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第11章 魔術の学院
第8話 占星術師
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魔術系統の1つに占星術がある。
この占星術は空に浮かぶ星々の記憶を読み取り、そこから未来を予見する事から始まった。
占星術を使えば正しく使えば過去と現在と未来を見る事が出来ると言われている。
もっとも、未来を見るのは難しいらしく、断片的にしかわからない事が多いようだ。
それでも、何かの危険が近づいているとわかるだけでも、その場から避難する事はできる。
全く役に立たないわけではない。
それに過去視や遺失物探知や遠視等の有用な魔法もあり、占星術を学ぶ者は多かったりする。
吸血鬼蝙蝠の襲撃から一夜明けクロキはそんな占星術を学ぶ者達が集まる星見の塔へと来ていた。
ドーム状になっている最上階の部屋は広く、天井にはこの世界の星々が描かれ、また星を見る為にその中心には天窓がある。
部屋は薄暗く、周囲には太陽と月を模した模型が置かれ、天文台のような雰囲気がある。
クロキの側にはマギウス、それにチユキとキョウカもいる。
翌日になりクロキは襲撃を受けた事をマギウスに報告した。
昨日夕方の襲撃はクロキの正体を知らない者の仕業で間違いなかった。
あの程度ではクロキを捕らえる事は出来ない。
クロキの正体を知るマギウスが関わっていない事は確実であり、またサリアで起こった事なので報告したのだ。
また、犯人に心当たりがないかを聞きたかった。
報告を受けたマギウスにも心当たりはなく、少し考え占星術を使い犯人を絞り込めないかと提案したのだ。
こうして、クロキとマギウスは星見の塔に向かった。
チユキとキョウカが付いて来たのは成り行きである。
星見の塔に向かっているとなぜかキョウカに見つかり、一緒にいたチユキも来ることになった。
チユキはクロキとキョウカの間に割って入るように座っている。
クロキとしては居心地が悪い。
(何でだろう、すごく嫌われているような。それに時々ブルルルンとか呟いているけど、どういう意味?)
クロキはなるだけチユキ達の方を見ないようにして考える。
チユキの向こう側にいるキョウカは近づきたそうにしているが、チユキが邪魔をしている。
(まあ、気にしても仕方がないか。それよりも星占いの事を考えよう)
気を取り直してクロキは正面を見る。
マギウスが前に座り、その後ろにクロキ、チユキ、キョウカが座っている配置だ。
マギウスの正面に座っているのは1人の老婆。
星が描かれた濃紺のローブを纏った老婆の名は星見の賢者ヤーガ。
マギウス、チユキと同じく賢者の称号を持つ者である。
年齢はマギウスと同じぐらいであり、魔術師協会の創設に関わった者の1人で、このサリアにいる占星術師達はほとんどがヤーガから教わっている。
そのヤーガは突然の来訪であったにも関わらず、すんなりと通してくれた。
まるで全てを予見していたかのように。
「なるほどのう。その者が昨日の夕刻に襲われたと、しかも吸血鬼蝙蝠に……」
ヤーガは険しい目でクロキを見る。
「そうじゃよ。ヤーガ。その吸血鬼蝙蝠を操っている者を見つけ出して欲しい。そのために来たわけよ」
マギウスは白く長い髭を触りながら言う。
「何とな。愚かな者もいた者よ。黒い炎がこの水晶玉を透して見えてくるぞ。マギウス、とんでもない者を迎え入れたのう」
魔法の水晶玉に手をかざし、ヤーガは言う。
心霊術師が香炉を持っているのに対して、占星術師は補助として魔法の水晶玉を持つ事が多い。
水晶玉を使い過去や現在、未来の事象を見るのである。
「やはり、見えるか。さすがじゃな、ヤーガよ」
「当然よ。しかし、吸血鬼蝙蝠を操っている者を探せとはな……。それならばそこにいるチユキ殿の方が適任じゃろう。人でしかないこの婆よりも良く見えるじゃろうて。婆は見る事しか出来ぬが、チユキ殿は時空を超える魔法を簡単に使えるのじゃからな。それに婆と違い水晶玉も必要ではない」
ヤーガはチユキを見て言う。
そもそも、占星術は時空魔法を人間にも使えるように編み出されたものだ。
そして、基本的に見る事しかできず、これが人間の限界なのである。
時空を超える転移魔法や召喚魔法等は難しい儀式を行わなければ使う事が出来ない。
しかし、チユキは時空を超える転移魔法を儀式なしで使える。
また、必須とされる魔法の水晶玉も必要とはしない。
つまり、ヤーガよりもチユキの方が占星術師としてすぐれているのだ。
もっとも、チユキの使う魔法は占星術よりも遥かに高度なので占星術師とは呼べないかもしれない。
「ええ、私が? う~ん、襲って来た者をね。でもねえ、助ける必要あるのかしら? あのレイジ君にも勝てるのに……。むしろ、知らずに襲う相手が可哀想な感じだわ」
話を振られてチユキはクロキを見る。
クロキならばよほどの相手でないかぎり、勝てるし返り討ちにできるだろうという目である。
一応敵なのだから当然の反応ともいえるが、それでも、少しは心配して欲しいなあとクロキは思う。
「それよ、チユキ殿。相手はクロキ殿の正体を知らぬ者、もしくは気付かない者に違いない。そもそも何を目的に狙ったのかすらわからぬ。もしかすると、真の狙いはクロキ殿ではなく、別にあるかもしれん。放置しておけばサリアに害があるかもしれん」
マギウスはそう言って首を振る。
「まあ、それはあるわね。ここに来るまでにある程度話は聞いていたけど、あの程度で捕らえられる相手じゃないし、何を狙っていたのか気になるわね。でも、まずはヤーガ殿の手並みを見たいわ。私はその後でやらせて欲しいのだけど」
そう言うチユキをクロキは見る。
彼女の目にあるのは学ぼうとする姿勢だ。
チユキの方が魔力も才能もある。しかし、現時点において魔術の技能はヤーガの方が上である。
そのヤーガの魔術をチユキは学び取ろうとしているのである。
それを知ってかヤーガの表情が複雑なものになる。
「まあ、良いじゃろ、神にも等しい者の手本になるのも、面白かろうて。ではまずは婆がやってみせよう。それでは襲われた時の状況を教えてくれるかの?」
「わかりました」
クロキは昨日の夕刻にあった事の詳細を話す。
「では、わかった。それでは始めるぞい。天に輝く星々よ、その光に宿した記憶を映し出せ」
詳細を聞いたヤーガは手前にある水晶玉へと手をかざし呪文を唱える。
すると魔力を帯びた水晶玉が微かに光り出す。
今ヤーガの水晶玉はクロキが襲われた時である過去の情景を映し出し、そこから魔力の流れを読み取り吸血鬼蝙蝠を操る者を映し出そうとしているのだろう。
しばらく、した時だった突然ヤーガが目を押さえる。
「大丈夫か! ヤーガ!」
慌ててマギウスが駆け寄る。
「大丈夫じゃよ、マギウス。心配ない。じゃが妨害されたわ……。あの吸血鬼蝙蝠を使役している者は占星術の知識があるかもしれん」
「そうか、無理はするな。ヤーガよ、休んでおれ。チユキ殿……」
マギウスはそう言って振り返るとチユキを見る。
「わかったわ。次は私がやるわ。ヤーガ殿、手順を教えてくれるかしら。水晶玉を使えばより見えるかもしれないし」
チユキは立ち上がり、ヤーガに近づく。
「うむ、わかった。それでは手順を教えよう。ここに座ってくれチユキ殿」
「ええ」
ヤーガは立ち上がるとチユキに席を譲る。
「それではチユキ殿。水晶玉には星の魔力を感じ取る力がある。星の魔力は絶大での、その星が光の記憶を読み取るのよ」
「わかったわ」
チユキは頷き、水晶玉に手をかざす。
しかし、しばらくしてヤーガと同じように目を押さえる。
「チユキ殿!?」
「大丈夫です。マギウス殿。心配ないわ。吸血鬼蝙蝠の魔力を辿ろうとした時よ、黒い翼と金色に光る目が見えた後、突然何も見えなくなって」
チユキは首を振って答える。
「どうやら、この婆と同じのようじゃの。もっとも、金の目は見えなんだが」
ヤーガは首を振って答える。
「金色に光る目か、それが吸血鬼蝙蝠を使役していた者じゃろうか?」
「わかりません。ですがどこかで見た事があるような」
チユキは首を傾げる。
「うむ、それにしても、チユキ殿の魔力をもってしてもはっきり見る事が出来ぬとは、かなりの相手やもしれぬ」
ヤーガは険しい顔をして言う。
確かにそうであった。
神と同等の魔力を持つチユキをもってしてもはっきりと見る事が出来ない。
かなりの相手なのかもしれなかった。
クロキは嫌な予感がする。
「ふわあ、まだ終わりませんの……」
そんな中で、眠そうにしていたキョウカが気の抜けた声を出すのだった。
この占星術は空に浮かぶ星々の記憶を読み取り、そこから未来を予見する事から始まった。
占星術を使えば正しく使えば過去と現在と未来を見る事が出来ると言われている。
もっとも、未来を見るのは難しいらしく、断片的にしかわからない事が多いようだ。
それでも、何かの危険が近づいているとわかるだけでも、その場から避難する事はできる。
全く役に立たないわけではない。
それに過去視や遺失物探知や遠視等の有用な魔法もあり、占星術を学ぶ者は多かったりする。
吸血鬼蝙蝠の襲撃から一夜明けクロキはそんな占星術を学ぶ者達が集まる星見の塔へと来ていた。
ドーム状になっている最上階の部屋は広く、天井にはこの世界の星々が描かれ、また星を見る為にその中心には天窓がある。
部屋は薄暗く、周囲には太陽と月を模した模型が置かれ、天文台のような雰囲気がある。
クロキの側にはマギウス、それにチユキとキョウカもいる。
翌日になりクロキは襲撃を受けた事をマギウスに報告した。
昨日夕方の襲撃はクロキの正体を知らない者の仕業で間違いなかった。
あの程度ではクロキを捕らえる事は出来ない。
クロキの正体を知るマギウスが関わっていない事は確実であり、またサリアで起こった事なので報告したのだ。
また、犯人に心当たりがないかを聞きたかった。
報告を受けたマギウスにも心当たりはなく、少し考え占星術を使い犯人を絞り込めないかと提案したのだ。
こうして、クロキとマギウスは星見の塔に向かった。
チユキとキョウカが付いて来たのは成り行きである。
星見の塔に向かっているとなぜかキョウカに見つかり、一緒にいたチユキも来ることになった。
チユキはクロキとキョウカの間に割って入るように座っている。
クロキとしては居心地が悪い。
(何でだろう、すごく嫌われているような。それに時々ブルルルンとか呟いているけど、どういう意味?)
クロキはなるだけチユキ達の方を見ないようにして考える。
チユキの向こう側にいるキョウカは近づきたそうにしているが、チユキが邪魔をしている。
(まあ、気にしても仕方がないか。それよりも星占いの事を考えよう)
気を取り直してクロキは正面を見る。
マギウスが前に座り、その後ろにクロキ、チユキ、キョウカが座っている配置だ。
マギウスの正面に座っているのは1人の老婆。
星が描かれた濃紺のローブを纏った老婆の名は星見の賢者ヤーガ。
マギウス、チユキと同じく賢者の称号を持つ者である。
年齢はマギウスと同じぐらいであり、魔術師協会の創設に関わった者の1人で、このサリアにいる占星術師達はほとんどがヤーガから教わっている。
そのヤーガは突然の来訪であったにも関わらず、すんなりと通してくれた。
まるで全てを予見していたかのように。
「なるほどのう。その者が昨日の夕刻に襲われたと、しかも吸血鬼蝙蝠に……」
ヤーガは険しい目でクロキを見る。
「そうじゃよ。ヤーガ。その吸血鬼蝙蝠を操っている者を見つけ出して欲しい。そのために来たわけよ」
マギウスは白く長い髭を触りながら言う。
「何とな。愚かな者もいた者よ。黒い炎がこの水晶玉を透して見えてくるぞ。マギウス、とんでもない者を迎え入れたのう」
魔法の水晶玉に手をかざし、ヤーガは言う。
心霊術師が香炉を持っているのに対して、占星術師は補助として魔法の水晶玉を持つ事が多い。
水晶玉を使い過去や現在、未来の事象を見るのである。
「やはり、見えるか。さすがじゃな、ヤーガよ」
「当然よ。しかし、吸血鬼蝙蝠を操っている者を探せとはな……。それならばそこにいるチユキ殿の方が適任じゃろう。人でしかないこの婆よりも良く見えるじゃろうて。婆は見る事しか出来ぬが、チユキ殿は時空を超える魔法を簡単に使えるのじゃからな。それに婆と違い水晶玉も必要ではない」
ヤーガはチユキを見て言う。
そもそも、占星術は時空魔法を人間にも使えるように編み出されたものだ。
そして、基本的に見る事しかできず、これが人間の限界なのである。
時空を超える転移魔法や召喚魔法等は難しい儀式を行わなければ使う事が出来ない。
しかし、チユキは時空を超える転移魔法を儀式なしで使える。
また、必須とされる魔法の水晶玉も必要とはしない。
つまり、ヤーガよりもチユキの方が占星術師としてすぐれているのだ。
もっとも、チユキの使う魔法は占星術よりも遥かに高度なので占星術師とは呼べないかもしれない。
「ええ、私が? う~ん、襲って来た者をね。でもねえ、助ける必要あるのかしら? あのレイジ君にも勝てるのに……。むしろ、知らずに襲う相手が可哀想な感じだわ」
話を振られてチユキはクロキを見る。
クロキならばよほどの相手でないかぎり、勝てるし返り討ちにできるだろうという目である。
一応敵なのだから当然の反応ともいえるが、それでも、少しは心配して欲しいなあとクロキは思う。
「それよ、チユキ殿。相手はクロキ殿の正体を知らぬ者、もしくは気付かない者に違いない。そもそも何を目的に狙ったのかすらわからぬ。もしかすると、真の狙いはクロキ殿ではなく、別にあるかもしれん。放置しておけばサリアに害があるかもしれん」
マギウスはそう言って首を振る。
「まあ、それはあるわね。ここに来るまでにある程度話は聞いていたけど、あの程度で捕らえられる相手じゃないし、何を狙っていたのか気になるわね。でも、まずはヤーガ殿の手並みを見たいわ。私はその後でやらせて欲しいのだけど」
そう言うチユキをクロキは見る。
彼女の目にあるのは学ぼうとする姿勢だ。
チユキの方が魔力も才能もある。しかし、現時点において魔術の技能はヤーガの方が上である。
そのヤーガの魔術をチユキは学び取ろうとしているのである。
それを知ってかヤーガの表情が複雑なものになる。
「まあ、良いじゃろ、神にも等しい者の手本になるのも、面白かろうて。ではまずは婆がやってみせよう。それでは襲われた時の状況を教えてくれるかの?」
「わかりました」
クロキは昨日の夕刻にあった事の詳細を話す。
「では、わかった。それでは始めるぞい。天に輝く星々よ、その光に宿した記憶を映し出せ」
詳細を聞いたヤーガは手前にある水晶玉へと手をかざし呪文を唱える。
すると魔力を帯びた水晶玉が微かに光り出す。
今ヤーガの水晶玉はクロキが襲われた時である過去の情景を映し出し、そこから魔力の流れを読み取り吸血鬼蝙蝠を操る者を映し出そうとしているのだろう。
しばらく、した時だった突然ヤーガが目を押さえる。
「大丈夫か! ヤーガ!」
慌ててマギウスが駆け寄る。
「大丈夫じゃよ、マギウス。心配ない。じゃが妨害されたわ……。あの吸血鬼蝙蝠を使役している者は占星術の知識があるかもしれん」
「そうか、無理はするな。ヤーガよ、休んでおれ。チユキ殿……」
マギウスはそう言って振り返るとチユキを見る。
「わかったわ。次は私がやるわ。ヤーガ殿、手順を教えてくれるかしら。水晶玉を使えばより見えるかもしれないし」
チユキは立ち上がり、ヤーガに近づく。
「うむ、わかった。それでは手順を教えよう。ここに座ってくれチユキ殿」
「ええ」
ヤーガは立ち上がるとチユキに席を譲る。
「それではチユキ殿。水晶玉には星の魔力を感じ取る力がある。星の魔力は絶大での、その星が光の記憶を読み取るのよ」
「わかったわ」
チユキは頷き、水晶玉に手をかざす。
しかし、しばらくしてヤーガと同じように目を押さえる。
「チユキ殿!?」
「大丈夫です。マギウス殿。心配ないわ。吸血鬼蝙蝠の魔力を辿ろうとした時よ、黒い翼と金色に光る目が見えた後、突然何も見えなくなって」
チユキは首を振って答える。
「どうやら、この婆と同じのようじゃの。もっとも、金の目は見えなんだが」
ヤーガは首を振って答える。
「金色に光る目か、それが吸血鬼蝙蝠を使役していた者じゃろうか?」
「わかりません。ですがどこかで見た事があるような」
チユキは首を傾げる。
「うむ、それにしても、チユキ殿の魔力をもってしてもはっきり見る事が出来ぬとは、かなりの相手やもしれぬ」
ヤーガは険しい顔をして言う。
確かにそうであった。
神と同等の魔力を持つチユキをもってしてもはっきりと見る事が出来ない。
かなりの相手なのかもしれなかった。
クロキは嫌な予感がする。
「ふわあ、まだ終わりませんの……」
そんな中で、眠そうにしていたキョウカが気の抜けた声を出すのだった。
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