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第6章 魔界の姫君
第21話 魔竜VS聖竜
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蒼天に白と黒の2匹の竜が雲を斬り裂き舞うように飛ぶ。
暗黒騎士クロキと黒い魔竜グロリアスの前には白麗の聖騎士アルフォスを乗せた白い聖竜が飛んでいる。
白い聖竜ヴァルジニアスは速く、グロリアスの黒い翼では追いつけない。
「ヴァルジニアス!!」
乗っている聖騎士アルフォスの叫び声と共に聖竜ヴァルジニアスは反転すると光のブレスを口から放つ。
雷光のブレスは光線となりクロキ達へと向かって来る。
「グロリアス!!!」
クロキが叫ぶとグロリアスが爆炎のブレスを口から放ち、光のブレスを迎撃する。
光は爆炎に阻まれ消える。
聖竜は光のブレスが阻まれると体制を戻して再び高速で飛び、距離を取る。
速さもブレスの飛距離もグロリアスよりもヴァルジニアスの方が上であった。
グロリアスの爆炎のブレスは破壊力こそ高いが飛距離が短く、ヴァルジニアスには届かない。
それに対してヴァルジニアスの光のブレスは飛距離が長い。
そのため、クロキ達は一方的に攻撃を受けて手も足も出ない状態であった。
グロリアスは低く唸る。
手も足も出ない状態にグロリアスが焦れているのがクロキにはわかる。
「グロリアス。焦っては駄目だよ。丁寧に対処していこう」
クロキはグロリアスの首を撫でると精神が落ち着くのがわかる。
焦っては駄目だとクロキは思う。
相手は一方的に攻撃しているが、防げない程ではない。
落ち着いて対処すれば問題はないはずであった。
白い聖竜が遠距離から光のブレスで攻撃するのをグロリアスは一つ一つ迎撃していく。
「良い調子だよ、グロリアス。少しずつ追いついていこう」
クロキはグロリアスを褒めると、アルフォス達を見る。
常に相手に首を向けているグロリアスに対して聖竜は距離を取る時は反転しなければならない。
そのため、連続で攻撃しようとすればグロリアスに距離を縮められてしまう。
何度目かのブレスの応酬の時だった。グロリアスのブレスが届く位置まで距離が近づく。
「今だ! グロリアス!!」
クロキの声と共にグロリアスの爆炎のブレスが放たれる。
聖竜は光のブレスで迎撃するが威力を殺しきれず、空中でよろめく。
グロリアスは態勢を崩した聖竜にすかさず襲い掛かる。
ぶつかる2匹の竜。
優勢なのはグロリアス。
速さやブレスの飛距離では負けても、力と威力ではグロリアスが上である。
「近距離は危険だ、ヴァルジニアス! 距離を取るんだ!!」
アルフォスは慌てた声を出す。
ヴァルジニアスはグロリアスから何とか逃れると翼を羽ばたかせて離れる。
獲物を逃したグロリアスが悔しそうに唸る。
「慌てないでグロリアス。反撃の機会はまたあるよ。落ち着いていこう」
クロキはグロリアスを宥める。
再び遠距離でのブレスの応酬。
聖竜は再び距離を縮められたくないのかブレスを連続では放ってこない。
そのため、こちらも対処がしやすい。
しかし、距離を取られるとこちらの攻撃は届かない。
互いに相手を倒す事ができず、竜の戦いは膠着状態となる。
「中々やるじゃないか! 暗黒騎士! だったらこれはどうかな!?」
アルフォスが空間から長弓を取り出す。それはクロキを狙撃した時にもっていた弓であった。
竜だけでは勝負がつかない以上、乗り手が戦いに参加するしかない。
弓を構えるアルフォスに対して、クロキは剣を構える。
アルフォスの矢はかなりの威力だった事をクロキは思い出し、気を引き締める。
「さあ行こうヴァルジニアス!!」
叫び声と共にアルフォスとヴァルジニアスが白く輝くと分裂する。
分裂したそれぞれの竜が高速で空を飛ぶ。
幻術ではない。それぞれが実在しているようにクロキは感じる。
アルフォスの魔力により、分裂した分身達は矢と光のブレスでクロキ達を攻撃する。
複数の弓と光のブレスが同時にクロキ達に襲い掛かる。
「数が多い! これでは迎撃できない! グロリアス! 逃げるよ!」
クロキは魔法の盾を出して防ぐが、このままではいずれやられるだろう。
「グロリアス! 少しで良いから時間を稼いで!!」
「ガアアアアア!!」
クロキの声に応えるとグロリアスは翼を羽ばたかせ、取り囲まれないように空を飛ぶ。
アルフォスの分身達がクロキ達を追いかける。
グロリアスは必死に逃げるが、矢やブレスがグロリアスの体を少しずつ傷つけていく。
「頑張ってグロリアス!!」
クロキはグロリアスを激励する。
「捕らえたよ! 暗黒騎士!!」
クロキ達を取り囲んだアルフォス達は笑い声を出す。
アルフォス達の方が速いので、ついにクロキ達は取り囲まれてしまう。
アルフォスの分身達が全方位からクロキ達に向けて魔法の矢と光のブレスを放つ。
だけど、クロキ達を倒すには少し遅かったようだ。
クロキは頑張ってくれたグロリアスに感謝する。
「いくよグロリアス!!」
魔力を解放する。
すると自分とグロリアスを中心に重力場が生まれ、魔法の矢と光のブレスの軌道を歪める。
「何っ!!?」
歪められた矢とブレスがそれぞれアルフォス達に向かって行く。
自分達を逃がさないために包囲陣を密にしていたのが仇になったようだ。
アルフォス達は避ける事ができず魔法の矢と光のブレスが分身達を消していく。
「行くよグロリアス! 本物はあそこだ!!」
分身達が消えて行く中で、ただ一つ消える事のない本物を素早く発見するとクロキ達はそれに襲い掛かる。
黒い魔竜と白い聖竜が再びぶつかる。
「ヴァルジニアスから離れろ! 黒い竜よ!!」
「離れちゃ駄目だ!! グロリアス! 今度は逃がさないよ! 白い竜」
アルフォスは剣を抜きグロリアスを離そうとするが、クロキは当然そんな事をさせない。
グロリアスに向けられた剣を、自身の剣で阻む。
魔竜と聖竜、暗黒騎士と聖騎士。それぞれが空中で激しいやり取りをする。
翼が傷ついた2匹の竜はもみ合いながら地面へと落ちて行く。
雲を突き抜けて、落ちた先はどこかの山の中腹。
巨大な土煙が上がる。
「大丈夫かいグロリアス?」
クロキは地面へと落ちたグロリアスを撫でる。
グロリアスは首を上げ自分の頬に顔を寄せる。
それは「心配するな」と言っているようであった。
しかし、グロリアスはかなりの傷を負っている。
これ以上グロリアスを戦わせる事はできなかった。
土煙が消えるとクロキ達から少し離れた先にアルフォスと聖竜が姿を見せる。
アルフォスの乗る聖竜の体が傷ついている。
クロキ達もアルフォス達も損害大きい。
互いの相手を見る竜達が低く唸る。
だけど、まだ体を動かせない。
そのため睨み合い。互いに動けない状態になっていた。
「「「アルフォス様あああああ!!!!」」」
大声と共にアルフォスの空船が地上へと降りて来る。
2匹の竜が地面へと落ちた事で心配して降りてきたようだ。
美女達が船から降り、アルフォスの下へと駆け寄るのが見える。
「クロキ! 大丈夫か!?」
「クロキ先生!!」
クーナ達もまた船から飛び降りて、こちらに来る。
「大丈夫だよ。それよりもグロリアスをお願いクーナ」
「わかったぞ、クロキ。良くやった、グロリアス。クーナが直ぐに癒してやるからな」
クーナがグロリアスに癒しの魔法をかける。
これでグロリアスも動けるようになるだろう。
アルフォスの方を見ると向こうも美女達が聖竜の傷を癒している。
「ミューサ。ヴァルジニアスをお願いするよ」
アルフォスが美女の1人にそう言うとこちらを見る。
「暗黒騎士よ! これ以上は互いの竜を傷つけたくないだろう! 僕達だけで勝負をしようじゃないか!!」
そう言うとアルフォスは聖竜から飛び浮かぶ。
「わかった。その勝負を受けるよ。クーナ、後はお願いするね。グロリアスは休んでいて」
そう言ってクロキもまたグロリアスの背から浮遊の魔法で浮かび上がる。
互いに剣を向けたまま山の上へと移動する。
第2戦の始まりだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
ちょっと短いです。
もう少し戦闘シーンを書きたいのですが、上手い光景が思い浮かばないです。
暗黒騎士クロキと黒い魔竜グロリアスの前には白麗の聖騎士アルフォスを乗せた白い聖竜が飛んでいる。
白い聖竜ヴァルジニアスは速く、グロリアスの黒い翼では追いつけない。
「ヴァルジニアス!!」
乗っている聖騎士アルフォスの叫び声と共に聖竜ヴァルジニアスは反転すると光のブレスを口から放つ。
雷光のブレスは光線となりクロキ達へと向かって来る。
「グロリアス!!!」
クロキが叫ぶとグロリアスが爆炎のブレスを口から放ち、光のブレスを迎撃する。
光は爆炎に阻まれ消える。
聖竜は光のブレスが阻まれると体制を戻して再び高速で飛び、距離を取る。
速さもブレスの飛距離もグロリアスよりもヴァルジニアスの方が上であった。
グロリアスの爆炎のブレスは破壊力こそ高いが飛距離が短く、ヴァルジニアスには届かない。
それに対してヴァルジニアスの光のブレスは飛距離が長い。
そのため、クロキ達は一方的に攻撃を受けて手も足も出ない状態であった。
グロリアスは低く唸る。
手も足も出ない状態にグロリアスが焦れているのがクロキにはわかる。
「グロリアス。焦っては駄目だよ。丁寧に対処していこう」
クロキはグロリアスの首を撫でると精神が落ち着くのがわかる。
焦っては駄目だとクロキは思う。
相手は一方的に攻撃しているが、防げない程ではない。
落ち着いて対処すれば問題はないはずであった。
白い聖竜が遠距離から光のブレスで攻撃するのをグロリアスは一つ一つ迎撃していく。
「良い調子だよ、グロリアス。少しずつ追いついていこう」
クロキはグロリアスを褒めると、アルフォス達を見る。
常に相手に首を向けているグロリアスに対して聖竜は距離を取る時は反転しなければならない。
そのため、連続で攻撃しようとすればグロリアスに距離を縮められてしまう。
何度目かのブレスの応酬の時だった。グロリアスのブレスが届く位置まで距離が近づく。
「今だ! グロリアス!!」
クロキの声と共にグロリアスの爆炎のブレスが放たれる。
聖竜は光のブレスで迎撃するが威力を殺しきれず、空中でよろめく。
グロリアスは態勢を崩した聖竜にすかさず襲い掛かる。
ぶつかる2匹の竜。
優勢なのはグロリアス。
速さやブレスの飛距離では負けても、力と威力ではグロリアスが上である。
「近距離は危険だ、ヴァルジニアス! 距離を取るんだ!!」
アルフォスは慌てた声を出す。
ヴァルジニアスはグロリアスから何とか逃れると翼を羽ばたかせて離れる。
獲物を逃したグロリアスが悔しそうに唸る。
「慌てないでグロリアス。反撃の機会はまたあるよ。落ち着いていこう」
クロキはグロリアスを宥める。
再び遠距離でのブレスの応酬。
聖竜は再び距離を縮められたくないのかブレスを連続では放ってこない。
そのため、こちらも対処がしやすい。
しかし、距離を取られるとこちらの攻撃は届かない。
互いに相手を倒す事ができず、竜の戦いは膠着状態となる。
「中々やるじゃないか! 暗黒騎士! だったらこれはどうかな!?」
アルフォスが空間から長弓を取り出す。それはクロキを狙撃した時にもっていた弓であった。
竜だけでは勝負がつかない以上、乗り手が戦いに参加するしかない。
弓を構えるアルフォスに対して、クロキは剣を構える。
アルフォスの矢はかなりの威力だった事をクロキは思い出し、気を引き締める。
「さあ行こうヴァルジニアス!!」
叫び声と共にアルフォスとヴァルジニアスが白く輝くと分裂する。
分裂したそれぞれの竜が高速で空を飛ぶ。
幻術ではない。それぞれが実在しているようにクロキは感じる。
アルフォスの魔力により、分裂した分身達は矢と光のブレスでクロキ達を攻撃する。
複数の弓と光のブレスが同時にクロキ達に襲い掛かる。
「数が多い! これでは迎撃できない! グロリアス! 逃げるよ!」
クロキは魔法の盾を出して防ぐが、このままではいずれやられるだろう。
「グロリアス! 少しで良いから時間を稼いで!!」
「ガアアアアア!!」
クロキの声に応えるとグロリアスは翼を羽ばたかせ、取り囲まれないように空を飛ぶ。
アルフォスの分身達がクロキ達を追いかける。
グロリアスは必死に逃げるが、矢やブレスがグロリアスの体を少しずつ傷つけていく。
「頑張ってグロリアス!!」
クロキはグロリアスを激励する。
「捕らえたよ! 暗黒騎士!!」
クロキ達を取り囲んだアルフォス達は笑い声を出す。
アルフォス達の方が速いので、ついにクロキ達は取り囲まれてしまう。
アルフォスの分身達が全方位からクロキ達に向けて魔法の矢と光のブレスを放つ。
だけど、クロキ達を倒すには少し遅かったようだ。
クロキは頑張ってくれたグロリアスに感謝する。
「いくよグロリアス!!」
魔力を解放する。
すると自分とグロリアスを中心に重力場が生まれ、魔法の矢と光のブレスの軌道を歪める。
「何っ!!?」
歪められた矢とブレスがそれぞれアルフォス達に向かって行く。
自分達を逃がさないために包囲陣を密にしていたのが仇になったようだ。
アルフォス達は避ける事ができず魔法の矢と光のブレスが分身達を消していく。
「行くよグロリアス! 本物はあそこだ!!」
分身達が消えて行く中で、ただ一つ消える事のない本物を素早く発見するとクロキ達はそれに襲い掛かる。
黒い魔竜と白い聖竜が再びぶつかる。
「ヴァルジニアスから離れろ! 黒い竜よ!!」
「離れちゃ駄目だ!! グロリアス! 今度は逃がさないよ! 白い竜」
アルフォスは剣を抜きグロリアスを離そうとするが、クロキは当然そんな事をさせない。
グロリアスに向けられた剣を、自身の剣で阻む。
魔竜と聖竜、暗黒騎士と聖騎士。それぞれが空中で激しいやり取りをする。
翼が傷ついた2匹の竜はもみ合いながら地面へと落ちて行く。
雲を突き抜けて、落ちた先はどこかの山の中腹。
巨大な土煙が上がる。
「大丈夫かいグロリアス?」
クロキは地面へと落ちたグロリアスを撫でる。
グロリアスは首を上げ自分の頬に顔を寄せる。
それは「心配するな」と言っているようであった。
しかし、グロリアスはかなりの傷を負っている。
これ以上グロリアスを戦わせる事はできなかった。
土煙が消えるとクロキ達から少し離れた先にアルフォスと聖竜が姿を見せる。
アルフォスの乗る聖竜の体が傷ついている。
クロキ達もアルフォス達も損害大きい。
互いの相手を見る竜達が低く唸る。
だけど、まだ体を動かせない。
そのため睨み合い。互いに動けない状態になっていた。
「「「アルフォス様あああああ!!!!」」」
大声と共にアルフォスの空船が地上へと降りて来る。
2匹の竜が地面へと落ちた事で心配して降りてきたようだ。
美女達が船から降り、アルフォスの下へと駆け寄るのが見える。
「クロキ! 大丈夫か!?」
「クロキ先生!!」
クーナ達もまた船から飛び降りて、こちらに来る。
「大丈夫だよ。それよりもグロリアスをお願いクーナ」
「わかったぞ、クロキ。良くやった、グロリアス。クーナが直ぐに癒してやるからな」
クーナがグロリアスに癒しの魔法をかける。
これでグロリアスも動けるようになるだろう。
アルフォスの方を見ると向こうも美女達が聖竜の傷を癒している。
「ミューサ。ヴァルジニアスをお願いするよ」
アルフォスが美女の1人にそう言うとこちらを見る。
「暗黒騎士よ! これ以上は互いの竜を傷つけたくないだろう! 僕達だけで勝負をしようじゃないか!!」
そう言うとアルフォスは聖竜から飛び浮かぶ。
「わかった。その勝負を受けるよ。クーナ、後はお願いするね。グロリアスは休んでいて」
そう言ってクロキもまたグロリアスの背から浮遊の魔法で浮かび上がる。
互いに剣を向けたまま山の上へと移動する。
第2戦の始まりだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
ちょっと短いです。
もう少し戦闘シーンを書きたいのですが、上手い光景が思い浮かばないです。
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