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第三十一話 星の塔へ

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ベアトリクス・ユーウェインを新たに仲間にくわえた僕たちは明日の朝、ドーバーの岬へと出発することにした。

ベアトリクスの話ではこのカーナボンの港町からドーバーの岬にいたる旅程はわずか三時間ほどだという。アヴァロン王国で常用している帆船のスピードと比べると脅威的な速さだとユリコが説明した。

この日の夜はカーナボンの港でとれた魚介類がテーブルに並んだ。僕の好物のパエリアにタコのマリネ、鯖や鯵の焼きもの、海老フライなどがテーブルにところ狭しと置かれる。
クロネなどは舌なめずりして、豪勢な料理にがっついた。
ベアトリクスのエネルギー源はアルコールだということでワインや蜂蜜酒をグビグビ飲んでいる。

「私はウロボロスを管理するための人工知能搭載アンドロイドなんだよ」
ぷるんぷるんと巨乳を揺らして、ベアトリクスは言った。
どうやら話すたびに乳揺れさせるのがベアトリクスの癖のようだ。うん、グッドな癖だ。
「セックス機能もあるから安心してね、提督アドミラル
ウインクして、ベアトリクスは僕の耳元でささやく。
おっとこれはまた楽しみが増えたな。
僕の仲間ではアンナさんの推定Iカップが最大の巨乳だったけど、ベアトリクスはJカップはあると思われるからそれを越えてきたな。
どうして女性のバストサイズがわかるか。
それは鑑定スキルの応用なんだよね。
ちなみにクロネのシンデレラバストも僕は大好きだよ。
やっぱり初めての女の子は特別なんだよね。

夕食を食べてお腹いっぱいになった僕は食欲の次は性欲とばかりにユリコを誘い、ベッドに赴いた。
大人のキスをして、ユリコの感度を三千倍にあげる。どんぶりサイズのEカップおっぱいの先端を吸うとそれだけでユリコは絶頂に到達した。
「くっ♡♡はあっはあっ♡♡」
熱い息を吐き、ユリコは快楽に身を委ねているようだ。
僕たちは一つになり、深く深く、体の奥底でつながる。
「あ、明日、私もつれていってもらうわね♡♡」
ユリコは星の搭への同行を求めた。
もちろん、断る理由はない。
心強い仲間だからね。
「あ、ああっいいよ」
僕はユリコの体に何度も何度も愛情を注ぎ入れた。それはもう溢れるほどにだ。
ユリコは愛情を入れられ、歓喜の声を上げて僕を抱きしめる。
僕たちはぴったりと抱きしめあいながら、眠りについた。


翌朝、数日分の水や食料を戦艦ウロボロスに運びいれ、僕たちはドーバーの岬へと向けて出発した。
ベアトリクスの話では正午前には到着するだろうということだ。
数日分の食料を持っていくのは念のためだ。
これはユリコの提案である。
備えあれば憂いなしね、とユリコはきれいな顔に笑顔を浮かべた。

戦艦ウロボロスはアヴァロン王国の海岸線にそって南下する。
甲板の上に出ると潮風が心地よい。
リリィは早くも船酔いで寝込んでいるらしい。
ヒメノ姉さんにアルタイルと一緒に僕は流れていく景色を見た。
「すごい速さね」
アルタイルは少女のようにはしゃいでいる。
「ドーバーの岬は断崖絶壁なので近くの海岸に上陸しないといけないの」
と姉さんは海岸線を見ながら言った。

ドーバーの岬付近は教皇の直轄領なので気を付けないとねと、姉さんはつけ足した。
僕はそれよりもエルフだという魔術師マーリンに会うのが楽しみであった。


ほどなくして、ベアトリクスがドーバー岬に一番近い砂浜に到着したと連絡があった。
戦艦ウロボロスに備え付けられていた小型ボートで砂浜に上陸する。
ベアトリクスはここで戦艦ウロボロスと共に僕たちの帰りを待っていてもらうことにした。
聖剣エクスカリバーのポータル能力を使い、この戦艦ウロボロスをポイントの一つにした。
これで緊急避難用のルートは確立した。

ヒメノ姉さんの話ではここから海岸線にそって西に一時間ほど歩くとその星の搭に到着できるという。
視界の地図を確認すると確かに西の方角に人工物が見える。
オリオンがいたらもっと早くつけるのにな。
まあ仕方ないか。
通常の帆船ならもっと時間がかかったことだろうしね。

僕たちは一路西に向けて歩みだす。梅雨の季節だけど、この日は晴れていて良かった。
皆と歩くとピクニック気分で楽しかった。
リリィは陸に上がると船酔いが治ったようで笑顔を取り戻していた。

歩いていくと視界にひときわ巨大な搭が見えてくる。
それを見て僕とユリコは思わず声をあげてしまった。
「あれが星の搭よ」
ヒメノが西にある人工物を指差す。

星の搭はSF映画などでよく見る宇宙船の姿をしていた。それが船首を下にわずかに傾いて地面に突き刺さっている。
かなり巨大で細長い宇宙船であった。全長はおよそ千メートルといったところか。
「まるで猿が支配していた映画のラストみたいね」
ユリコは古い映画でこの景色の感想をいった。
僕も同じ感想だ。

星の搭に接近するとその搭付近から何者かがあらわれた。
その人はいわゆる修道女の衣服を着ていた。
修道女の頭巾の隙間からは桃色の髪が見える。丸いサングラスをかけている。ゆったりとした修道女の衣服の上からでもよくわかる巨乳であった。アンナさんと同じぐらいかな。
「えっ嘘、人が来たわ。一年ぶりに人が来たわ」
飛びあがってそのシスターは僕を見た。
「えっまさか男がいる。あ、悪魔の子がいる」
その修道女は鉄球が二つついたモーニングスターを僕の方にむける。

僕は鑑定スキルで彼女のステータスを読みとる。
修道女サラ・ボールス レベル62
体力も魔力もかなり高い。
好感度は15とめちゃくちゃ低い。
予測だけど聖杯教会の信徒だと思われる。
「どうやら星の搭の守り人のようね」
リリィが愛用の斧槍ハルバートを握りしめる。

「いかにも私は星の搭の守護者にして聖杯教会の使徒サラ・ボールスよ」
ぶんぶんと凶悪なモーニングスターを振り回している。

僕は戦闘よりも対話を優先している。
魅了と交渉術のスキルを最大に活用すべきだ。
「ねえ、サラちゃん。女の子がそんなのを振り回したらいけないよ。僕と友だちになろうよ」
僕はじっとサラの青色の瞳を見る。

サラはピタリとモーニングスターを振り回すのを止めた。
「そ、そうなの。そうね、戦うなんて野蛮だわね」
サラが顔を赤くしている。
好感度は一気に60まではねあがった。

僕はサラに近づき、彼女の頬に触る。
近づきながらサラの感度を淫魔スキルで三千倍にあげる。
「ひっ気持ちいい♡♡」
サラは膝をガクガクと震わせて、僕にしがみついた。
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