359 / 431
第12章 勇者の王国
第18話 魔術師の行方
しおりを挟む
チユキ達はゴシションの部屋へと行く。
理由はゴシションに邪神崇拝の疑いがあるからだ。
ソガスが連れて来たのはおそらく魔女狩人だろうとチユキは推測する。
名前はブイルといって、正直に言うとあまり好きになれない相手だ。
彼らは自身の信仰を第一に考え、滞在している国の法を無視する傾向にある。
そのため狂信者と呼ばれる事もある。
正直、彼らにはこの国に滞在して欲しくない。
側にいるソガスも申し訳なさそうにしている。
おそらくブイルが無理やり押し掛けたのだろう。
そして、ゴシションに貸している部屋の前まで来た時だった。
部屋の扉が開き誰かが出てくる。
「えっ、コウキ君? なんで?」
チユキは扉から出て来た人物を見て驚く。
扉から出て来たのはコウキであった。
「えっ、えーと、ゴシション先生にお会いしたくて……。その……」
コウキはチユキから目を反らして言う。
「ほう、その子は何者ですかな? 調べさせてもらってもよろしいですか?」
チユキの後ろにいたブイルが前に出て来て鋭い目を向ける。
「ちょっと、コウキ君は怪しくないわよ! ねえコウキ君、どうしてゴシション先生の部屋にいたの?」
チユキは慌ててコウキを弁護する。
しかし、なぜゴシションの部屋にいたのかわからないので理由を聞く。
「は、はい。ゴシション先生の事が気になって、あの日からずっとお会いしていないですし……」
コウキは静かに答える。
ゴシションが嘘を吐いていると言っていた事をチユキは思い出す。
それからゴシションが留守にしている。
あまりにも帰りが遅い。
確かに気になるとチユキも思う。
「そうね、私も気になるわ。うん、それは?」
チユキはコウキが手に持っているものが目に入る。
「むっ、これは暗黒騎士の像? なぜ、子どもがそれを持っている?」
ブイルがコウキを問い詰める。
「いや、その……。ゴシション先生の部屋にあったんです。ゴシション先生がいなくなった原因にこの像が関係しているかもと思って……」
「そうなの? 確かに気になるわね」
コウキはそう言って弁解するとチユキは相槌を打つ。
どうして、暗黒騎士の像をゴシションが持っていたのか気になる。
「本当かね? 私にはそうは思えないがね」
ブイルは疑わしそうにコウキを見る。
間違いなくコウキを疑っている。
「ちょっと、コウキを疑っているの?」
「もちろんです。黒髪の賢者殿。彼自身が自覚なくても、知らないうちに邪教に染まる事はありますからな」
ブイルは堂々と言う。
「あの~。もしかして、彼を取り調べとかするつもりっすか? そんな事はさせられないっすよ」
後ろからついてきたナオが険しい顔をする。
「ナオさんの言う通りよ。そもそも彼は女神から直接ここに預けられた子。彼が邪神を崇拝するはずはないわ。まあ、その暗黒騎士が邪神かどうかと言われたら、違う気がするけど……」
チユキとしては何度から助けられたので暗黒騎士を邪神と言い難い。
しかし、ブイルにとってはそんなチユキの考え等知ったことではないでしょう。
「そういえば、彼は大畑殿が殺された時に、あの屋敷にいましたな」
「ソガス司祭!」
ソガスが余計な事を言うのでチユキは彼を睨む。
「ほう、それはますます怪しい……。神に選ばれた子とは思えませぬな。まさか、この少年があの事件の実行犯である可能性もありますな」
ブイルは目を細めて言う。
「ちょっとソガス司祭!」
チユキはソガスを睨む。
「い、いや、チユキ様。そうは言われましても。知らぬうちに手を貸している事はあるでしょうし……」
ソガスは弁解するように言う。
「いや、待つっすよ。そもそも、ゴシション先生が犯人だとかを決めつけるのは早いっすよ。まずはゴシション先生から話を聞くっすよ」
ナオはそう言ってゴシションを庇う。
「その通りだわ。まずはゴシション先生を探すべきだわ」
チユキは再び頷く。
「ふむ……。その少年をあくまで庇う。さてどうしましょう……。そうだ、彼にもゴシションとかいう魔術師を探す手伝いをしてもらいましょう。それでどうですか?」
ブイルは少し考えるとそう言う。
「ちょっと、危険な事をさせるつもり!」
「待ってください! チユキ様!」
コウキはチユキが何か言おうとするのを止める。
「自分も行かせて下さい」
コウキははっきりとそう言う。
「良い返事ですな。自らの潔白を行動で示そうとするのを止めるべきではありませんな」
ブイルは何かを企んでいるような顔をして言う。
「もう、コウキ君は潔白だと言うのに……。あっ、そうだわ、ソガス司祭。あの日大畑殿が身に着けていた首飾りを調べさせてもらえません? 虫博士のファブル殿が気になる事を言っていたので、それを調べてからでも良いですか? それを調べたら大畑殿が殺された方法がわかって、その事件とは無関係だとわかるかもしれません」
チユキは手を叩いて言う。
ファブルが言う通り、首飾りが宝石虫ならば、それが殺害方法かもしれない。
そして、それを調べたら、実行犯が何者かがわかって、コウキが潔白である事の証明になるかもしれない。
「わかりました。それでは今から行きましょうか」
「いえ、今日はやめましょう。首飾りの検証にはファブル殿にも立ち会ってもらいたしね。彼は今休息中のはずだもの」
今すぐにでも行きたいが、ファブルはずっと実質軟禁中であり、疲れているはずだ。
首飾りが宝石虫ならば彼に立会いが必要であり、無理はさせるわけにはいかない。
「そうですか、ブイル殿もそれで良いですか?」
「ああ、構わんよ。少年命拾いをしたな」
ブイルはそう言ってコウキを見る。
コウキはずっと項垂れたままであった。
◆
コウキは部屋へと戻る。
大変な事になったと思った。
今度は自身が疑われたのだ。
ゴシションの部屋に無断で入った事が疑われる原因であり、自身の行動が招いた事であった。
像は没収されてしまった。
コウキが解放された後、チユキ達はゴシションの部屋を捜査し始めた。
もしかすると、何かを見つけるかもしれない。
(あの道化師は何者だろう。自分の父親の事を知っていた)
コウキは道化師の事を話さなかった。
自身の父親に関する事はできるだけ知られたくなかったのだ。
あの道化師は暗黒騎士の像に何かをしていた。
その理由はわからないままだ。
(それにしても、あの人……。すごい殺気だったな……)
次にコウキはソガスと一緒にいた者の事を考える。
ブイルは敵意を隠そうともしなかった。
オーディス信徒の中には邪教徒を絶対に許さない者もいると聞いた事があった。
明日はオーディス神殿で首飾りを見て、その後ゴシションを探す予定だ。
耕作地の奥は魔物が多い地域なので、危険である。
しかし、自身の潔白のためコウキはそこに向かわなくてはいけない。
コウキは明日に向けて用意をするのだった。
◆
ゴシションの部屋には様々な本があった。
その中には邪神に関するものもある。
だが、チユキとしてはそれでゴシションが怪しいとはならなかった。
そもそも、魔術そのものが邪神である魔界の宰相ルーガスが編み出したものである。
そのため、オーディスの司祭と魔術師は相性が元々悪いのだ。
魔術師協会という互助組織がなければ、多くの魔術師が魔女狩人によって狩られていただろう。
現に魔術師協会に属さない魔術師は犯罪と同じ扱いをされる事が多いのである。
(まあ、彼らから見たら、魔術師なんて全員邪教徒よね)
チユキは賢者サビーナの事を思い出す。
彼女の父親は悪魔であり、マギウスに保護される前は魔女として実際に狩られそうになっていた。
魔術師協会はオーディス教団と協定を結び協会の会員には手を出させないようにしている。
そのかわり、人間社会への発展に貢献する事を約束した。
しかし、オーディス信徒の中にはそれを不満に思う者もいて、影で魔術師を殺す者もいるそうだ。
ブイルがそのような者かはわからないが、注意が必要であった。
「これだけの禁書を持っているとは、やはりゴシションとかいう魔術師は邪教の信徒のようですな」
ブイルはルーガスの書を持って言う。
チユキとしてはそれだけで邪教徒とは言えないと言いたかった。
基本的に広く普及している魔術の教本はルーガスの書を要約したものだ。
その原本を持っていても魔術師ならばおかしくない。
現にチユキだって持っているのだ。
「ブイル殿。貴方はあくまで外から来られた方です。ゴシション先生を裁く権利はありません」
チユキは釘を刺すように言う。
外から来た者が勝手に警察と同じ事をするのを認めるつもりはない。
「むう、わかっておりますぞ。しかし、邪教徒は抹殺すべきです。そこは正しい裁きをされるものと思っております」
ブイルは顔をしかめて言う。
「あの……。チユキ様もブイル殿も穏便に」
ソガスが困った表情で言う。
チユキとしては面白くなかった。
(一体誰が、こんな男に情報を与えたのよ)
チユキはそんな事を考える。
誰がブイルに通報したのだろう?
チユキは姿を見せない通報者に憤りを覚える。
(それにしても、なぜゴシション先生は暗黒騎士の像を持っていたのかしら? まあ、実際に会って聞いてみないとわからないわね)
チユキはコウキから没収した暗黒騎士の像を見ながらそう思うのだった。
理由はゴシションに邪神崇拝の疑いがあるからだ。
ソガスが連れて来たのはおそらく魔女狩人だろうとチユキは推測する。
名前はブイルといって、正直に言うとあまり好きになれない相手だ。
彼らは自身の信仰を第一に考え、滞在している国の法を無視する傾向にある。
そのため狂信者と呼ばれる事もある。
正直、彼らにはこの国に滞在して欲しくない。
側にいるソガスも申し訳なさそうにしている。
おそらくブイルが無理やり押し掛けたのだろう。
そして、ゴシションに貸している部屋の前まで来た時だった。
部屋の扉が開き誰かが出てくる。
「えっ、コウキ君? なんで?」
チユキは扉から出て来た人物を見て驚く。
扉から出て来たのはコウキであった。
「えっ、えーと、ゴシション先生にお会いしたくて……。その……」
コウキはチユキから目を反らして言う。
「ほう、その子は何者ですかな? 調べさせてもらってもよろしいですか?」
チユキの後ろにいたブイルが前に出て来て鋭い目を向ける。
「ちょっと、コウキ君は怪しくないわよ! ねえコウキ君、どうしてゴシション先生の部屋にいたの?」
チユキは慌ててコウキを弁護する。
しかし、なぜゴシションの部屋にいたのかわからないので理由を聞く。
「は、はい。ゴシション先生の事が気になって、あの日からずっとお会いしていないですし……」
コウキは静かに答える。
ゴシションが嘘を吐いていると言っていた事をチユキは思い出す。
それからゴシションが留守にしている。
あまりにも帰りが遅い。
確かに気になるとチユキも思う。
「そうね、私も気になるわ。うん、それは?」
チユキはコウキが手に持っているものが目に入る。
「むっ、これは暗黒騎士の像? なぜ、子どもがそれを持っている?」
ブイルがコウキを問い詰める。
「いや、その……。ゴシション先生の部屋にあったんです。ゴシション先生がいなくなった原因にこの像が関係しているかもと思って……」
「そうなの? 確かに気になるわね」
コウキはそう言って弁解するとチユキは相槌を打つ。
どうして、暗黒騎士の像をゴシションが持っていたのか気になる。
「本当かね? 私にはそうは思えないがね」
ブイルは疑わしそうにコウキを見る。
間違いなくコウキを疑っている。
「ちょっと、コウキを疑っているの?」
「もちろんです。黒髪の賢者殿。彼自身が自覚なくても、知らないうちに邪教に染まる事はありますからな」
ブイルは堂々と言う。
「あの~。もしかして、彼を取り調べとかするつもりっすか? そんな事はさせられないっすよ」
後ろからついてきたナオが険しい顔をする。
「ナオさんの言う通りよ。そもそも彼は女神から直接ここに預けられた子。彼が邪神を崇拝するはずはないわ。まあ、その暗黒騎士が邪神かどうかと言われたら、違う気がするけど……」
チユキとしては何度から助けられたので暗黒騎士を邪神と言い難い。
しかし、ブイルにとってはそんなチユキの考え等知ったことではないでしょう。
「そういえば、彼は大畑殿が殺された時に、あの屋敷にいましたな」
「ソガス司祭!」
ソガスが余計な事を言うのでチユキは彼を睨む。
「ほう、それはますます怪しい……。神に選ばれた子とは思えませぬな。まさか、この少年があの事件の実行犯である可能性もありますな」
ブイルは目を細めて言う。
「ちょっとソガス司祭!」
チユキはソガスを睨む。
「い、いや、チユキ様。そうは言われましても。知らぬうちに手を貸している事はあるでしょうし……」
ソガスは弁解するように言う。
「いや、待つっすよ。そもそも、ゴシション先生が犯人だとかを決めつけるのは早いっすよ。まずはゴシション先生から話を聞くっすよ」
ナオはそう言ってゴシションを庇う。
「その通りだわ。まずはゴシション先生を探すべきだわ」
チユキは再び頷く。
「ふむ……。その少年をあくまで庇う。さてどうしましょう……。そうだ、彼にもゴシションとかいう魔術師を探す手伝いをしてもらいましょう。それでどうですか?」
ブイルは少し考えるとそう言う。
「ちょっと、危険な事をさせるつもり!」
「待ってください! チユキ様!」
コウキはチユキが何か言おうとするのを止める。
「自分も行かせて下さい」
コウキははっきりとそう言う。
「良い返事ですな。自らの潔白を行動で示そうとするのを止めるべきではありませんな」
ブイルは何かを企んでいるような顔をして言う。
「もう、コウキ君は潔白だと言うのに……。あっ、そうだわ、ソガス司祭。あの日大畑殿が身に着けていた首飾りを調べさせてもらえません? 虫博士のファブル殿が気になる事を言っていたので、それを調べてからでも良いですか? それを調べたら大畑殿が殺された方法がわかって、その事件とは無関係だとわかるかもしれません」
チユキは手を叩いて言う。
ファブルが言う通り、首飾りが宝石虫ならば、それが殺害方法かもしれない。
そして、それを調べたら、実行犯が何者かがわかって、コウキが潔白である事の証明になるかもしれない。
「わかりました。それでは今から行きましょうか」
「いえ、今日はやめましょう。首飾りの検証にはファブル殿にも立ち会ってもらいたしね。彼は今休息中のはずだもの」
今すぐにでも行きたいが、ファブルはずっと実質軟禁中であり、疲れているはずだ。
首飾りが宝石虫ならば彼に立会いが必要であり、無理はさせるわけにはいかない。
「そうですか、ブイル殿もそれで良いですか?」
「ああ、構わんよ。少年命拾いをしたな」
ブイルはそう言ってコウキを見る。
コウキはずっと項垂れたままであった。
◆
コウキは部屋へと戻る。
大変な事になったと思った。
今度は自身が疑われたのだ。
ゴシションの部屋に無断で入った事が疑われる原因であり、自身の行動が招いた事であった。
像は没収されてしまった。
コウキが解放された後、チユキ達はゴシションの部屋を捜査し始めた。
もしかすると、何かを見つけるかもしれない。
(あの道化師は何者だろう。自分の父親の事を知っていた)
コウキは道化師の事を話さなかった。
自身の父親に関する事はできるだけ知られたくなかったのだ。
あの道化師は暗黒騎士の像に何かをしていた。
その理由はわからないままだ。
(それにしても、あの人……。すごい殺気だったな……)
次にコウキはソガスと一緒にいた者の事を考える。
ブイルは敵意を隠そうともしなかった。
オーディス信徒の中には邪教徒を絶対に許さない者もいると聞いた事があった。
明日はオーディス神殿で首飾りを見て、その後ゴシションを探す予定だ。
耕作地の奥は魔物が多い地域なので、危険である。
しかし、自身の潔白のためコウキはそこに向かわなくてはいけない。
コウキは明日に向けて用意をするのだった。
◆
ゴシションの部屋には様々な本があった。
その中には邪神に関するものもある。
だが、チユキとしてはそれでゴシションが怪しいとはならなかった。
そもそも、魔術そのものが邪神である魔界の宰相ルーガスが編み出したものである。
そのため、オーディスの司祭と魔術師は相性が元々悪いのだ。
魔術師協会という互助組織がなければ、多くの魔術師が魔女狩人によって狩られていただろう。
現に魔術師協会に属さない魔術師は犯罪と同じ扱いをされる事が多いのである。
(まあ、彼らから見たら、魔術師なんて全員邪教徒よね)
チユキは賢者サビーナの事を思い出す。
彼女の父親は悪魔であり、マギウスに保護される前は魔女として実際に狩られそうになっていた。
魔術師協会はオーディス教団と協定を結び協会の会員には手を出させないようにしている。
そのかわり、人間社会への発展に貢献する事を約束した。
しかし、オーディス信徒の中にはそれを不満に思う者もいて、影で魔術師を殺す者もいるそうだ。
ブイルがそのような者かはわからないが、注意が必要であった。
「これだけの禁書を持っているとは、やはりゴシションとかいう魔術師は邪教の信徒のようですな」
ブイルはルーガスの書を持って言う。
チユキとしてはそれだけで邪教徒とは言えないと言いたかった。
基本的に広く普及している魔術の教本はルーガスの書を要約したものだ。
その原本を持っていても魔術師ならばおかしくない。
現にチユキだって持っているのだ。
「ブイル殿。貴方はあくまで外から来られた方です。ゴシション先生を裁く権利はありません」
チユキは釘を刺すように言う。
外から来た者が勝手に警察と同じ事をするのを認めるつもりはない。
「むう、わかっておりますぞ。しかし、邪教徒は抹殺すべきです。そこは正しい裁きをされるものと思っております」
ブイルは顔をしかめて言う。
「あの……。チユキ様もブイル殿も穏便に」
ソガスが困った表情で言う。
チユキとしては面白くなかった。
(一体誰が、こんな男に情報を与えたのよ)
チユキはそんな事を考える。
誰がブイルに通報したのだろう?
チユキは姿を見せない通報者に憤りを覚える。
(それにしても、なぜゴシション先生は暗黒騎士の像を持っていたのかしら? まあ、実際に会って聞いてみないとわからないわね)
チユキはコウキから没収した暗黒騎士の像を見ながらそう思うのだった。
1
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる