213 / 431
第7章 砂漠の獣神
第12話 黒いピラミッド
しおりを挟む
ジプシールとアポフィスの境界は黒い雲に覆われ薄暗い。
その黒い雲の下にはブラックピラミッドが不気味な魔法の光を放っている。
ピラミッドは元々黒くはなかったが、アポフィスの者達が奪った後に表面を黒く塗り潰した。
黒い表面には蛇の女王を示す邪眼の紋章が白く描かれ、ジプシールの方角を睨んでいる。
周囲にはキングコブラの頭を持つ蛇人やスケルトン達が武器を持ち、ピラミッドを守っている。
また、上空には幽鬼の群れが飛び、ピラミッドの周囲を見張っている。
そのブラックピラミッドの中を1つの影が歩く。
死の司祭カーネフ
影はそう呼ばれる者だ。
元は人間であり、ジプシールの地にある国のファラオであった。
彼はファラオであると同時に優秀な死霊魔術師でもあった。
しかし、死霊魔術を極めたいと思ったカーネフは死の神ザルキシスを崇拝する事で願いをかなえようとした。
その願いはザルキシスに届き、カーネフは死の眷属となったのである。
死の眷属となったカーネフは体から瘴気を発するようになり、肉体は削げ落ち、幽鬼のような姿となった。
ジプシールの魔術師でもあったカーネフはその知識を使い、ピラミッドの強奪を手伝った。
その功績により、カーネフは小神と呼べるほどの力を与えられ、ブラックピラミッドの管理者となった。
カーネフはブラックピラミッドの中心である心臓の間に入る。
心臓の間に入ると、その中心には法衣を纏った者が座り瞑想している。
瞑想している者こそが、カーネフが崇める神、ザルキシスであった。
「我が主。どうやら、姫様が戻って来たようです。いかがいたしましょう?」
「ザファラーダが? 良いだろう通せ」
ザルキシスはカーネフに命じる。
許可がない限り誰も通さない。
それは、鮮血の姫であっても変わらない。
カーネフはそれを律儀に守っている。
しばらく、すると紅い衣を来た女が入って来る。
鮮血の姫ザファラーダである。
「ただいま。戻りました御父様」
戻って来たザファラーダはザルキシスの目の前で平伏する。
その後ろには配下である7名の吸血鬼騎士が同じように平伏している。
いずれもいずれも元人間の男達だ。
「戻ったかザファラーダ。その様子を見るとイシュティアを捕えそこなったようだな」
ザルキシスはザファラーダの様子からイシュティアを捕らえそこなった事を知る。
イシュティアが支配するイシュス王国には蛇の女王を崇める者達が潜んでいて、常にアポフィスへと情報を送っている。
イシュティアがジプシールに来たことを知ったザファラーダは捕らえるために向かった。
しかし、攫う事ができなかったようであった。
ザファラーダはザルキシスの百を超える子等の中で一番強い力を持つ。
特技として、敵の感知能力を阻害する事ができる。
つまり、奇襲を成功させやすいと言う事だ。
しかし、失敗した。
しかも蛇の王子ダハークも加勢していたのにである。
いかに剣の舞姫と呼ばれるイシュティアと言えども、ダハークとザファラーダ、それに大地の巨人でかかれば勝てるはずであった。
「申し訳ございません。御父様。実はイシュティアには光の勇者が付いていたのでございます」
「何? 光の勇者? レーナの飼っているあの光の勇者か?」
ザルキシスは自身の12の目を開きザファラーダを見る。
光の勇者と呼ばれるレイジはエリオスの女神レーナの子飼いの勇者で、その力は神と互角だと噂されていた。
「はい、あのいけ好かない糞女神レーナの勇者です。御父様。自分の方が少し美しいからと言って、他者を見下すあの女神でございます……。ふふふふふ」
ザファラーダは笑って言う。
しかし、その目は笑っていない。
「しかも!! あんな美しい男を飼っているなんて妬ましい!! キー!!!!! 何でお前達は光の勇者より美しくないの!!! こうしてやる!!! こうしてやる!!」
ザファラーダはそう言うと、後ろにいる3名の吸血鬼騎士の顔を長い爪で斬り刻む。
吸血鬼騎士は顔を切り刻まれ悲鳴を上げる。
綺麗な顔から皮がはぎ取られ、その下の肉がむき出しになる。
もっとも、再生能力が高い吸血鬼なのですぐに元に戻るだろう。
「姫様。それぐらいで、おやめ下さい。主の前でございます」
吸血鬼騎士の中心にいる者がザファラーダを止める。
その吸血鬼騎士は他の6名と違い巨体であった。吸血鬼騎士
その中心にいる男は灰色の髪に青ざめた顔をして、巨大な黒い甲冑と黒い外套がさらに男の体を大きく見せている。
その吸血鬼騎士の名はベイグ。
吸血鬼王であり、北にある死の軍団を率いる将軍である。
ベイグもまた人間だった者であり、鮮血の姫ザファラーダを崇め吸血鬼となった。
そして、ザファラーダを守る紅牙騎士団の団長でもある。
「ハアハア…。あら申し訳ございません。御父様」
3名の吸血鬼騎士の顔を斬り刻み、ようやくザファラーダは落ち着く。
ザファラーダは強いがザンドと同じく性格に難がある。
我が娘ながら面倒臭いとザルキシスは思う。
「良い。しかし光の勇者が来ているとはな。ディアドナの崇める者共からそんな報告は受けてはおらぬぞ」
「しょせんは下等な者共。情報に漏れがあったようです」
「そうか……。しかし、なぜ奴らがここへ? まさか、このブラックピラミッドを取り戻すためにイシュティアが連れて来たのか!!」
そう言うとザルキシスの目が赤く光る。
ピラミッドは建造中にイシュティアの息子ハルセスから奪ったものだ。
そして、ピラミッドを完成させ、黒いピラミッドと名付けたのである。
イシュティアが自身の息子のためにレーナから光の勇者を借りたのかもしれなかった。
「今このピラミッドを返すわけにはいかぬ!!」
ザルキシスは大声を出す。
ヘイボスの設計図を元に作ったブラックピラミッドの能力は凄まじい。
うまく使えば、このザルキシスの本来の力を取り戻してくれるだろう。
忌々しいエリオスの者とはいえ、ヘイボスはまさに天才であった。
奴隷としてなら生かしても良いとザルキシスは思う。
最初ザルキシスはこのピラミッドに興味はなかった。
しかし、カーネフからピラミッドの事を聞き、興味を持った。
そして、蛇の女王から助力をへて、ダハークと共にピラミッドを奪ったのである。
強力な魔道装置であるピラミッドを使えば、ザルキシスの肉体を再生する事ができる可能性があった。
だからこそ、返すわけにはいかないのである。
「どうなさいますか? 御父様?」
「ザファラーダよ。ディアドナに連絡を取れ。念の為に援軍を送ってもらうのだ」
「はい御父様」
ザファラーダはベイグ達を連れて退室する。
「カーネフよ。儀式を早める。贄を連れて来るのだ」
「我が主よ。儀式の準備はまだ整っていません」
「構わぬ。もし、このブラックピラミッドを失えば、もはや、力を取り戻す事は出来ぬだろう。不完全であっても儀式を進める」
「わかりました。我が主」
そう言うとカーネフは頭を下げ退室する。
別室にはザファラーダと幽鬼達に命じて攫わせた贄達がいる。
その多くはジプシールから攫った者達で、中には高位の生命体であるスフィンクスもいる。
魔力の源である魂を贄共から吸い取る事で、肉体を再生させる。
本来なら少々の贄では肉体の崩壊を遅らせる事しかできないが、強力な魔道装置であるブラックピラミッドで極限まで増幅させて、再生する。
「そして、いよいよ、これを使う時が来たか……」
法衣から一つの書物を取り出す。
死者の書。
古竜に天使の皮を紙にして、その血で神聖文字を綴った強力な魔道書。
数百年の時をかけて完成させた、世界に二つとない宝具である。
書物を開くと血で書かれた神聖文字が赤く光る。
「死者の書よ!!贄共の魂を闇の石柩に集め、黒いピラミッドの魔力を高め、肉体を再生させるのだ!! 今こそ、このザルキシスの復活の時である!!」
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
いつものより短いです。
もう少しエジプト風味を入れたいのですが、うまくいかないです。
その黒い雲の下にはブラックピラミッドが不気味な魔法の光を放っている。
ピラミッドは元々黒くはなかったが、アポフィスの者達が奪った後に表面を黒く塗り潰した。
黒い表面には蛇の女王を示す邪眼の紋章が白く描かれ、ジプシールの方角を睨んでいる。
周囲にはキングコブラの頭を持つ蛇人やスケルトン達が武器を持ち、ピラミッドを守っている。
また、上空には幽鬼の群れが飛び、ピラミッドの周囲を見張っている。
そのブラックピラミッドの中を1つの影が歩く。
死の司祭カーネフ
影はそう呼ばれる者だ。
元は人間であり、ジプシールの地にある国のファラオであった。
彼はファラオであると同時に優秀な死霊魔術師でもあった。
しかし、死霊魔術を極めたいと思ったカーネフは死の神ザルキシスを崇拝する事で願いをかなえようとした。
その願いはザルキシスに届き、カーネフは死の眷属となったのである。
死の眷属となったカーネフは体から瘴気を発するようになり、肉体は削げ落ち、幽鬼のような姿となった。
ジプシールの魔術師でもあったカーネフはその知識を使い、ピラミッドの強奪を手伝った。
その功績により、カーネフは小神と呼べるほどの力を与えられ、ブラックピラミッドの管理者となった。
カーネフはブラックピラミッドの中心である心臓の間に入る。
心臓の間に入ると、その中心には法衣を纏った者が座り瞑想している。
瞑想している者こそが、カーネフが崇める神、ザルキシスであった。
「我が主。どうやら、姫様が戻って来たようです。いかがいたしましょう?」
「ザファラーダが? 良いだろう通せ」
ザルキシスはカーネフに命じる。
許可がない限り誰も通さない。
それは、鮮血の姫であっても変わらない。
カーネフはそれを律儀に守っている。
しばらく、すると紅い衣を来た女が入って来る。
鮮血の姫ザファラーダである。
「ただいま。戻りました御父様」
戻って来たザファラーダはザルキシスの目の前で平伏する。
その後ろには配下である7名の吸血鬼騎士が同じように平伏している。
いずれもいずれも元人間の男達だ。
「戻ったかザファラーダ。その様子を見るとイシュティアを捕えそこなったようだな」
ザルキシスはザファラーダの様子からイシュティアを捕らえそこなった事を知る。
イシュティアが支配するイシュス王国には蛇の女王を崇める者達が潜んでいて、常にアポフィスへと情報を送っている。
イシュティアがジプシールに来たことを知ったザファラーダは捕らえるために向かった。
しかし、攫う事ができなかったようであった。
ザファラーダはザルキシスの百を超える子等の中で一番強い力を持つ。
特技として、敵の感知能力を阻害する事ができる。
つまり、奇襲を成功させやすいと言う事だ。
しかし、失敗した。
しかも蛇の王子ダハークも加勢していたのにである。
いかに剣の舞姫と呼ばれるイシュティアと言えども、ダハークとザファラーダ、それに大地の巨人でかかれば勝てるはずであった。
「申し訳ございません。御父様。実はイシュティアには光の勇者が付いていたのでございます」
「何? 光の勇者? レーナの飼っているあの光の勇者か?」
ザルキシスは自身の12の目を開きザファラーダを見る。
光の勇者と呼ばれるレイジはエリオスの女神レーナの子飼いの勇者で、その力は神と互角だと噂されていた。
「はい、あのいけ好かない糞女神レーナの勇者です。御父様。自分の方が少し美しいからと言って、他者を見下すあの女神でございます……。ふふふふふ」
ザファラーダは笑って言う。
しかし、その目は笑っていない。
「しかも!! あんな美しい男を飼っているなんて妬ましい!! キー!!!!! 何でお前達は光の勇者より美しくないの!!! こうしてやる!!! こうしてやる!!」
ザファラーダはそう言うと、後ろにいる3名の吸血鬼騎士の顔を長い爪で斬り刻む。
吸血鬼騎士は顔を切り刻まれ悲鳴を上げる。
綺麗な顔から皮がはぎ取られ、その下の肉がむき出しになる。
もっとも、再生能力が高い吸血鬼なのですぐに元に戻るだろう。
「姫様。それぐらいで、おやめ下さい。主の前でございます」
吸血鬼騎士の中心にいる者がザファラーダを止める。
その吸血鬼騎士は他の6名と違い巨体であった。吸血鬼騎士
その中心にいる男は灰色の髪に青ざめた顔をして、巨大な黒い甲冑と黒い外套がさらに男の体を大きく見せている。
その吸血鬼騎士の名はベイグ。
吸血鬼王であり、北にある死の軍団を率いる将軍である。
ベイグもまた人間だった者であり、鮮血の姫ザファラーダを崇め吸血鬼となった。
そして、ザファラーダを守る紅牙騎士団の団長でもある。
「ハアハア…。あら申し訳ございません。御父様」
3名の吸血鬼騎士の顔を斬り刻み、ようやくザファラーダは落ち着く。
ザファラーダは強いがザンドと同じく性格に難がある。
我が娘ながら面倒臭いとザルキシスは思う。
「良い。しかし光の勇者が来ているとはな。ディアドナの崇める者共からそんな報告は受けてはおらぬぞ」
「しょせんは下等な者共。情報に漏れがあったようです」
「そうか……。しかし、なぜ奴らがここへ? まさか、このブラックピラミッドを取り戻すためにイシュティアが連れて来たのか!!」
そう言うとザルキシスの目が赤く光る。
ピラミッドは建造中にイシュティアの息子ハルセスから奪ったものだ。
そして、ピラミッドを完成させ、黒いピラミッドと名付けたのである。
イシュティアが自身の息子のためにレーナから光の勇者を借りたのかもしれなかった。
「今このピラミッドを返すわけにはいかぬ!!」
ザルキシスは大声を出す。
ヘイボスの設計図を元に作ったブラックピラミッドの能力は凄まじい。
うまく使えば、このザルキシスの本来の力を取り戻してくれるだろう。
忌々しいエリオスの者とはいえ、ヘイボスはまさに天才であった。
奴隷としてなら生かしても良いとザルキシスは思う。
最初ザルキシスはこのピラミッドに興味はなかった。
しかし、カーネフからピラミッドの事を聞き、興味を持った。
そして、蛇の女王から助力をへて、ダハークと共にピラミッドを奪ったのである。
強力な魔道装置であるピラミッドを使えば、ザルキシスの肉体を再生する事ができる可能性があった。
だからこそ、返すわけにはいかないのである。
「どうなさいますか? 御父様?」
「ザファラーダよ。ディアドナに連絡を取れ。念の為に援軍を送ってもらうのだ」
「はい御父様」
ザファラーダはベイグ達を連れて退室する。
「カーネフよ。儀式を早める。贄を連れて来るのだ」
「我が主よ。儀式の準備はまだ整っていません」
「構わぬ。もし、このブラックピラミッドを失えば、もはや、力を取り戻す事は出来ぬだろう。不完全であっても儀式を進める」
「わかりました。我が主」
そう言うとカーネフは頭を下げ退室する。
別室にはザファラーダと幽鬼達に命じて攫わせた贄達がいる。
その多くはジプシールから攫った者達で、中には高位の生命体であるスフィンクスもいる。
魔力の源である魂を贄共から吸い取る事で、肉体を再生させる。
本来なら少々の贄では肉体の崩壊を遅らせる事しかできないが、強力な魔道装置であるブラックピラミッドで極限まで増幅させて、再生する。
「そして、いよいよ、これを使う時が来たか……」
法衣から一つの書物を取り出す。
死者の書。
古竜に天使の皮を紙にして、その血で神聖文字を綴った強力な魔道書。
数百年の時をかけて完成させた、世界に二つとない宝具である。
書物を開くと血で書かれた神聖文字が赤く光る。
「死者の書よ!!贄共の魂を闇の石柩に集め、黒いピラミッドの魔力を高め、肉体を再生させるのだ!! 今こそ、このザルキシスの復活の時である!!」
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
いつものより短いです。
もう少しエジプト風味を入れたいのですが、うまくいかないです。
1
お気に入りに追加
281
あなたにおすすめの小説


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる