8 / 11
小学生編
7.5.鳴海柚葉の恋慕(1)
しおりを挟む
私は今が人生で一番幸せだと言えると思う。
まあ、私の人生と言ってもまだ6年ほどしか経っていないのだけれど。
それでも私は幸せだ。
その理由は今私の目の前でピアノを教えてくれている男の子。
名前は音尾拓人くん。
音尾くんはかっこよくて、大人っぽくて、ピアノも上手で、とにかくかっこいい男の子なのだ。
「鳴海さん?おーい、鳴海さーん。」
「え?あれ、えっと何だったっけ?」
「えっとね、さっきのところだけど」
「ああ、うん。ここね」
「そう、そこの手の移動をもう少しこうやって...」
私は音尾くんの教えのとおりに弾いてみる。
すると、さっきまでつまずきがちだったところを簡単に弾けてしまった。
やっぱり、音尾くんは凄い。
教え方もわかりやすいし、優しいし。
音尾くんの声を聞く。
音尾くんと目が合う。
音尾くんと手が触れる。
その一つ一つの出来事が私の心をあたたかく、心地よくさせる。
「...やっぱり」
私はすでに気づいている。
私は彼に恋をしているのだ。
彼のことが好きなんだ。
まあ、私の人生と言ってもまだ6年ほどしか経っていないのだけれど。
それでも私は幸せだ。
その理由は今私の目の前でピアノを教えてくれている男の子。
名前は音尾拓人くん。
音尾くんはかっこよくて、大人っぽくて、ピアノも上手で、とにかくかっこいい男の子なのだ。
「鳴海さん?おーい、鳴海さーん。」
「え?あれ、えっと何だったっけ?」
「えっとね、さっきのところだけど」
「ああ、うん。ここね」
「そう、そこの手の移動をもう少しこうやって...」
私は音尾くんの教えのとおりに弾いてみる。
すると、さっきまでつまずきがちだったところを簡単に弾けてしまった。
やっぱり、音尾くんは凄い。
教え方もわかりやすいし、優しいし。
音尾くんの声を聞く。
音尾くんと目が合う。
音尾くんと手が触れる。
その一つ一つの出来事が私の心をあたたかく、心地よくさせる。
「...やっぱり」
私はすでに気づいている。
私は彼に恋をしているのだ。
彼のことが好きなんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる