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第12章 勇者の王国
第25話 揺れる砦
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オズとボームはゴシションと出会う。
それは本当に思いがけない再会である。
ゴシションは2人が入るのを確認すると灯りを消す。
ゴシションは苦しそうである。
最初に見たときに怪我をしているようであった。
オズとボームは心配になる。
「あの、大丈夫ですか?」
ボームが心配そうに聞く。
「何とか持っている薬で応急措置はした。しばらくは持つ。気にしなくて良い」
ゴシションは答える。
あまり大丈夫そうに感じなかった。
急いで戻った方が良いのかもしれない
「ここに入ったのは君達だけか……?」
「いえ、チユキ様やシロネ様や共に来た戦士達と一緒に入りました」
ゴシションの問にオズが答える。
「なるほど……、そうか……。では追われていると言ったが、どういう事だね」
「はい、それは……」
オズはこれまであった事を説明する一緒に入った事、白銀の魔女によって転移させられた事、ブイルが変貌して追いかけて来たことなどである。
「そういう事か、まさか君のような子どもまで襲わせるとは……。奴め見境がないな……」
ゴシションは首を振る。
そんな時だった。
砦が揺れる。
「どうやら、あれが動き出したようだ。砦が崩れるかもしれないな……。君達は脱出した方が良い」
「えっ、そんな!? でも外にはあれが!」
ボームは外に出る事をためらう。
外に出ると変貌したブイルがいる。
出て行きたくないのも仕方がない。
「大丈夫だ。この香炉と魔法があれば奴の気を反らす事が出来る。あれはそういう風に出来ているからな」
ゴシションは部屋の隅においてある香炉を手に取る。
「あの……。あれを知っているのですか?」
「ああ、知っている。元々死んでいたあの者を蘇えらせたのは私達だからな」
ボームの問にゴシションは頷く。
「死にそうだった? えっ、どういう事です?」
オズは疑問に思い聞く。
「ブイルは元々高名なオーディス信徒の戦士だった。しかし、魔物との戦いで致命傷を負った。その体を利用したのだ。死者に鞭打つ行為だったがね……。あの者は私の命も狙っているかもしれないな」
ゴシションは首を振る。
ゴシションは私達と言っていた。
つまり、別に誰か犯人がいるのだ。
「あの、もしかしてお爺様を殺した者を知っているのですか?」
「ああ、知っている。むしろ私は共犯といえるだろう」
「それは誰なのですか?」
オズはゴシションに詰め寄る。
しかし、ゴシションは首を振る。
「奴の名は言えぬ。誓約の魔法で縛られているからな……」
ゴシションは悔しそうだった。
本当なら犯人の名前を言いたかったに違いない。
「だが、いずれ奴も終わりだ……。私が口を割らずとも、チユキ様達が気付くだろう。さあ、もう行きなさい」
そう言うとゴシションは灯りを付け香炉を手渡す。
「そしたら、貴方が……」
オズが何か言おうとするのをゴシションは止める。
「もう良い、私は助からぬ。置いていけ。ふふ、奴の手助けをしたのが間違いだった……。その最後を見られないのが残念だ。目をくり抜いて持って行ってもらいたいぐらいだよ、そうなれば奴の最後が見れるだろうからね。さあ行きたまえ……」
ゴシションは皮肉な笑みを浮かべる。
オズとボームは互いを見ると頷く。
「もし、チユキ様と合流出来たら、貴方がここにいたことを伝えます。それまで待っていて下さい」
「そ、そうだよ! 諦めないでよ!」
オズとボームはそう言うと外に出るのだった。
◆
大きな揺れが起こりコウキと暗黒騎士は互いに剣を下げる。
「何が起こっているんだ?」
暗黒騎士は周囲を見て言う。
その様子からこの揺れは暗黒騎士とは関係ないみたいだ。
揺れは激しく、天井から木切れが落ちてくる。
その木切れは小さいが、この砦が崩壊するのではないかと思わせるには十分であった。
「オズとボームは大丈夫だろうか」
コウキも周囲を見る。
一緒に入った仲間達の事が気になる。
「トカゲだ。どうやらトカゲ共が虫を動かしはじめたようだぞ、この砦が崩れるかもな」
突然声がする。
コウキが暗黒騎士の方を見るとそこには白銀の魔女クーナが寄り添っている。
そのクーナの周りには光る蝶が飛んでいる。
あの光る蝶のせいでコウキはここまで導かれた。
コウキは母親に似た女の子を複雑な目で見る。
「ここが崩れるの? えっと、それなら脱出しないと……」
そう言うと暗黒騎士はコウキを見る。
一緒に脱出しないかと言いたげだった。
「仲間を探さないと……」
コウキは暗黒騎士に背を向ける。
暗黒騎士は殺す気がない。
だからこそ背を向ける事が出来る。
暗黒騎士に勝つことはできない。
「そうか、仲間と一緒に来ているのか……。クーナ、手伝ってあげてくれないか」
「わかったぞ、コウキこの蝶に付いて行くと良い。」
背中からクーナの声が聞こえると、光る蝶が一匹こちらへと来る。
そして、どうして名前を知っているのか疑問に思う。
だけど、今は気にしている時ではない。
それにまた会える気がするのだから、その時に聞けば良い
蝶がひらひらと飛び部屋から出て行く。
コウキはそれを追いかける。
今は仲間のところへ急ぐのだった。
◆
「良かったわね、クロキ。剣を渡せて」
側で見ていたであろうレーナが出てくる。
クロキは頷く。
クロキがコウキに渡した剣は、クロキがコウキのために作った剣であった。
ヘイボス神の助言を受け、かなり良い出来に仕上がったと思っている。
だけど、渡す機会が今までなかった。
それを今日渡す事が出来たのである。
「レーナ。コウキに剣を渡すのを見るために来たの?」
クロキはレーナが側にいたことに気付いていた。
しかし、特に接触するつもりないので気になっていたのだ。
「そうよ、私があの剣を預かって渡しても良かったけど、どうせならあなたが渡した方がよいでしょ」
レーナは少し笑って言う。
レーナが出てこなかったのはコウキが剣を学ぶ邪魔になるかもしれないからだ。
暗黒騎士の正体にレーナとの関係を知ったらコウキは本気で剣を振る事ができないと思ったのである。
もちろん、クロキが本気を出さず、負けるわけがないと思っての事だ。
「ふん、渡せるように場所を整えたのはクーナだぞ。クロキはクーナを褒めるべきだ」
クーナがレーナを睨んで言う。
クロキがコウキに剣を渡したかったのは事実だが、この状況は本当にそれだけのためだろうかと疑問に思う。
「ねえ、クーナ。この砦で何が起こっているの? 本当によくわからないんだけど」
そもそも、クロキとしてはコウキと再会したのも思いがけない事である。
剣を渡すだけにこの状況はやりすぎである。
「全てをクーナがやったわけじゃないぞ、クロキ。利用したのは確かだがな。コウキがこの砦に入る事にクーナは関与していない」
クーナは正直に言う。
この事件を起こした者に力を与えたのは確かだが、そこにコウキが巻き込まれるとはクーナも予測していなかったのである。
また、リザードマンも出てくるとは思わなかった。
「それは間違いないわ。まあ、トカゲがどう動こうが、レイジ達が何とかするでしょうし、気にする必要はないわね。さて、私は帰るわね。あの子の成長が見れて良かったわ」
レーナは背伸びをすると背を向けていなくなる。
この事件にもはや興味はないようだ。
「コウキの成長か……」
クロキは先程の事を考える。
コウキは地道な努力をして、また仲間の事を考える優しい子に育っていた。
その事をクロキは嬉しく思う。
(レーナに中身が似なくて良かった……)
クロキは心の中でこっそりと思うのであった。
それは本当に思いがけない再会である。
ゴシションは2人が入るのを確認すると灯りを消す。
ゴシションは苦しそうである。
最初に見たときに怪我をしているようであった。
オズとボームは心配になる。
「あの、大丈夫ですか?」
ボームが心配そうに聞く。
「何とか持っている薬で応急措置はした。しばらくは持つ。気にしなくて良い」
ゴシションは答える。
あまり大丈夫そうに感じなかった。
急いで戻った方が良いのかもしれない
「ここに入ったのは君達だけか……?」
「いえ、チユキ様やシロネ様や共に来た戦士達と一緒に入りました」
ゴシションの問にオズが答える。
「なるほど……、そうか……。では追われていると言ったが、どういう事だね」
「はい、それは……」
オズはこれまであった事を説明する一緒に入った事、白銀の魔女によって転移させられた事、ブイルが変貌して追いかけて来たことなどである。
「そういう事か、まさか君のような子どもまで襲わせるとは……。奴め見境がないな……」
ゴシションは首を振る。
そんな時だった。
砦が揺れる。
「どうやら、あれが動き出したようだ。砦が崩れるかもしれないな……。君達は脱出した方が良い」
「えっ、そんな!? でも外にはあれが!」
ボームは外に出る事をためらう。
外に出ると変貌したブイルがいる。
出て行きたくないのも仕方がない。
「大丈夫だ。この香炉と魔法があれば奴の気を反らす事が出来る。あれはそういう風に出来ているからな」
ゴシションは部屋の隅においてある香炉を手に取る。
「あの……。あれを知っているのですか?」
「ああ、知っている。元々死んでいたあの者を蘇えらせたのは私達だからな」
ボームの問にゴシションは頷く。
「死にそうだった? えっ、どういう事です?」
オズは疑問に思い聞く。
「ブイルは元々高名なオーディス信徒の戦士だった。しかし、魔物との戦いで致命傷を負った。その体を利用したのだ。死者に鞭打つ行為だったがね……。あの者は私の命も狙っているかもしれないな」
ゴシションは首を振る。
ゴシションは私達と言っていた。
つまり、別に誰か犯人がいるのだ。
「あの、もしかしてお爺様を殺した者を知っているのですか?」
「ああ、知っている。むしろ私は共犯といえるだろう」
「それは誰なのですか?」
オズはゴシションに詰め寄る。
しかし、ゴシションは首を振る。
「奴の名は言えぬ。誓約の魔法で縛られているからな……」
ゴシションは悔しそうだった。
本当なら犯人の名前を言いたかったに違いない。
「だが、いずれ奴も終わりだ……。私が口を割らずとも、チユキ様達が気付くだろう。さあ、もう行きなさい」
そう言うとゴシションは灯りを付け香炉を手渡す。
「そしたら、貴方が……」
オズが何か言おうとするのをゴシションは止める。
「もう良い、私は助からぬ。置いていけ。ふふ、奴の手助けをしたのが間違いだった……。その最後を見られないのが残念だ。目をくり抜いて持って行ってもらいたいぐらいだよ、そうなれば奴の最後が見れるだろうからね。さあ行きたまえ……」
ゴシションは皮肉な笑みを浮かべる。
オズとボームは互いを見ると頷く。
「もし、チユキ様と合流出来たら、貴方がここにいたことを伝えます。それまで待っていて下さい」
「そ、そうだよ! 諦めないでよ!」
オズとボームはそう言うと外に出るのだった。
◆
大きな揺れが起こりコウキと暗黒騎士は互いに剣を下げる。
「何が起こっているんだ?」
暗黒騎士は周囲を見て言う。
その様子からこの揺れは暗黒騎士とは関係ないみたいだ。
揺れは激しく、天井から木切れが落ちてくる。
その木切れは小さいが、この砦が崩壊するのではないかと思わせるには十分であった。
「オズとボームは大丈夫だろうか」
コウキも周囲を見る。
一緒に入った仲間達の事が気になる。
「トカゲだ。どうやらトカゲ共が虫を動かしはじめたようだぞ、この砦が崩れるかもな」
突然声がする。
コウキが暗黒騎士の方を見るとそこには白銀の魔女クーナが寄り添っている。
そのクーナの周りには光る蝶が飛んでいる。
あの光る蝶のせいでコウキはここまで導かれた。
コウキは母親に似た女の子を複雑な目で見る。
「ここが崩れるの? えっと、それなら脱出しないと……」
そう言うと暗黒騎士はコウキを見る。
一緒に脱出しないかと言いたげだった。
「仲間を探さないと……」
コウキは暗黒騎士に背を向ける。
暗黒騎士は殺す気がない。
だからこそ背を向ける事が出来る。
暗黒騎士に勝つことはできない。
「そうか、仲間と一緒に来ているのか……。クーナ、手伝ってあげてくれないか」
「わかったぞ、コウキこの蝶に付いて行くと良い。」
背中からクーナの声が聞こえると、光る蝶が一匹こちらへと来る。
そして、どうして名前を知っているのか疑問に思う。
だけど、今は気にしている時ではない。
それにまた会える気がするのだから、その時に聞けば良い
蝶がひらひらと飛び部屋から出て行く。
コウキはそれを追いかける。
今は仲間のところへ急ぐのだった。
◆
「良かったわね、クロキ。剣を渡せて」
側で見ていたであろうレーナが出てくる。
クロキは頷く。
クロキがコウキに渡した剣は、クロキがコウキのために作った剣であった。
ヘイボス神の助言を受け、かなり良い出来に仕上がったと思っている。
だけど、渡す機会が今までなかった。
それを今日渡す事が出来たのである。
「レーナ。コウキに剣を渡すのを見るために来たの?」
クロキはレーナが側にいたことに気付いていた。
しかし、特に接触するつもりないので気になっていたのだ。
「そうよ、私があの剣を預かって渡しても良かったけど、どうせならあなたが渡した方がよいでしょ」
レーナは少し笑って言う。
レーナが出てこなかったのはコウキが剣を学ぶ邪魔になるかもしれないからだ。
暗黒騎士の正体にレーナとの関係を知ったらコウキは本気で剣を振る事ができないと思ったのである。
もちろん、クロキが本気を出さず、負けるわけがないと思っての事だ。
「ふん、渡せるように場所を整えたのはクーナだぞ。クロキはクーナを褒めるべきだ」
クーナがレーナを睨んで言う。
クロキがコウキに剣を渡したかったのは事実だが、この状況は本当にそれだけのためだろうかと疑問に思う。
「ねえ、クーナ。この砦で何が起こっているの? 本当によくわからないんだけど」
そもそも、クロキとしてはコウキと再会したのも思いがけない事である。
剣を渡すだけにこの状況はやりすぎである。
「全てをクーナがやったわけじゃないぞ、クロキ。利用したのは確かだがな。コウキがこの砦に入る事にクーナは関与していない」
クーナは正直に言う。
この事件を起こした者に力を与えたのは確かだが、そこにコウキが巻き込まれるとはクーナも予測していなかったのである。
また、リザードマンも出てくるとは思わなかった。
「それは間違いないわ。まあ、トカゲがどう動こうが、レイジ達が何とかするでしょうし、気にする必要はないわね。さて、私は帰るわね。あの子の成長が見れて良かったわ」
レーナは背伸びをすると背を向けていなくなる。
この事件にもはや興味はないようだ。
「コウキの成長か……」
クロキは先程の事を考える。
コウキは地道な努力をして、また仲間の事を考える優しい子に育っていた。
その事をクロキは嬉しく思う。
(レーナに中身が似なくて良かった……)
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