賞味期限が切れようが、サ終が発表されようが

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51 木曜

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 今日も講義はなく、1日バイトだった。
 鹿さんは何も言わないし、聞いてもこない。
ブラパの依頼で違法行為に巻き込まれたのが嫌なだけで、俺たちの関係がどうなろうがそこに興味は無いんだろう。
 17時で退勤する直前、「アンタ、かなりランキング下がってるからね」とだけ注意された。
 100位圏外になったらギルド中から大ブーイングだろうから、今日はインしてソロコロもやらなければいけない。
 それに、……それに、今日こそブラパに会う。会って、聞く。なんで、どうして、と。

「…………」

 気が重かった。
 結論の見えない考え事をするのに一晩は長く、十分過ぎた。
 良いのも悪いのも想定出来る事態はすべて想像したつもりだけれど、ブラパと答え合わせするまでは無意味な妄想でしかない。
 正直、聞きたい半分、聞きたくない半分。いっそ良い想像を信じ込んだまま真実を有耶無耶にしてしまいたいとすら思う。
 マイルームへロードが完了すると、メッセージボックスに新着表示があった。
 差出人は……DragOnさんだ。

『少し話があるから、暇な時に来て』

 それだけ書かれたメッセージに、彼のマイルームへの鍵が添付されていた。
 白野さんではなく、DragOnさん。
 彼とは去年の初邂逅以来交流は無い。
 とすると、やはり鹿さんの想像通り、白野さんはDragOnさんで合っていたんだろう。
 DragOnさんとはフレンドを結んでいないから、ログイン状況が分からない。
 白野さんとしてもそれほど親密にしていたわけでは無かったし、俺への話というのもそんなに重要なものではないだろう。
 不在だったら出直せばいい。ブラパに会うことから逃げる理由が出来たことで迂闊に添付の鍵をタップすると、すぐロードが始まった。
 1秒の暗闇の後、眼前に現れたのは──真っ白の空間。
 床がどこなのか見えないが、足が着いている感覚があるから立ってはいるらしい。
 マイルームのデフォルトは和風洋風中華風の3種類からランダムに選ばれて設置されるから、ここはわざわざ作られているのだ。
 何も無い、部屋ですらない空間として。

「変わった人だとは思ってたけど……」

 不在かと油断して呟くと、「それは褒め言葉?」と真横から声がして息を呑むついでに舌を噛むところだった。
 目を白黒させる俺を追い抜かすように死角から現れたDragOnさんは、こちらを振り向くと何もないところに腰掛けた。

「ありがとう、来てくれて。単刀直入に言うけど聞きたいのは1つだけなんだ。それに答えてくれたら、お礼に俺も1つだけ君の質問に答えるよ。答えられる範囲のことなら、だけど」

 穏やかな口調は言われてみれば白野さんと変わらず、けれど白野さんだった頃より早口だ。
 鹿さんが言っていた『DragOnさんと白野さんの差異』を思い出し、確かに、と内心で頷く。

「俺に答えられる範囲のことなら」

 おうむ返しのように答えると、DragOnさんはしたり顔で頷いた。
 が、彼は口を開いたまま数秒黙り、視線を左右にうろうろさせてから床──たぶん──に落とす。

「……鹿花は、怒ってた?」
「え?」

 鹿花さん?
 予想外の名前に聞き違いかと瞬くが、DragOnさんは唇を舐めて湿らし、俺の真横に人が居てそこに向かって話すみたいに早口で続けた。

「あの後、鹿花に騙してごめんねってメッセージ入れたんだ。白野から。けど既読にならなかったから、こっちのアカウントからも追加で何通か送ったんだけど、それも開かれた形跡無くってね」
「……ロキワ内のメッセージって、既読機能ありましたっけ?」
「デフォルト機能の方は非表示に設定出来るけど、俺はメッセージの中にプログラム組んで送って、開封されたら通知が来るようにしてる。けど、1通も読んでくれないんだよ、あの子」

 こんなの初めてなんだ、とひょうきんな仕草でDragOnさんは肩を竦めてみせるが、その目は何か焦りでも隠すように忙しなく空中を彷徨っている。
 鹿さんから直接そうと聞いたことは無いが、以前のギルドではDragOnさんと親しかったのだろうか。

「怒っていた、というよりは……悔しがっていました。ギルド加入当初から似てると思ってたのに、違う所もあるから確証が持てなかった、と」

 あの日の鹿さんの言葉と表情を思い出しながら、あれは騙された怒りというより悔しさに見えたな、と感想を述べる。
 それを聞いたDragOnさんは、それまでの表情と一変、おおいに安堵したように笑顔を見せた。

「悔しい、悔しい……か。そっかそっか。そうだよね、鹿花だもんね。亀吉くん、鹿花に伝言を頼んでもいいかな? あのね、「鹿花にだけはバレないように気を付けてたんだよ」って伝えて欲しいんだ。あの子は聡い子だし、その……うん、いつか絶対に気付かれてしまうって分かってたからね。ラパンはあれで結構ニブいから非戦闘時なら騙すのも簡単なんだけど、鹿花はそうはいかないから。だから鹿花が迷うように色々演技したんだよ、って。俺のことが分からなくても自分を責めることはないよ、って……伝えてくれないかな」

 鹿さんが怒っていないと分かった途端に上機嫌になったDragOnさんは、更にギアを上げた早口で捲し立てたかと思うと俺の返答も聞かず「任せたよ」と手まで握ってくる。
 こ、これが素のDragOnさん……。
 確かに白野さんの常に思慮深く落ち着き払っていた様子と比べると、まるで無邪気な子供のようで同一人物と言われて納得するのなんて話し方くらいだ。
 これを初見からと思うなんて、それこそDragOnさん本人を知り尽くしていないと無理だろう。
 俺だってブラパで分かるかどうか……と考えて、ふと気付いた。
 鹿さんには見抜かれると分かっていたDragOnさん。DragOnさんだと見抜けてしまう鹿さん。俺がブラパなら見抜けるかもしれないと思ったのは。

「……鹿さんの好きな人って……」

 思わず呟くと、俺の手を握ってブンブン上下に振っていたDragOnさんは真顔になり「もうそこまで話すような仲なんだ」と動きを止めた。
 が、直後、またニコッと笑顔に戻り、今度は左右に大きく腕ごと振り回され始める。

「ちょっ……離し……」
「そっかそっか、鹿花、まだ俺が好きか。良いこと聞いたな。うん、すごく良いこと聞いた。情報提供ありがとう亀吉くん。とても助かったから、なんでも答えてあげるよ。なんでも。俺の知ってることなら何でも、だ。何が聞きたい? 俺の弱点? 苦手な武器? 戦法? 死角になりがちな方向? 絶対に正直に答えるって約束するよ。なんなら週末のイベントでどんな戦法をとろうとしてるかを教えてもいい。変えもしない、正々堂々その戦法を使うよ。あのね」
「ちょ、待って! 待って下さい!」

 一回腕を止めて! ともう体ごと振り回されて気持ち悪くなってきて叫ぶと、DragOnさんは「ごめんごめん」と笑いながら手を離してくれた。

「それで? 何が聞きたい?」
「あの、鹿さんが貴方を好きなことを利用して何か……企むつもりなら」
「ん? それが質問? 俺を好きな鹿花を悪用するかどうか?」

 まだ俺が喋っている最中なのに怒涛のように言葉を繋げてきたDragOnさんに「それでいいの?」と揶揄うように笑われ、一瞬迷ったけれど強く首肯する。
 そのつもりなら即刻チクるぞ、と睨む俺にDragOnさんはプッと噴き出したかと思うと、ツボに入ったみたいにケラケラと笑い出した。

「うん、うん、ブラパが好きになるわけだ。駆け引き出来ないっていうか、しようとも考えないっていうか……。実利より情を大切にするのは美徳だけど、俺には愚かに見えちゃうな」

 ブラパの名前が出て一瞬怯んだけれど、愚かと一蹴されて思考から追いやった。
 無責任な外野の罵倒に悩む必要はないとブラパが教えてくれたのだ。
 尚も睨み続けると、笑い飽きたのかDragOnさんはまた少し肩を竦め、それから今度こそ俺をまっすぐ見た。

「鹿花の気持ちを利用して何かしようとは思ってない。誓うよ」
「何に誓いますか」
「何に? ……そうだなあ。鹿花に?」
「鹿さんに?」
「そんなことしたら今度こそ嫌われてしまうかもしれないからね」

 薄く笑いしっかり間を取って俺と会話する様子は白野さんのようで、やれば出来るのにそうしないのこそがわざとなんじゃないかと勘繰ってしまう。

「DragOnさんも、鹿さんのこと」
「その質問は野暮だし、君に答える必要性を感じない」

 気になって訊いたのをバッサリ斬られ、しかし確かに踏み入り過ぎたと恥ずかしくなった。
 それを一番知りたいのは鹿さんで、俺はただの出歯亀なのだから。

「あの、それじゃあ俺はこれで……」
「待って。今時珍しい馬鹿正直を見せてくれたお礼に、質問、あと1つだけ答えてあげるよ」
「…………」

 この人、あの鹿さんが好きになるだけある。
 白野さんの頃には見せなかった切れ味鋭い毒舌をくらって内心もうウンザリでさっさと立ち去りたいのだけど、悔しいので何か週末のイベントで有利になれる質問をしてやりたくもなった。
 DragOnさんがさっき自分で言っていた、弱点やら何やら。
 聞いてもいいし、答えを疑う気もない。
 きっとこの人は事実を答える。
 鹿さんが好きなのだから、そういう人だ。

「……コロシアムで逆運極のステータスが反映されてるのはなんでだと思いますか?」

 けれど色々考えた末、出てきたのは前々から不思議に思っていたそれだった。
 弱点を聞いてもそれを俺が突けるかどうかは分からないし、そもそもそんな勝ち方をして愉快な気分になれる性質タチでもない。
 ほとほと自分でも馬鹿だとは思うけれど、と自嘲で浮かんだ笑顔を向けるとDragOnさんは「美徳だよ」と指でハートを作って向けてきた。

「そうだね。おそらく、幸運値がだと俺は考えてる。……あ、たぶん説明は早口になるから不安なら視界録画して」

 急にうながされ、さっき以上に早いのかと慌てて録画を開始する。
 出来ましたと頷くと彼からも頷きが返ってきて、しかしそこからの熱弁は予想を上回るものだった。

「これから話すのは全部俺の推測だから正確とは限らないよ。それはまず念頭に置いてね。それで、幸運についてだけど、あれはステータス欄に書いてあるけどHPやMP、SPみたいなステータスじゃと思ってるんだ、俺は。どちらかというと、アバターの身長体重みたいな『プレイヤー情報』に分類されるんじゃないかな。だからコロでも適用されて、逆運極は当たる筈の攻撃すら当たらない。じゃあ運極は当たらない筈の攻撃が当たるようになるかと言えば、そうは。自分でも分かるでしょ? 何で今の当たったんだ? みたいな直撃ヒットは経験無い筈だよ。たぶん『幸運値100カンスト』は『幸運値100%』じゃないんだ。デフォルトに+100%であって、幸運値自体のステータスMAXカンストは100じゃない。だからこそ、運極状態から『幸運スラッシュ』のスキルが乗る。つまり当たる攻撃が外れることは絶対に無いけど、当たらない攻撃が当たるようにもならないってことだよ。ただし、当たるか当たらないか弾道にランダム性のある攻撃……そうだね、ショットガンあたりを使えば命中精度が顕著に分かるんだろうけど、亀吉くんはスナしか使わないから実感出来ていないだろうね。まあつまり、運極である君の攻撃は発射時点で当たると確定したものに関してはどんな外的要因があろうが絶対に当たる。けれど、当たらない攻撃が当たるようにはならない。ゼロに何を掛けてもゼロなようにね。白野は幸運値をゼロまで下げた。だからどんな攻撃も当たらなくなった。それはつまり幸運値がデフォルトステータスへのかけるものだから。本当の幸運値は全員が一緒か、そうでないか、それは俺にも分からない。ただその数値は白野のアカウントでは0が0、もしくは0になる前に0になっていた。プレイヤーによってデフォルトの幸運値にどれだけ幅があるのかは分からないけど、俺の知る限り理不尽に当たる運極プレイヤーはいない。だから、そう差は無いか、カンストしないように調整されているんだろう。
 纏めるよ。幸運値はステータス欄にあるけれど実際はアバター情報扱いで、だからコロで適用されている。君の質問への答えとして十分かな?」
「は……はい……」

 あまりの早さに聞いている俺が舌を噛みそうだったのに、当のDragOnさんは平然とした顔で目を回す俺に回答締め切りでいいかと問うてくる。
 視界録画を停止させながら礼をと頭を下げると、彼は「律儀だねぇ」と笑ってから手を振った。

「それじゃあいいかな? もう行きたいんだけど」
「えっ、すいません、なにか用があったんですか?」
「いやね、そういえばすっかり忘れてたんだけど、あの時、俺もだよって言ってなかった気がするなって」

 だから今から言いに行こうと思って、と笑うDragOnさんがあまりに平然とし過ぎていて、驚愕しつつ……尊敬した。
 短く礼を言ってから退室し、ブラパのルーム状態を見る。
 『ルーム内』。
 試しにローディングドアを出そうとしてみたが、やはり出てきたのはあのマークと警告音だった。
 ギルドルームに行ってギルメンに聞いてみたけれど、誰もブラパが部屋から出てきたのを見た人はいない。
 ブラパのルームに様子を見に行った人たちにどんな人と一緒だったのかしつこく訊くと、苦い顔で皆一様に「黒髪で痩せた根暗そうな男」と答えた。
 一週間も俺以外と篭りきりの様子に誰もが心配そうな顔をするのが心苦しくて、せめてもと平然を装った。
 もうブラパになんて興味無いので大丈夫ですよ風を吹かせれば安心してくれるかと思ったのだけど、ランキング位置を戻す為にソロコロに潜る合間合間にギルドルームを覗きに来ていたらそのうち双子とロニさんと地球さんに捕まって野良チムコロに突入していた。
 ブラパには会えなかった。


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