサギやネズミが顔を覗かせている。
このウサギやネズミは草原に住む肉食の獣の獲物になる事もあり、当然狼達からも狙われる。
草原は農業に向かないので人間が住むには適していないだけで、様々な生き物が暮らしているのだと改めて実感する。
蛇の岩場に狼の聖地を抜けると見渡す限りの草原が広がる。
このキソニア平原の中央には多くの蹄を持つ獣が行き来する。
このキソニア平原の中央部を抜けると峻厳な中央山脈が見えているはずであった。
中央山脈には多くのハーピーやグリフォンやヒポグリフや大鷲が生息しており、飛来して草原に生きる獣を狙う。
特にグリフォンは馬達の天敵であり、狼達と同様にケンタウロス達から恐れられている。
東に狼、西にグリフォン。
ケンタウロス達はキソニアでもっとも栄えている種族だが、頂点に立っているとは言えないのかもしれない。
今コウキが走っている場所はヒポグリフの野と言われる場所であり、多くのヒポグリフが飛来する場所である。
ヒポグリフは馬やケンタウロスのような成長した大きな獣は襲わず、ウサギやネズミ等の小さい獣を主に狩るのでケンタウロスは怖れない。
だが、まだ小さい子どもや家畜である羊を襲う事もあるので嫌われている。
勇者達はグリフォンやヒポグリフを連れて来ているがケンタウロス達に嫌われているのでペンテレア女王国へ置いて来ている。
遠くを見るとヒポグリフが草原に降りているのが見える。
前の部分が鷲で後ろの部分が馬なので鷲馬と呼ばれる。
グリフォンよりも弱いが大人しく、早く飛ぶ事もできるので純粋な騎乗用としてはヒポグリフの方が優秀である。
エルドにいたときに何度か見たことがあるが仲良くはできなかった。
(何で好かれないんだろう……)
コウキはエルドで何度かヒポグリフと仲良くしようと努力した。
しかし、懐く事はなく近寄ると威嚇されるだけであった。
その時の事を思い出したコウキは少し落ち込む。
頭の上に乗せているラシャは稀有な存在であった。
雑食であるヒポグリフは遠い中央山脈からここまで飛んできて獲物を狩ったり、草を食みにくるのである。
コウキが走るとヒポグリフ達は避けるように散っていく。
無駄な争いにならないので良かったと思うべきかもしれない。
そんな事を考えながらコウキは先へと進むのであった。
◆
草原の東のとある場所。
クロキ達はそこにいる。
そこでコウキ達が来るのを待つつもりだ。
そんな時だった少しの時間姿を見せなかったクーナが戻ってくる。
「クロキ。捕まえて来たぞ」
そう言うクーナはとある馬に乗っている。
その馬は黄金の毛並みをしていて、とても美しい。
黄金馬
そう呼ばれる駿馬である。
クーナは夜の間に黄金馬を見つけそれを捕まえに行っていたのだ。
「さすがですね。この馬はわずか1日でこの草原を1周する事が出来るほどの俊足です。それを捕らえるとはね……」
隣にいるサジュタリスは驚いた顔をして言いながら説明する。
黄金馬は希少な馬で、その足の速さは飛んでいるグリフォンよりも速い。
捕まえるのは困難であり、もし捕まえる事ができるとしたら仔馬の時か、黄金馬に雌馬をあてがわせて黄金馬が生まれるのを望むしかないとすら言われている。
神族でも捕まえるのが難しい黄金馬をクーナはあっさりと捕まえてしまった。
サジュタリスが驚くのも当然であった。
「クロキ。この馬は中々すごいぞ。速いだけでなく光の魔法や幻惑の魔法も使う。これを捕まえるのは簡単ではないぞ」
クーナは黄金馬の事を説明する。
黄金馬は魔法の馬で様々な魔法を使う。
閃光の魔法を使われたら、視力の良いグリフォンもたまらないだろう。
そうやって仔馬等を守ったりするようだ。
例え視力を回復しても、幻を生み出して姿を隠す事もする。
足の速さだけで逃げ切れない時はそういった事もするようだ。
クーナは最初に遭遇した時に鬣に使役する虫を忍ばせる事に成功した。
そうして相手を追い詰めた後に支配の魔法を使ったようだ。
「さすがだね、クーナ」
クロキは黄金馬に近寄ろうとする。
すると、黄金馬は嫌がる素振りを見せる。
「こら! クロキの前だぞ!」
クーナが起ころうとするがクロキはそれを止める。
「怒らないであげて、クーナ。いつもの事だから。う~ん。やっぱりダメか……」
クロキは黄金馬を怯えさせないように距離を取る。
これはいつもの事であった。
例外はあるが、基本的に動物から嫌われる傾向にある。
言葉を持つ知性があれば最初は怯えても、話をして大丈夫だと分かれば懐いてくれることもあるだろう。
だが、そうでない生物を懐けるのはかなり難しい。
それは本能に根差したものなので支配の魔法でも簡単には克服できない。
近づくのは可哀想なので、距離を取ってあげる事にする。
「お優しいのですね。特に警戒心が強いこの者達の事を考えてくれて感謝しますよ暗黒騎士殿」
サジュタリスが近づくと黄金馬は嬉しそうにする。
クロキの時とは雲泥の違いだ。
「いえ、別に構いませんよ。それよりも、クーナ。黄金馬はそのコウ……、あの子を騎乗させてくれそう?」
クロキは一応聞いてみる。
「それは可能だ。だが、抵抗力が強いからな。常に支配の魔法しておかないといけないだろうから難しいぞ」
クーナは黄金馬を見て言う。
その言葉を理解しているのかどうかはわからないが、黄金馬が怯えているのを感じる。
「そうなんだ。じゃあ、それを使わない時は? どうなの?」
「う~ん。それは無理だぞ。クロキ。多分嫌がるだろうな」
クーナがそう言うとクロキは溜息を吐く。
「そう、じゃあ。その子を開放してあげてくれないかな……。ごめんね……」
クロキは黄金馬を見て謝る。
コウキがこの美しい馬に乗るのは無理そうである。
こればかりは仕方がないといえるだろう。
「わかったぞ。クロキ。お前、もう行って良いぞ」
クーナは黄金馬を開放する。
黄金馬は美しい鬣をなびかせて草原を走る。
朝日を纏った黄金の馬はとても綺麗であった。
「ふふ、暗黒騎士殿もあの少年が気になるようですね。黄金馬を差し上げようととでも思ったのですか?」
サジュタリスはそう言って笑う。
「ええと、あの少年は黄金馬を求めていたようですしね……。あはははは」
クロキはごまかすように笑う。
さすがにコウキがクロキの子である事は秘密にしたい。
「勇者達が育てている子。将来は敵となるかもしれない。ですが、それでも興味を惹かれる。そういったところでしょうか」
サジュタリスは勝手に勘違いしてくれる。
だが、あえて否定はしない。
すでにコウキはキソニアの中央を走っている。
他のケンタウロス達は遠回りしているのでコウキが今のところ一番だ。
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