93 / 431
第4章 邪神の迷宮
第1話 邪神の策謀
しおりを挟む
中央大陸を東西に分ける中央山脈。
広大なミノン平野はその中央山脈の西側に広がっている。
そして、そのミノン平野の中心にその迷宮はある。
迷宮は深く、その最奥で2柱の邪神が言い争っていた。
「どういう事だ?!もう一度言え! ザルキシス!!!」
「離せ……ラヴュリュス……。苦しい……」
ザルキシスは首を掴まれ、持ち上げられる。
ザルキシスを持ち上げているのは巨大な角を頭の両側から生やした邪神ラヴュリュスである。
現在のラヴュリュスは角が生えている事を除けば普通の人間に見える。
剥き出しの両手両足には筋肉が盛り上がり、首は太く顎が大きい。
暴力を人の形に無理やりしたかのようであった。
しかし、ラヴュリュスは人の姿をしているが、それは仮の姿である。
真の姿は人間とはかけ離れている。
ラヴュリュスはエリオスに属さぬ神族であり、エリオスの神々から邪神と呼ばれる男である。
ザルキシスはロクスという人間の国から戻り、ラヴュリュスにそこで起こった事を伝えた。
最初は興味なさそうに聞いていたラヴュリュスだが、女神レーナと光の勇者の関係を聞いて、突然ザルキシスの首を掴みかかってきたのである。
大地の神々の一柱に数えられるラヴュリュスは力が強く。
ザルキシスが本来の力を取り戻したとしても力では敵わない。
そのラヴュリュスが思いっきり首を絞めているのでたまったものではない。
「ふん!!」
ザルキシスが苦しそうにしているとラヴュリュスは面白くなさそうに投げ降ろす。
情けをかけたわけではない。
暴神ラヴュリュスは情けをかけるような者ではない。
「ぐはっ!!」
地に降ろされザルキシスは情けなく呻く。
かつて死神と怖れられた邪神とは思えない姿である。
その事をザルキシスは情けなく思う。
「言った……とおりだ……。レーナに恋人ができたらしい。光の勇者と呼ばれる男だ……」
そのザルキシスの言葉を聞きラヴュリュスが怒りに震える。
「くそがっ! レーナはこのラヴュリュスの物だ! 俺の女に手を出しやがって、殺してやる!!」
ラヴュリュスの怒声。
それを聞きザルキシスは疑問に思う。
(いつレーナがこの者の物になったのだ?)
ザルキシスの知るレーナは三美神と呼ばれ、エリオスでもっとも美しいとされる女神達の1柱だ。
モデス程では無いが、ラヴュリュスの真の姿も醜い。
レーナがなびくはずがない。
このラヴュリュスに限らず、多くの男神がレーナに言い寄っている。
そして誰もが、自身こそがレーナの恋の相手だと言って水面下で争っている。
そのレーナに恋人が出来た事でエリオスは大騒ぎである。
恋人の名はレイジ。
光の勇者と呼ばれる人間の男だ。
この男がどこから来たのかはザルキシスにはわからない。
ただ力は凄まじく、オーディスに匹敵する程である。
また、容姿も非常に美しい。
エリオスに限らず、この世の女神の間で噂になっている。
その光の勇者の存在を迷宮に引きこもっているせいでラヴュリュスは今まで知らなかった。
だから今頃になって怒っているのである。
「命令だ、ザルキシス! その光の勇者とやらをここまで連れてこい!!」
ラヴュリュスが傲慢に言い放つ。
(なぜこのザルキシスがこの者の命令を聞かねばならぬ?)
ザルキシスは腹立たしく思う。
そもそも、ザルキシスはラヴュリュスの配下ではない。
だが、エリオスに属さず、モデスにも敵対するラヴュリュスは味方にしておきたい相手である。
それにザルキシスはこの迷宮に匿われている身だ、断る事は難しかった。
エリオスの者達も地下迷宮の最深部までは手を出す事は難しい。
ラヴュリュスの玉座があるこの部屋は広く、壮麗である。
正直に言ってこの粗暴な神に相応しくないとザルキシスは思う。
迷宮の力は絶大だ。
ドワーフの名工が作った迷宮はラヴュリュスに力を与える。特殊な魔法素材とドワーフの魔法技能により作られた迷宮は強固である。
強いが臆病者のラヴュリュスはこの迷宮から出ようとしない。
「勇者の所に案内するのではなく、ここまで連れて来いと言うのか?」
ラヴュリュスは光の勇者を殺しに行くのではなく、己にとって有利な地であるこの迷宮に連れて来いと言う。
なんと臆病なのだろうとザルキシスは思う。
「そうだ! 悪いか、ザルキシス?! ここでなら俺は無敵のはずだ! 光の勇者だか何だか知らないが! 俺様の斧でぶった斬ってやる!!」
そう言ってラヴュリュスは自身の斧を取る。
ラヴュリュスの両刃斧と呼ばれる巨大な魔法の斧である。この男の聖印も両刃の斧を模ったものだ。
ラヴュリュスが斧を振るい空を斬る。
斧から発せられる衝撃破が迷宮を震わせる。
斧をまともに受けなくても、この衝撃破だけでザルキシスは滅ぼされそうであった。
ザルキシスは半ば朽ち果てたこの身を触る。
地上に生きる者どもの生命力を大量に吸い上げる事で何とか存在する事ができている。
裏切り者のモデスにより、ザルキシスは滅ぼされかけた。
何とか生き延びたが体は傷つき壊れ、徐々に崩れていく。
なんとしても肉体を再生したいが、それには多くの生命力が必要だ。
人間から生命力を吸っているが、いくら下等な生命体の力を吸っても体を維持するのがやっとで効率が非常に悪い。
天使なら多くの生命力を得る事ができるが、エリオスの神々やモデスに敵対する身である以上、目立つ事はできない。
同じ理由で他の神族を狙う事もできない。
よってザルキシスは下等な生物で我慢するしかない。
主に狙うのは人間である。
ザルキシスはいくつか人間の国を滅ぼして生命力を吸い、別の魔物を生け贄の羊にしてエリオスの神々の目から逃れてきた。
ロクスでの一件も自身の仕業ではなく、全てストリゲスのせいにするつもりだった。
しかし、モデスの配下である暗黒騎士に出くわした事で生きている事をモデスに知られてしまった。
そして、光の勇者の女にも姿を見られた。
つまりはその存在をエリオスにも知られたと言うことである。
これからザルキシスが生命力を得るのは難しい。
しかし、生命力を他者から吸い取らねばやがて滅んでしまう。
ちまちまと生命力を吸うのは悪手である。
一気に大量に生命力を手に入れて、肉体を再生させる方法を考えるしかない。
ザルキシスは勇者の姿を思い出す。
光の勇者と呼ばれる者からは強大な生命力を感じた。
(奴の生命力を奪う事ができないか? そうすればこの肉体を再生させる事ができる)
そう考えたザルキシスはラヴュリュスの命令を聞く事にする。
「わかった、良いだろう。勇者をこの迷宮に誘いこんでやろう。この迷宮の中でお主に勝てるのはモデスぐらいだろうからな……」
「モデスの名は言うな!!!」
ラヴュリュスが大声で怒鳴る。
その体は震えていた。
(虚勢を張っているが怯えているな。どうやらまだモデスが怖いらしい)
ザルキシスは少しだけ笑い、先ほどの事に溜飲を下げる。
暴神と呼ばれた男がまるで赤子のようであった。
「安心しろラヴュリュス。奴は来ない。今は勇者を倒す事を考えよう。勇者を殺せば、レーナも目を覚ますはずだ。そして、誰が一番ふさわしいか気付くだろうよ」
ラヴュリュスを元気づけるために思ってもいない事を言う。
傍から見たら、完全なおべんちゃらだが、単純なラヴュリュスは気付かないはずであった。
「良い事を言うじゃねえか、ザルキシス! そうだ、あの女神はこのラヴュリュスにこそふさわしい」
ラヴュリュスが豪快に笑う。
先程まで震えていたのが嘘のようであった。
それを見て、ザルキシスはため息を吐く。
(さてどうやって勇者を誘い込むか?)
ザルキシスは策を考えるのだった。
広大なミノン平野はその中央山脈の西側に広がっている。
そして、そのミノン平野の中心にその迷宮はある。
迷宮は深く、その最奥で2柱の邪神が言い争っていた。
「どういう事だ?!もう一度言え! ザルキシス!!!」
「離せ……ラヴュリュス……。苦しい……」
ザルキシスは首を掴まれ、持ち上げられる。
ザルキシスを持ち上げているのは巨大な角を頭の両側から生やした邪神ラヴュリュスである。
現在のラヴュリュスは角が生えている事を除けば普通の人間に見える。
剥き出しの両手両足には筋肉が盛り上がり、首は太く顎が大きい。
暴力を人の形に無理やりしたかのようであった。
しかし、ラヴュリュスは人の姿をしているが、それは仮の姿である。
真の姿は人間とはかけ離れている。
ラヴュリュスはエリオスに属さぬ神族であり、エリオスの神々から邪神と呼ばれる男である。
ザルキシスはロクスという人間の国から戻り、ラヴュリュスにそこで起こった事を伝えた。
最初は興味なさそうに聞いていたラヴュリュスだが、女神レーナと光の勇者の関係を聞いて、突然ザルキシスの首を掴みかかってきたのである。
大地の神々の一柱に数えられるラヴュリュスは力が強く。
ザルキシスが本来の力を取り戻したとしても力では敵わない。
そのラヴュリュスが思いっきり首を絞めているのでたまったものではない。
「ふん!!」
ザルキシスが苦しそうにしているとラヴュリュスは面白くなさそうに投げ降ろす。
情けをかけたわけではない。
暴神ラヴュリュスは情けをかけるような者ではない。
「ぐはっ!!」
地に降ろされザルキシスは情けなく呻く。
かつて死神と怖れられた邪神とは思えない姿である。
その事をザルキシスは情けなく思う。
「言った……とおりだ……。レーナに恋人ができたらしい。光の勇者と呼ばれる男だ……」
そのザルキシスの言葉を聞きラヴュリュスが怒りに震える。
「くそがっ! レーナはこのラヴュリュスの物だ! 俺の女に手を出しやがって、殺してやる!!」
ラヴュリュスの怒声。
それを聞きザルキシスは疑問に思う。
(いつレーナがこの者の物になったのだ?)
ザルキシスの知るレーナは三美神と呼ばれ、エリオスでもっとも美しいとされる女神達の1柱だ。
モデス程では無いが、ラヴュリュスの真の姿も醜い。
レーナがなびくはずがない。
このラヴュリュスに限らず、多くの男神がレーナに言い寄っている。
そして誰もが、自身こそがレーナの恋の相手だと言って水面下で争っている。
そのレーナに恋人が出来た事でエリオスは大騒ぎである。
恋人の名はレイジ。
光の勇者と呼ばれる人間の男だ。
この男がどこから来たのかはザルキシスにはわからない。
ただ力は凄まじく、オーディスに匹敵する程である。
また、容姿も非常に美しい。
エリオスに限らず、この世の女神の間で噂になっている。
その光の勇者の存在を迷宮に引きこもっているせいでラヴュリュスは今まで知らなかった。
だから今頃になって怒っているのである。
「命令だ、ザルキシス! その光の勇者とやらをここまで連れてこい!!」
ラヴュリュスが傲慢に言い放つ。
(なぜこのザルキシスがこの者の命令を聞かねばならぬ?)
ザルキシスは腹立たしく思う。
そもそも、ザルキシスはラヴュリュスの配下ではない。
だが、エリオスに属さず、モデスにも敵対するラヴュリュスは味方にしておきたい相手である。
それにザルキシスはこの迷宮に匿われている身だ、断る事は難しかった。
エリオスの者達も地下迷宮の最深部までは手を出す事は難しい。
ラヴュリュスの玉座があるこの部屋は広く、壮麗である。
正直に言ってこの粗暴な神に相応しくないとザルキシスは思う。
迷宮の力は絶大だ。
ドワーフの名工が作った迷宮はラヴュリュスに力を与える。特殊な魔法素材とドワーフの魔法技能により作られた迷宮は強固である。
強いが臆病者のラヴュリュスはこの迷宮から出ようとしない。
「勇者の所に案内するのではなく、ここまで連れて来いと言うのか?」
ラヴュリュスは光の勇者を殺しに行くのではなく、己にとって有利な地であるこの迷宮に連れて来いと言う。
なんと臆病なのだろうとザルキシスは思う。
「そうだ! 悪いか、ザルキシス?! ここでなら俺は無敵のはずだ! 光の勇者だか何だか知らないが! 俺様の斧でぶった斬ってやる!!」
そう言ってラヴュリュスは自身の斧を取る。
ラヴュリュスの両刃斧と呼ばれる巨大な魔法の斧である。この男の聖印も両刃の斧を模ったものだ。
ラヴュリュスが斧を振るい空を斬る。
斧から発せられる衝撃破が迷宮を震わせる。
斧をまともに受けなくても、この衝撃破だけでザルキシスは滅ぼされそうであった。
ザルキシスは半ば朽ち果てたこの身を触る。
地上に生きる者どもの生命力を大量に吸い上げる事で何とか存在する事ができている。
裏切り者のモデスにより、ザルキシスは滅ぼされかけた。
何とか生き延びたが体は傷つき壊れ、徐々に崩れていく。
なんとしても肉体を再生したいが、それには多くの生命力が必要だ。
人間から生命力を吸っているが、いくら下等な生命体の力を吸っても体を維持するのがやっとで効率が非常に悪い。
天使なら多くの生命力を得る事ができるが、エリオスの神々やモデスに敵対する身である以上、目立つ事はできない。
同じ理由で他の神族を狙う事もできない。
よってザルキシスは下等な生物で我慢するしかない。
主に狙うのは人間である。
ザルキシスはいくつか人間の国を滅ぼして生命力を吸い、別の魔物を生け贄の羊にしてエリオスの神々の目から逃れてきた。
ロクスでの一件も自身の仕業ではなく、全てストリゲスのせいにするつもりだった。
しかし、モデスの配下である暗黒騎士に出くわした事で生きている事をモデスに知られてしまった。
そして、光の勇者の女にも姿を見られた。
つまりはその存在をエリオスにも知られたと言うことである。
これからザルキシスが生命力を得るのは難しい。
しかし、生命力を他者から吸い取らねばやがて滅んでしまう。
ちまちまと生命力を吸うのは悪手である。
一気に大量に生命力を手に入れて、肉体を再生させる方法を考えるしかない。
ザルキシスは勇者の姿を思い出す。
光の勇者と呼ばれる者からは強大な生命力を感じた。
(奴の生命力を奪う事ができないか? そうすればこの肉体を再生させる事ができる)
そう考えたザルキシスはラヴュリュスの命令を聞く事にする。
「わかった、良いだろう。勇者をこの迷宮に誘いこんでやろう。この迷宮の中でお主に勝てるのはモデスぐらいだろうからな……」
「モデスの名は言うな!!!」
ラヴュリュスが大声で怒鳴る。
その体は震えていた。
(虚勢を張っているが怯えているな。どうやらまだモデスが怖いらしい)
ザルキシスは少しだけ笑い、先ほどの事に溜飲を下げる。
暴神と呼ばれた男がまるで赤子のようであった。
「安心しろラヴュリュス。奴は来ない。今は勇者を倒す事を考えよう。勇者を殺せば、レーナも目を覚ますはずだ。そして、誰が一番ふさわしいか気付くだろうよ」
ラヴュリュスを元気づけるために思ってもいない事を言う。
傍から見たら、完全なおべんちゃらだが、単純なラヴュリュスは気付かないはずであった。
「良い事を言うじゃねえか、ザルキシス! そうだ、あの女神はこのラヴュリュスにこそふさわしい」
ラヴュリュスが豪快に笑う。
先程まで震えていたのが嘘のようであった。
それを見て、ザルキシスはため息を吐く。
(さてどうやって勇者を誘い込むか?)
ザルキシスは策を考えるのだった。
11
お気に入りに追加
277
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる