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第14章 草原の風
第12話 ヴォルジャ河
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サークとラナベは共にバーニクの部族に属する若者である。
次期族長となる強いバサーシに心酔し、その側近となっているケンタウロスの若い戦士であった。
体躯も大きく力も強く、弓にも長けている。
だが、それよりも特筆すべきはその足の速さである。
兄弟共に早く、全ケンタウロスでも上位に入るだろう。
そのサークとラナベはコウキを追いかける。
「くっ、何故だ!? 何故追いつけない!」
ラナベはコウキの背中を見ながら吠える。
ラナベの俊足をもってしてもコウキには追いつけない。
むしろどんどん引き離されている。
「落ち着け、ラナベ! 奴を倒す必要はない! 足止め出来ればそれで良いのだ!!」
サークはラナベを落ち着かせる。
バサーシはコウキを追い落とすために足止めをするのが狙いだ。
もっとも、真の狙いは背後の勇者に対する意趣返しである。
光の勇者は過去にケンタウロスのある部族と戦い、完膚なきまでに叩き潰した。
かなり、有力な部族だっただけに他の部族に衝撃をもたらした。
その勇者と関係する少年を打ち負かす事で意趣返しをしようと思ったのだ。
「あっ、そうだな。その通りだ。見誤るところだったぜ」
「その通りだ。兄弟。奴はヴォルジャ河へと向かっている。あの河を超える事ができる箇所は限られている」
サークは笑う。
ヴォルジャ河は広く深い河だ。
水生の魔物が多く生息していて、渡る事ができる場所は限られている。
何も知らずに入れば死は免れないだろう。
サークとラナベは顔を見合わせる。
何も言わなくても意思は通じる。
バサーシ達が向かった渡河できる場所をコウキは知らないはずだ。
このまま追わせなければ足止めができるだろう。
「なるほどな。あの河の中にいる奴らは狂暴だ。入ってしまえば上がる事はできないだろう」
ラナベも笑う。
コウキの運命はこれで終わりだと思うのであった。
◆
コウキは全力で走り、サークとラナベの兄弟を引き離す。
(うっ、やっぱり動きにくい)
ケンタウロスの姿になった事で直線距離は速くなった。
しかし、下半身が変わった事でいつもの動きができないのだ。
剣術は腕の力だけでなく、全身の力を使わなければ真価を発揮しない。
コウキの実力はかなり下がっているといえるだろう。
先程の矢がもっと多かったら防ぐ事はできなかったに違いない。
後ろからサークとラナベが追って来る気配を感じる。
このまま走って引き離すか、それとも迎撃すべきかで迷う。
そんな事を考えている時だった。
目の前に大きな河が現れる。
「えっ? 河?」
コウキは思わず声を出す。
キソニアの大部分は草原だが、その草原を縦断するようにいくつかの河が流れているのだ。
ヴォルジャ河と呼ばれる大河は川幅が広く、水深も深く渡るのが困難であった。
「なるほど、道理で真っすぐ進まないわけだ……」
コウキはバサーシ達が真っすぐ進まなかった理由に気付く。
バサーシ達はこの河を渡りやすい箇所へと向かったのだ。
「さて、どうしよう……」
ここでコウキがとるべき手段は2つだ。
バサーシ達の後を追いかけるか、それともこのまま進むかだ。
「いや、このまま進もう」
少し迷った後コウキはそう判断する。
ナオと同じことが出来る。
ナオならば真っすぐ進むだろう。
リノの言葉を信じる事にしたのだ。
決心すると河に入る。
泳ぐのは初めてだった。
なぜなら、危険な水棲の魔物が住み着いている事が多いからだ。
海や川や湖等は本来人間の領域ではない。
それでも魚等の獲物を求めて人間は船に乗り、漁をする。
もちろんその時に犠牲になる人間は多い。
水に入るのは命がけなのである。
コウキは河面から首を出し、必死に足を動かして泳ぐ。
ヴォルジャ河の流れは緩やかであり、それほど泳ぐのに苦労をしなかった。
そして、河の中央まで行った時だった。
コウキは突然足を引っ張られる。
「何っ!?」
驚いたのも束の間、コウキは水の中で目を開け、引きずり込んだ何かを見る。
それは蛙と魚を合わせたような顔を持つ人型の種族であった。
ヴァジャノイ。
そう呼ばれる水棲の種族である。
淡水に住むマーマンとも呼ばれ、陸の生物を水に引きずり込み食べる事もある。
ケンタウロス達からも怖れられる種族であった。
(まずい! 油断した!)
コウキは周囲を見て焦る。
敵意は感じていた。
だが、ケンタウロス達からだと思い。
水の中のヴァジャノイだと思わなかったのだ。
コウキを引きずり込んだヴァジャノイが武器でコウキの足を傷つけようとする。
何となくだが、勝利を確信した表情に見えた。
コウキは腰の剣を抜くと思いっきり足を動かす。
突然激しい動きをしたのでコウキを掴んでいたヴァジャノイは思わず手を放す。
コウキは剣を振るうが、当たらない。
(くっ、上手く剣が振るえない)
下半身が馬であり、水の中でもあるのでコウキは剣が上手く振るう事が出来ない。
そのためヴァジャノイはコウキから離れてしまう。
先ほどの動きでコウキが手ごわいと思ったのか、付かず離れず攻撃をしてくる。
また、どうやら魔法を使ってきているのか先ほどから周囲の水が重く感じる。
(動け!)
コウキは取り囲むヴァジャノイを追い払おうとする。
「グア!!」
水を伝わりヴァジャノイから変な声が聞こえる。
動きを止めないコウキに驚いている様子だ。
ヴァジャノイは警戒して遠距離から攻撃してくる。
コウキは焦る。
水の圧力がさらに強まり上手く進めない。
このままでは危なかった。
(焦ってはダメだ……。コウキ……。地に足を付けるんだ)
そんな時だった。
突然コウキの頭に声が響く。
(何だ今の声は?)
コウキは混乱する。
だが、その声には聞き覚えがあった。
コウキは河の底を見る。
周囲の水が重くなる。
コウキは沈んでいくのを感じる。
(そうか……。そういう事か。わかったよ……)
コウキは水の重みを受け入れる。
そして、河底に向かって泳ぎだす。
そして、剣を上段に構えると河底に渾身の力を込めて振り下ろす。
水の重みとコウキの剣が河底に叩きつけられ衝撃波が広がる。
◆
サークとラナベはヴォルジャ河の岸に立つ。
「ふん、愚かだな。やはり人間だ。何も知らず河に入るとはな」
「ああ、その通りだ。我らケンタウロスでもこの河に入れば命はない。ヴァジャノイ共の餌食になるだけだ」
サークとラナベは互いに顔を見合わせ笑う。
何も警戒する必要はなかった。
所詮は人間である。
水の中ではケンタウロスといえどもヴァジャノイには敵わない。
弱い人間が入ればすぐに終わりだろう。
サークとラナベがそう考えている時だった。
突然の目の前の河が弾けて水柱が出現したのだ。
大量の水がサークとラナベに降り注ぐ。
「何だ!? 何が起こった!?」
ラナベは混乱する。
「おい!? 見ろラナベ! 河が!? 河が割れているぞ!」
それは信じられない光景であった。
河が割れて河底がむき出しになっているのだ。
その河底にコウキが見える。
周囲には倒れているヴァジャノイの群れ。
コウキは少しふらついているが動き出し河の対岸へと走り出している。
「馬鹿な! 追うぞ! ラナベ!」
「お、おう!!」
慌ててサークとラナベは河へと入る。
今ならば河底を走れるはずであった。
割れた河が再び戻ろうとしている。
サークとラナベは魔法により足を速くすると全力で駆けるのだった。
◆
クロキは遠くからコウキが河を渡るのを見守る。
「ほう、かなりやりますね。あの子ども……。暗黒騎士殿はご存じのようですが」
横にいるサジュタリスが言う。
「ええ、勇者との関係で」
クロキは言葉を濁して言う。
「そうですか、勇者と関係がある。だからあれほどの力があるのでしょうね。魔法による水の重みを逆に利用して河底に衝撃を与える。中々の機転です。少し彼に興味が出てきました」
サジュタリスは感心すると意味ありげにクロキを見る。
もしかするとクロキがこっそり助言した事に気付いているのかもしれない。
(まさか、コウキがレースに出るとは……。でも頑張れ、コウキ)
レースに出る経緯を知らないクロキはなぜそうなったのか疑問に思う。
だけど、心の中で応援はするのであった。
次期族長となる強いバサーシに心酔し、その側近となっているケンタウロスの若い戦士であった。
体躯も大きく力も強く、弓にも長けている。
だが、それよりも特筆すべきはその足の速さである。
兄弟共に早く、全ケンタウロスでも上位に入るだろう。
そのサークとラナベはコウキを追いかける。
「くっ、何故だ!? 何故追いつけない!」
ラナベはコウキの背中を見ながら吠える。
ラナベの俊足をもってしてもコウキには追いつけない。
むしろどんどん引き離されている。
「落ち着け、ラナベ! 奴を倒す必要はない! 足止め出来ればそれで良いのだ!!」
サークはラナベを落ち着かせる。
バサーシはコウキを追い落とすために足止めをするのが狙いだ。
もっとも、真の狙いは背後の勇者に対する意趣返しである。
光の勇者は過去にケンタウロスのある部族と戦い、完膚なきまでに叩き潰した。
かなり、有力な部族だっただけに他の部族に衝撃をもたらした。
その勇者と関係する少年を打ち負かす事で意趣返しをしようと思ったのだ。
「あっ、そうだな。その通りだ。見誤るところだったぜ」
「その通りだ。兄弟。奴はヴォルジャ河へと向かっている。あの河を超える事ができる箇所は限られている」
サークは笑う。
ヴォルジャ河は広く深い河だ。
水生の魔物が多く生息していて、渡る事ができる場所は限られている。
何も知らずに入れば死は免れないだろう。
サークとラナベは顔を見合わせる。
何も言わなくても意思は通じる。
バサーシ達が向かった渡河できる場所をコウキは知らないはずだ。
このまま追わせなければ足止めができるだろう。
「なるほどな。あの河の中にいる奴らは狂暴だ。入ってしまえば上がる事はできないだろう」
ラナベも笑う。
コウキの運命はこれで終わりだと思うのであった。
◆
コウキは全力で走り、サークとラナベの兄弟を引き離す。
(うっ、やっぱり動きにくい)
ケンタウロスの姿になった事で直線距離は速くなった。
しかし、下半身が変わった事でいつもの動きができないのだ。
剣術は腕の力だけでなく、全身の力を使わなければ真価を発揮しない。
コウキの実力はかなり下がっているといえるだろう。
先程の矢がもっと多かったら防ぐ事はできなかったに違いない。
後ろからサークとラナベが追って来る気配を感じる。
このまま走って引き離すか、それとも迎撃すべきかで迷う。
そんな事を考えている時だった。
目の前に大きな河が現れる。
「えっ? 河?」
コウキは思わず声を出す。
キソニアの大部分は草原だが、その草原を縦断するようにいくつかの河が流れているのだ。
ヴォルジャ河と呼ばれる大河は川幅が広く、水深も深く渡るのが困難であった。
「なるほど、道理で真っすぐ進まないわけだ……」
コウキはバサーシ達が真っすぐ進まなかった理由に気付く。
バサーシ達はこの河を渡りやすい箇所へと向かったのだ。
「さて、どうしよう……」
ここでコウキがとるべき手段は2つだ。
バサーシ達の後を追いかけるか、それともこのまま進むかだ。
「いや、このまま進もう」
少し迷った後コウキはそう判断する。
ナオと同じことが出来る。
ナオならば真っすぐ進むだろう。
リノの言葉を信じる事にしたのだ。
決心すると河に入る。
泳ぐのは初めてだった。
なぜなら、危険な水棲の魔物が住み着いている事が多いからだ。
海や川や湖等は本来人間の領域ではない。
それでも魚等の獲物を求めて人間は船に乗り、漁をする。
もちろんその時に犠牲になる人間は多い。
水に入るのは命がけなのである。
コウキは河面から首を出し、必死に足を動かして泳ぐ。
ヴォルジャ河の流れは緩やかであり、それほど泳ぐのに苦労をしなかった。
そして、河の中央まで行った時だった。
コウキは突然足を引っ張られる。
「何っ!?」
驚いたのも束の間、コウキは水の中で目を開け、引きずり込んだ何かを見る。
それは蛙と魚を合わせたような顔を持つ人型の種族であった。
ヴァジャノイ。
そう呼ばれる水棲の種族である。
淡水に住むマーマンとも呼ばれ、陸の生物を水に引きずり込み食べる事もある。
ケンタウロス達からも怖れられる種族であった。
(まずい! 油断した!)
コウキは周囲を見て焦る。
敵意は感じていた。
だが、ケンタウロス達からだと思い。
水の中のヴァジャノイだと思わなかったのだ。
コウキを引きずり込んだヴァジャノイが武器でコウキの足を傷つけようとする。
何となくだが、勝利を確信した表情に見えた。
コウキは腰の剣を抜くと思いっきり足を動かす。
突然激しい動きをしたのでコウキを掴んでいたヴァジャノイは思わず手を放す。
コウキは剣を振るうが、当たらない。
(くっ、上手く剣が振るえない)
下半身が馬であり、水の中でもあるのでコウキは剣が上手く振るう事が出来ない。
そのためヴァジャノイはコウキから離れてしまう。
先ほどの動きでコウキが手ごわいと思ったのか、付かず離れず攻撃をしてくる。
また、どうやら魔法を使ってきているのか先ほどから周囲の水が重く感じる。
(動け!)
コウキは取り囲むヴァジャノイを追い払おうとする。
「グア!!」
水を伝わりヴァジャノイから変な声が聞こえる。
動きを止めないコウキに驚いている様子だ。
ヴァジャノイは警戒して遠距離から攻撃してくる。
コウキは焦る。
水の圧力がさらに強まり上手く進めない。
このままでは危なかった。
(焦ってはダメだ……。コウキ……。地に足を付けるんだ)
そんな時だった。
突然コウキの頭に声が響く。
(何だ今の声は?)
コウキは混乱する。
だが、その声には聞き覚えがあった。
コウキは河の底を見る。
周囲の水が重くなる。
コウキは沈んでいくのを感じる。
(そうか……。そういう事か。わかったよ……)
コウキは水の重みを受け入れる。
そして、河底に向かって泳ぎだす。
そして、剣を上段に構えると河底に渾身の力を込めて振り下ろす。
水の重みとコウキの剣が河底に叩きつけられ衝撃波が広がる。
◆
サークとラナベはヴォルジャ河の岸に立つ。
「ふん、愚かだな。やはり人間だ。何も知らず河に入るとはな」
「ああ、その通りだ。我らケンタウロスでもこの河に入れば命はない。ヴァジャノイ共の餌食になるだけだ」
サークとラナベは互いに顔を見合わせ笑う。
何も警戒する必要はなかった。
所詮は人間である。
水の中ではケンタウロスといえどもヴァジャノイには敵わない。
弱い人間が入ればすぐに終わりだろう。
サークとラナベがそう考えている時だった。
突然の目の前の河が弾けて水柱が出現したのだ。
大量の水がサークとラナベに降り注ぐ。
「何だ!? 何が起こった!?」
ラナベは混乱する。
「おい!? 見ろラナベ! 河が!? 河が割れているぞ!」
それは信じられない光景であった。
河が割れて河底がむき出しになっているのだ。
その河底にコウキが見える。
周囲には倒れているヴァジャノイの群れ。
コウキは少しふらついているが動き出し河の対岸へと走り出している。
「馬鹿な! 追うぞ! ラナベ!」
「お、おう!!」
慌ててサークとラナベは河へと入る。
今ならば河底を走れるはずであった。
割れた河が再び戻ろうとしている。
サークとラナベは魔法により足を速くすると全力で駆けるのだった。
◆
クロキは遠くからコウキが河を渡るのを見守る。
「ほう、かなりやりますね。あの子ども……。暗黒騎士殿はご存じのようですが」
横にいるサジュタリスが言う。
「ええ、勇者との関係で」
クロキは言葉を濁して言う。
「そうですか、勇者と関係がある。だからあれほどの力があるのでしょうね。魔法による水の重みを逆に利用して河底に衝撃を与える。中々の機転です。少し彼に興味が出てきました」
サジュタリスは感心すると意味ありげにクロキを見る。
もしかするとクロキがこっそり助言した事に気付いているのかもしれない。
(まさか、コウキがレースに出るとは……。でも頑張れ、コウキ)
レースに出る経緯を知らないクロキはなぜそうなったのか疑問に思う。
だけど、心の中で応援はするのであった。
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