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第十一話 ヨーク村の人々

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 シーアと呼ばれた女性は僕の顔をまじまじとみつめる。
「お、男の人……」
 じっと見つめられると恥ずかしい。

 シーアが母親と呼ぶ女性も僕をじっと見る。
 最初に驚愕し、次に感嘆し、最後に抱擁した。
 間近に見るこの人の顔はジョアンナさんにとても良く似ている。
ということはこの人がヨーク村の村長でジョアンナさんの妹であるジョシュアさんなのかな。

「はー生きて男の人に出会えるなんておもってみなかったよ」
ジョシュアさんは言う。
僕に頬をすりつける。
ジョシュアさん、姉と違い積極的だな。
ジョシュア村長も十分美人の範疇にはいっているのでけっこううれしい。
そうなんだよね、僕ってかなりストライクゾーン広いんだよね。

「ちょっと母さん、その人困ってるじゃない」
シーアが実母の体をひきはがす。
どうやらシーアの性格は伯母のジョアンナさんに近いかもしれない。
突然の僕たちの訪問にも落ち着いている。

「ジョアンナさんの使いで岩塩と干し肉を持ってきました」
僕は報告する。
ここではなんですのでとジョシュアさんが僕の手をひき、彼女の家に連れていく。
道すがら、騒ぎを聞きつけた村の人々が集まってくる。
けっこうな騒ぎになってきた。
村長の家にはいってもまだ外には人の気配がする。きっと彼女らはどこかで聞き耳をたてているのだろう。

僕は収納箱アイテムボックスから岩塩のかたまりと片足分の干し肉を彼女らに渡す。
「ありがとうございます。ちょうど塩がなくなりかけていたのです」
岩塩の塊を見て、シーアは言う。
塩は必需品だからね。失くなると困るよね。

「それでジョアンナたちの様子はどうですか」
ジョシュアさんがきく。

「ええ、元気ですよ。このヨーク村のことを気にかけていました」
僕は答える。
依頼クエストヨーク村へのお使いをクリアしました。
報酬としてドンレミ村及びヨーク村の村民たちの好感度が最高に達しました。
称号「ドンレミ村の友」「ヨーク村の友」を獲得しました。
そういった文字が浮かんでは消えていく。
へえ、好感度なんてあるのか。
きっと高くなるといいことがあるんだろうな。そんな気がするね。

「シーア、これは天啓だよ。マーリン様のお告げの通りだ」
ひそひそ声でジョシュアさんはシーアに語りかける。かなり小さな声だったけどちゃんと聞こえてますよ。
特技スキル聞き耳を獲得しました。
おっこれは情報収集には必須のスキルを手にいれたぞ。

「母さん、またそんな迷信を」
シーアは困り顔で答える。
「だってさ、ウーサー様以来の男子がこの村に来たんだよ。これは神様の啓示に違いないよ。もう教会のいいなりはごめんなんだから」
ジョシュアがなおも粘る。
「だとしてもよ、伯母さんやアンナに相談しないと私たちだけじゃあ決められないよ」
シーアはなんとか母親を説得したようだ。
天啓とか啓示とかいう単語が出たけど、どういうことだろうか?
話の内容がいまいち理解できないな。

この後、僕たちはヨーク村の人々から歓待を受けた。夕食には白パンにグラタンのような料理が出された。それとよく冷えた蜂蜜酒を出してくれた。蜂蜜酒は甘くてとても飲みやすかった。クロネなんかは酔っぱらって一足先に用意された部屋でねてしまった。
食事のあと、お風呂も用意してくれたけどアンナさんのときのようなご奉仕はなかった。
これはちょっと残念かな。
クロネは酔っぱらって寝てるし、今夜はエッチなことなしかな。
ジョシュアさんとシーアさんは食事のあと、ずっと二人で話し込んでたし。


仕方ない、今日は旅の疲れもあるし、一人で寝るか。僕が用意された部屋のベッドで寝てると誰かが話しかけてくる。
「旦那、旦那。起きてくれよ……」
ふっとその人が僕に息を吹きかける。
甘い香りの吐息だ。
「誰だ……」
僕はまぶたをあける。
なんと僕の顔をのぞきこんでいたのはあの盗賊アルタイルだった。
彼女は僕にまたがり、そのエキゾチックな濃い顔で僕をみつめている。
ちょうど僕の股間に彼女は股間をあて、またがる形になっている。そう、騎上位だ。

アルタイルは復讐のためにこの部屋に忍び込んできたのか。これはうかつだ。スキルの索敵があるのに油断していた。こうも簡単に侵入を許してしまった。
念話でクロネを呼ぶか?
しかしあの泥酔の様子では起きることはないだろう。

アルタイルは立てた人差し指を僕の唇にあてる。
これは静かにしろという合図か。
僕はとりあえず、黙る。
隙をみてアルタイルをはねのけないと。

「私さ、すっかりあんたに惚れてしまったんだよ。あんなめにあわせたあんたが悪いんだからね。もう、私はあんたが忘れられない体になっちまったんだよ」
そう言うとアルタイルは僕に顔を近づける。
彼女は僕にキスをする。
舌をねじ込み、僕の口腔内をなめまわす。

「私をあんたのものにしてくれ。またあれを味あわせて欲しいんだ。あんな感覚を味あったらもうもとには戻れないよ。お願いだよ、あんたのためなら何でもするからあれをやってくれよ」
するすると器用に体に巻つけている白布をとり、アルタイルは真っ裸になる。
おっぱいは小さめだけどひきしまったいい体をしている。

アルタイルは何度もあれをしれくれと僕に頼む。
あれとはきっと感度三千倍で愛撫したことだろう。
これは推測だけどアルタイルは快楽堕ちしてしまったのだ。
三千倍なんていう馬鹿げた感度の快感を知ってしまい、忘れられなくなったのだ。
僕は罪作りなことをしたな。

でもちょうどいい、今夜は一人で夜を過ごすのかと残念に思っていたところだ。
アルタイルはエキゾチック美女だし、お相手としては申し分ない。
「昼間のあれは強すぎる。もうちょっと低いのにするよ」
僕はそう言い、アルタイルの感度を千倍にする。感度千倍でもたいがいだと思うけどね。

僕は上半身をお越し、すでにビンビンにたっているアルタイルの胸の先端を甘噛みする。
「旦那♡♡旦那♡♡来たよ来てるよ♡♡私を気持ちよくさせてくれるなら何でも言うことをきくよ。アルタイルは身も心も旦那に捧げるよ♡♡」
涙を流しながら、アルタイルはそう言った。
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