依存の飴玉

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「はー、本当助かった……助かりました、筑摩さん」
「……無理して敬語遣わなくていいです。逆に気持ちわ……気味が悪いので」
「そっちこそ、無理して言い直しても悪意が隠せてないぞ」
「悪意だなんて。正直な気持ちです」
「余計傷付くわ」

 翌日土曜日の昼過ぎ、俺の家の玄関に坂原がペットキャリーを持ってやってきた。
 だるっとしたシルエットのグレーのロンTにカーキ色のワークパンツ、やたら大きなリュックサックの出で立ちで、絶妙なダサさに若干呆気にとられた。会社に着てくるスーツはいつもそこそこの――上司や先輩のスーツの値段を超えない、もしくは彼らが知らないようなマイナーブランドの――、けれど洒落たものを着ているから、てっきり私服も凝る方なのだと思っていたのに。
 いっそチェックシャツをデニムにインしてバンダナでも巻いていたらネタにしたのに、微妙過ぎて突っ込む気も起きない。というか、俺の私服と同レベルだからこいつをダサいと笑うとブーメランが刺さる。
 ミャオ、とか細い鳴き声が聞こえて水色のキャリーを覗き込むと、天窓になった透明のプラスチックを撫でながら坂原が「ごめんな、すぐ出してやるからな」と優しい声で中の猫を気遣った。

「……猫撫で声」
「猫を前にすりゃ人はみんなこうなるんだよっ」

 猫撫で声というのははたして『猫を撫でる時のような声』だったか、『撫でられた猫が出す声』という意味だったか、なんて考えながら呟くと、坂原は少し恥ずかしそうに頬を染めた。
 入って下さい、と招き入れると坂原は靴を三揃いも置いたら一杯になる狭い玄関へ入ってきて、中をキョロキョロと見回した。

「玄関から台所が直なのか。外怖がるやつだから飛び出す心配はあんまり無いけど、出入りする時は気を付けて……」
「いや、ここじゃなくて俺の部屋に入れるつもりですよ。さっさと入って下さい」

 確かに玄関兼台所は十畳ほどの広さがあるから猫にとって狭いということはないだろうが、空調も無いし、何よりここにペットカメラを付けられたら困る。
 2Kのボロアパートはもう築四十年を過ぎていて、だからか家賃は安いしペットは大型犬までOKだ。ここを契約した大学入学当時、一階に住んでいた老夫婦は庭の草むしりが面倒だからとヤギを飼っていた。
 そんな話を以前チラッと会社で誰かに話したのが、坂原の耳にも入っていたらしい。
 小さな子供がいなくてペット可物件に住んでいる同僚、という条件に合う知り合いが俺しかいないのだ、と次の出張の間、飼い猫を預かってくれないかと頼み込んできた。

「部屋? いいのか?」
「風呂上がりの俺の全裸が見たいならここでもいいですが」

 本当は同居する幸の姿を見られたくないからだが、そう言えばここは嫌がるだろうと思って冗談めかす。

「うちの会社、出張なんてほとんど無いのに。さすが営業成績ナンバーワンの方は大変ですねぇ?」
「そうツンケンすんなよ。俺だって努力して維持してんだから」
「当然です。努力してない人に俺が負けるわけがない」

 フン、と鼻を鳴らして俺の自室の襖を開け、ベッドに腰掛けた。
 頭をぶつけないよう若干屈んでから部屋へ入ってきた坂原は床へペットキャリーを置くと、背負っていたやけに大きなリュックも肩から下ろした。

「そんな風に言いつつ預かってくれるとこ、ほんと好き」
「……気色悪い」
「これ、簡易トイレな。砂は水に溶けるタイプだから、うんことシッコはこのスコップですくってトイレに流してもいいし、燃えるゴミでもどっちでも大丈夫」

 今度こそハッキリ嫌悪感を表した筈なのに、坂原は聞こえなかったみたいにリュックの中身を出して一つ一つ説明していく。

「これが餌と餌箱用のタッパー。いつもはカリカリなんだけど、袋持ってくると重いから一週間分ウェットの持ってきた。こいつ自分で量調整して食うから、朝二袋開けちゃっていいから。んでこれが爪とぎ。研ぎカス出ないタイプだけど、気になるなら下に段ボールでも敷いて。あとは……」
「前回の出張の時に預けた人にまた預けられなかったんですか?」

 今回の出張は急遽決まったらしいが、俺のように薄い関係の知り合いに預けるより、前回二週間も預けた相手の方が安心出来るだろうに。
 ペット用品を一つ一つ床に並べて説明してくれる坂原に、電話で聞きそびれたことを率直に訊ねてみると、彼はあからさまに目を逸らして気まずそうな顔をした。

「……なんです、その表情。もしかして、ものすごいイタズラっこな猫とか?」

 前任者が二度目を断るほどの何かがあったのか、とやけに静かなペットキャリーに視線を向けると、坂原は慌てて両手を振って否定する。

「違う違う、こいつ自体は超ビビリ。たぶん預けてる間もお前が部屋にいる間はベッドの下とかに潜って出てこないと思うし、爪研ぎもお気に入りのコレ持ってきたから他でやること絶対無いし」
「じゃあなんで今回は断られたんです?」

 キャリーの天窓から覗き込むと、中の猫は端の方に寄って小さく丸い塊になっていた。真っ黒の毛並みのせいで身体がどんな風に丸まっているのかよく分からない。パッと見はただのふわふわした毛玉だ。
 怯えから動けないでいるのだとしたら可哀想だ。預かっている間はできるだけ幸の部屋に居させてもらって、この部屋に入らない方がいいかもしれない。
 そんな風に考えていたら、坂原がキャリーのドアを開けてその中に手を入れて毛玉を引きずり出した。
 ミャア、とか細い声で鳴くのを聞いて一瞬心配になったが、丸い形状からにゅるんと伸びた手足が助けを求めるように坂原の胸元にがっちりしがみつくのを見て少し笑ってしまう。

「……ふっ」
「なんだ、何が面白い?」
「可愛いなって。すごく懐いてるんですね」

 Tシャツの首元が猫の重みで伸びてしまっているのに坂原はそれをやめさせようとはせず、安心させるように撫でるだけだ。
 怯えているのに更に怖い思いをさせる趣味はなく、猫から視線を外して大きく口の開いたリュックの中のカメラを取り出した。

「もしかして、これが嫌だったとか?」
「……ああ。監視されてるみたいで気が休まらなかった、カメラ無しならいいけど有りならもう預かれない、って言われちまって」

 ペットカメラの設置は昨日の電話でも事前に言われていた。少し驚きはしたが、あまり親交のない――どころか、坂原を嫌悪している俺に預けるのだ、不安になって当たり前かと承諾したのだが。

「前に預けた人も信用ならない人だったんですか?」
「違う、そういう意味のカメラじゃねーんだ。……俺、こいつがいないと仕事する気力が湧かなくてな。せめてカメラ越しにでも動いてる姿が見たくて」

 若干言い淀んでから、坂原は仕方なく白状するように肩を落として猫を撫でた。
 やっと彼のシャツから爪を外した黒猫はまた毛玉のように丸くなり、けれど今度はまん丸の目を俺の方に向けてじっと見つめてくる。
 犬に視線を合わせ続けると敵対心を向けていることになるけれど、猫はどうなんだろう。実家では犬は飼っていたけれど猫はない。
 感じる視線から逃げるように目を床へ向けると、坂原が何を勘違いしたのか「やっぱ変だと思うか?」と声を震わせた。

「はい? ……えっと、何が?」
「え? だから、飼い猫を見られないと仕事出来なくなるのが……」
「いえ、特に。俺も依存先が無いと仕事出来なくなるの、で……」

 不安そうにする坂原を宥めるつもりで余計なことまで口走ってしまい、中途半端に言葉を止めてからニッコリと笑顔で誤魔化した。

「そういうの、誰にだってあると思いますよ。約束通り、俺が帰ってきてから寝るまでの間は電源切りますけど、その間にどうしても猫が見たくなったらビデオ通話掛けて下さい。オフの姿を勝手に覗かれるのは俺も嫌です」
「分かってる。恩に着る」

 神妙な顔で頷く坂原に、上手く誤魔化せたようだと内心バクバクしている心臓を押し隠しながら笑顔を浮かべたままにする。
 まだ俺を見つめ続けていた黒猫に視線を落とすと、毛玉はビクッと大きく跳ねてからまた黒い塊になってしまった。

「これだけ大人しいなら、ペットホテルとかでも大丈夫なんじゃないですか?」
「前に二泊三日の旅行の時に預けたらストレスで激痩せして、家に帰ってからもまた預けられるの警戒してか一週間近くソファの下から出てこなかったんだ」
「あー……。ご友人に預けた時は大丈夫だったんですね?」
「何度か俺の家に来たことあるやつだった、ってのもあるかもしれねぇけど、良くも悪くも猫に構わない奴だったからストレスは少なかったんだと思う」
「じゃあ俺もあまり構わないようにしますね」

 さてカメラはどこに取り付けようか。
 部屋を見渡し、高い所から見下ろすように設置した方が見易いかとテレビの上に置いてみた。

「この辺りでいいですか?」
「あー、上下にあんま動かないからもう少し下の方がいいな。テーブルの上置いたら邪魔か?」
「大丈夫ですけど、コンセント届きますかね」

 俺がカメラの場所を決める為にうろうろしていると坂原は黒猫を床へ置き、すると猫はベッドの下へダダッと走り込んでいった。
 が、一秒もしないうちに飛び出してきて、壁にぶつかってから体勢を立て直すとベッドの下へ向かってフシャーッと威嚇する。

「なんだ? 虫でもいたか?」
「やなこと言わないで下さい。ロボット掃除機にびっくりしたんでしょう」

 ベッドの下に腕を突っ込んで丸い掃除機を取り出すと、黒猫は毛を逆立てて俺の手の中の機械のタイヤが回るのを見てジリジリ後退った。

「静音タイプだから怖くないかと思ったんですが、止めておいた方がいいですか?」
「いや、そのうち慣れるだろ。俺の家にも形違うのがあって、たまにじゃれて遊んでるし」

 立ち上がった坂原は俺から掃除機を受け取ると、猫の前にゆっくり置いてその上に抱き上げた猫を乗せた。
 再び動き始めたロボット掃除機は、上にガチガチに固まった猫を乗せながら部屋の中を巡回していく。

「……かわいい」
「可愛いな。俺んちのもこの形にするかな」
「坂原さんのはどんなタイプなんです?」
「一昔前に流行ったの覚えてっかな。モフモフの毛が生えてて、ボールみたいな丸くて、勝手に転がるやつ」
「ああ、掃除機っていうより埃取りの……。ペットの玩具として流行りましたよね」
「それそれ」

 集塵機能よりそれで遊ぶペットの様子が可愛いとSNSで流行ったのを覚えている。結構前の流行だった気がするけれど、この猫もそこそこ老齢なのだろうか。

「何歳なんですか、この猫」
「あ、こいつの名前、クロな。クロは今年でたぶん七歳くらいかな?」
「猫の七歳って人間でいう何歳くらいです?」
「ん? ……んー、どうだろ。中年くらいじゃね? こいつの親は十六年生きたし、そんなバァサン猫ってわけでもないからそんなに心配しなくても掃除機に驚いて死んだりしないって」

 カメラの配線をコンセントに繋いだ坂原はスマホを弄りだし、どうやら専用アプリで映り具合を確認しているようだった。
 掃除機の上に乗ったまま移動する猫──クロを追うようにカメラが動くのを見て驚く。

「自動で追尾するんですか?」
「そう。動く物を追い掛けるようになってる」
「へえぇ」

 てっきり監視カメラのように定点で映して、角度を変えたい時はアプリから、という感じかと思っていたから、意外と高性能なことに感心した。
 坂原の持つスマホを覗き込むように右から身を寄せると、彼は一瞬驚いたように離れてから、俺に見易いようにスマホを右手に持ち替えて自ら俺の方に寄ってきた。

「ここ押すとカメラの映像が映るようになる。角度変える時はこっち。……お前もアプリ入れるか?」
「なんで俺が」
「休憩中とかにクロの姿見るとめちゃくちゃ癒やされるぞ。クソハゲ課長のパワハラ寸前の冗談とかどうでもよくなる」
「……それはちょっと、いいな」

 というか、坂原ですら上司からパワハラを受けたりするのか。
 てっきり誰とでも上手くやって可愛がられているんだろうと思っていたから、仕事中に飼い猫に癒やされたいと思うほどストレスを抱えていると思わなかった。
 スマホから視線を上げて坂原の顔を見ると、彼は俺と目を合わせてから動揺したように視線をうろつかせて、それからまたスマホに戻した。

「や、てか、何度も言うけどほんと助かった。また急に一週間も出張って言われて困ってたんだ」
「今度はどこでしたっけ?」
「浦和の研修センター。全店舗の年間営業成績トップ二十人が五日間センターの寮に箱詰めされて更に営業成績を上げる為の研修だって」
「うわあ、大変そうですねー」

 棒読みで慰めの言葉を吐くと、坂原はニィと笑って俺の肩を肩で押してきた。

「成績表見せてもらったけど、お前二十一位だったからな。頑張れば来年は一緒に行けるな」
「え、絶対嫌だ……」

 一週間も出張ということは、その間は幸と会えないということになる。
 坂原に勝ちたいのはやまやまだが、研修に行くのは絶対御免だ。来年度は成績を上げすぎないように調整が必要だな、と考えるように顎を撫でると、坂原は大仰にため息を吐く。

「いつもながら冷てぇなあ。俺、そんな嫌われるような事した?」

 ロボット掃除機がいつものルーチンを終えたのか壁際の充電器まで自ら戻って停止すると、上に乗ったままだったクロが恐る恐るといった体で降りてきた。
 コンコン、と軽く指でフローリングを叩くと、ピンと耳を立ててこちらを見る。クロから目線を外したまま手癖のようにもう一度床を叩くと、クロは音の正体が分かったからかクンクンと床の匂いを嗅ぎ始めた。
 ……うん、確かに臆病みたいだけど、そんなに気を遣わなくても良さそうだ。
 実家で飼っていた犬が産んだうち、一匹だけが病的に臆病だったことがあった。テーブルにコップを置く音がしただけで部屋中を駆け回ってキャンキャン鳴きまくる奴で、他の仔犬は全て里子に出せたのだが、結局あの子だけはどこにも貰い手がなくて結婚して家を出ていた姉が引き取ったんだっけ。

「ああ、……すみません。どうにも『いつも一位の奴』って存在が嫌いなんですよね。妬ましくて。だから、あなた個人を嫌いというより、『一位だから』嫌いなだけなんですよ」

 弱虫過ぎるから『チキン』と俺が名付けたあの子は、姉のところへ行ってからは『ラーメン』と呼ばれている。
 姉の景子もその旦那も大の犬好きで、二人にたっぷり愛されたラーメンは仔犬の頃の臆病ぶりなんて見る影もなく、今じゃ来客がいても腹を出して昼寝しているくらいだという。姉夫婦は遠方に住んでいるからあまり会えないが、たまに写真を送ってもらう度、彼女が引き取ってくれて良かったと思う。
 姉弟揃って名付けセンスが無い、と親に呆れられたっけ、と懐かしいことを思い出しながらクロの様子を観察していたら、カシャ、と音がした。

「……?」
「可愛い」

 坂原は真顔でまたスマホカメラのシャッターを押し、カシャ、カシャ、と撮影している。
 クロはシャッター音に慣れているのか、連写されても慎重に床の匂いを嗅ぎながら少しずつ部屋を物色するように移動していく。
 明らかにカメラの視界に俺も入っているだろうに、坂原はクロに夢中なのか何度もシャッターを切った。

「じゃあ、俺が一位だから俺だけ特別に嫌いなんだ?」
「はい? なんの話ですか?」
「今、自分でそう言ったじゃん」

 何の話だ、と訝しんでから、無意識に自分の口から出ていた言葉を思い出して背筋にどっと冷や汗が流れた。

「………………えっと。聞かなかったことに」
「したくねぇな~」

 にこー、と笑う坂原は声の意地悪さとは裏腹に、なんだかとても嬉しそうだ。
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