72 / 102
第六八話 それでも時は流れ続ける
しおりを挟む
ルゼは厩で立ち尽くしていた。習慣で来てしまったが、もうセウスペルは居ないのだ。ガランと静まり返ったその風景はセウスペルを失った心に重なる。涙が出そうになるのをぐっと堪えて気合いを入れる。来てしまった以上は厩としての最後の掃除である。
今後、馬を飼うことは無いだろう。どんな馬を飼ってもセウスペルほど愛せはしない筈だ。それだけセウスペルは特別な存在だった。
特別だからこそ世話を続けられた。そのセウスペルであっても世話が大変だと思ったことがあるのだ。他の馬だと世話を続けられる気がしない。
それに、累造が考案して馬の代わりになる無骨な鉄の塊を作っている。あれは何て名前だろうか。乗り心地は改善しなければならないようだが、遠出をしなければ問題無さそうである。その遠出をする必要も、もう無い。
だからここは厩では無くなってしまう。
厩の掃除を終えたら湯浴みをする。馬の世話をしなくなることで湯浴みも必要なくなるのだが、朝の湯浴みは続けたい。その方が気分がすっきりするのだ。
湯浴みが終わればチーナに朝の挨拶だ。
「おはよう、チーナ」
「あ、店長……、おはようございます」
チーナが安堵したような表情を見せた。いつもと同じようにできていたらしい。
「累造。累造、そろそろ起きな」
累造はまだまだ夢の中だ。
暫くその寝顔を見詰めた。セウスペルにとって累造が特別だったのは昨日の光景を見ても明らかだ。理由を知りたくないと言えば嘘になる。累造に聞けば判るのだろうか? だが、聞くのも少し怖い。
あれこれ考えている内に累造が目を覚ました。
「おはよう、累造」
「おはようございます」
ここで、先程浮かんだ疑問を思い出した。
「聞きたいんだけど、あの馬車を引いていた機械はなんて名前なんだい?」
「あれは、魔動機を使っている三輪車なので魔動三輪ってことにはなるんですが……」
累造がそこで考え込んだ。「バイクやスクーターと言うのもなぁ」などとぶつぶつ言っている。
暫くして、良いことを思いついたとばかりの顔をした。
「新しいものには造語が付きものですから、いっそ全く関係ない名前でもいいのではないかと思うわけです」
「まあ、そうだね……」
何を前置きしているんだかと声音に出てしまった。それに気付いたのか累造が若干目を逸らす。
「『セウスペル』でどうでしょう?」
「へ?」
「きっと商品として売り出すことになると思いますから、その時に『セウスペル』の名前で売れば良いと思うわけです」
少し心がざわついた。セウスペルは鉄の塊じゃないと叫びそうになった。しかし累造の言葉には続きがあった。
「それならセウスペルの名前が後世にまで残りそうじゃないですか」
心がざわついた。直前までとは逆の向きにだ。寸前まで負に振れていた分だけ余計に感極まってしまった。
セウスペルの名前が後世に伝わる。それは何と素敵なことなのか。
知らず涙が溢れ、頬も緩んでしまう。
累造は自分で言っていながら少し照れている。
その様子がまた少し可笑しかった。
◆
「これを、あっしにでやすか?」
水晶のネックレスである。ルゼ、チーナ、ニナーレには朝食後に渡してしまっている。
「はい。誰かのプレゼントにでもして貰えれば、と」
「そうでやすねぇ」
累造に悪意が無いのは判るのだが、ショウとしてはこれを貰っても扱いに困る。
例えばルゼに渡した場合を考える。恐らく貰い物だと告白してしまうに違いない。するとどうなるか。
安物でも自分で選んだものを贈って欲しかったね。
そう言われること必至だ。
他の女性でも似たり寄ったりだろう。
だからと言ってお土産は累造の気持ちだ。断るのは気が引ける。
いや、実に困った。
「じゃあ、有り難く戴くでやす」
困ってもここで受け取らない選択は無いのだった。
「それはそうと、冷蔵庫はもう売り出されてやすよ」
「あ、そうなんですか?」
「五〇〇〇万ツウカだそうでやす」
照明と違って冷蔵庫は代替品が無いために高額設定となっている。累造への代金も一台分七枚で五〇〇万ツウカだ。加えて、上質の木材を使っていて加工に手間も掛かっている。売値には利益も随分と上乗せされているのだろう。
「それはまた、高額ですね」
「それでもぼちぼち売れてるそうでやす。その内にもっと安い木材で、魔法陣も一枚で済むようにするのだとか言ってやした。そうなったらもっと安く売るんでやしょう」
つまり、断熱の魔法陣を必要としないものを目指しているのだ。
累造は商人の逞しさを感じた。
◆
何かをしていないとセウスペルのことばかりを考える。ああしていれば、こうしていれば、そんな想いだけが浮かんでは消え、消えては浮かぶ。
だから今日もルゼは店に立つ。
それでも考えずにはいられない。
一見では普段通りで、朗らかな様子を見せることもあるルゼだが、日頃接している者からすればその憔悴は明らかであった。
皆は心配して休息を勧めたが、ルゼが拒否する。無理強いもできずにただ見守るよりなかった。
そんな陰を背負っているようなルゼの様子は客にも容易に判るらしい。
「元気ないけど、どうかしたの?」
「そんな風に見えるかい?」
「見えるよ。どうにも辛気くさくていけないねぇ」
「セウスペルが亡くなったんでやす」
ショウが代わりに答えてしまった。
「セウスペル? ああ、あの馬ね。随分長生きだったようだから、大往生なんじゃないの?」
「大往生……」
反応の鈍いルゼの様子に、処置無しとばかりに常連客は首を横に振った。
「やあ、ルゼ。今日の君も愛おしい」
常連客と殆ど入れ違いのようにしてケメンが訪れた。腕には箱を一つ携えている。
「いらっしゃい……」
心ここに有らずと言った風情のルゼに、一瞬言葉を詰まらせたケメンはショウを見やった。だが、ショウは首を横に振るだけだ。
一度息を吐き、気を取り直すように息を吸ってケメンはルゼに話し掛けた。
「ルゼ、今日は君にこれを持って来たんだよ」
ケメンは箱をルゼに差し出して蓋を開けた。虚ろに箱の中を見たルゼの目がみるみる見開かれる。
「これは!」
「そう、セウスペルの鬣と蹄鉄だよ」
ルゼは両手で口を押さえ、ぼろぼろと涙を零し始めた。
「セウスペル……」
「彼の遺品だ。君が持っているのが相応しいだろう」
「ありがとう……。ありがとう、ケメン」
ルゼはセウスペルの鬣を握り締め、ただただ涙を流し続けた。
「ケメンさん、ご相談したい事があるのですが……」
累造はケメンが訪れているのを聞いて降りてきたのだ。ルゼが泣き崩れているのが気になりはするが、ケメンやショウに任せておけば大丈夫な筈だ。
「相談って何だい?」
「ゴムを加工して欲しいんです」
「ゴム? ああ、水漏れ防止なんかに使うものだね?」
「そうですね、これなんですけど……」
累造は持ってきていた生ゴムを見せた。
「これをどうすると言うのかい?」
「靴底や車輪に使いたいんです」
「ん? それは無理じゃないのかい?」
「はい、そのままでは無理です。ですが、加工すれば使えるようになります」
「加工すれば、ね……」
ケメンの笑顔がまた五割り増しになった。
累造は上を指差す。
「これ以上は上で」
「そうだね」
具体的な話をしたい二人だったが、ルゼをそのままにしておけない。先に、愚図るルゼを宥め賺しながら部屋へと送り届けた。ルゼの面倒はチーナとニナーレに頼んだ。
そして、累造とケメンは食堂で向かい合っている。
「それでは話を聞かせて貰おうか」
ケメンに促され、累造は生ゴムを取り出して話を始めた。
「ここに有るのは生ゴムですが、これに硫黄を加えて加熱すると弾力が出て丈夫にもなります。硫黄の量を増やせば固くなります」
「それでどんなものが作れるのかい?」
「伸び縮みする紐とか、パッキンとか、靴底とかです。伸び縮みする紐はパジャマやブラジャーに使うと着心地が向上しますし、パッキンは冷蔵庫の扉の隙間を失くすのに役立ちます」
「本当なのかい?」
「はい。更に、その硫黄を加えたゴムに黒鉛を加えると耐久性が上がります。それを車輪に使えば馬車などの乗り心地が向上します」
「何だか信じられないけど、累造君の言うことだからね……」
ケメンは頭を掻きながら困惑した表情を浮かべた。
「試してみよう」
「そうして頂けると助かります」
「だけど累造君? そんな事を契約もせずに話して良かったのかい?」
「はい。それは混ぜれば良いと判っているだけで、その量や温度なんかは判りません。ケメンさんには研究者の手配など一切を仕切って貰わないといけないんです。勿論研究費用はケメンさん持ちです。俺自身は出来上がったものを融通して貰えれば十分です」
「累造君は欲深いのか慎み深いのかよく判らないね」
「俺は楽をしたいだけです」
「は?」
自身にとっては意外でしかない言葉を聞いて、一瞬思考が飛んでしまったケメンだった。
暫くして再始動したケメンは、ゴムの研究開発を約束して雑貨店を後にした。
今後、馬を飼うことは無いだろう。どんな馬を飼ってもセウスペルほど愛せはしない筈だ。それだけセウスペルは特別な存在だった。
特別だからこそ世話を続けられた。そのセウスペルであっても世話が大変だと思ったことがあるのだ。他の馬だと世話を続けられる気がしない。
それに、累造が考案して馬の代わりになる無骨な鉄の塊を作っている。あれは何て名前だろうか。乗り心地は改善しなければならないようだが、遠出をしなければ問題無さそうである。その遠出をする必要も、もう無い。
だからここは厩では無くなってしまう。
厩の掃除を終えたら湯浴みをする。馬の世話をしなくなることで湯浴みも必要なくなるのだが、朝の湯浴みは続けたい。その方が気分がすっきりするのだ。
湯浴みが終わればチーナに朝の挨拶だ。
「おはよう、チーナ」
「あ、店長……、おはようございます」
チーナが安堵したような表情を見せた。いつもと同じようにできていたらしい。
「累造。累造、そろそろ起きな」
累造はまだまだ夢の中だ。
暫くその寝顔を見詰めた。セウスペルにとって累造が特別だったのは昨日の光景を見ても明らかだ。理由を知りたくないと言えば嘘になる。累造に聞けば判るのだろうか? だが、聞くのも少し怖い。
あれこれ考えている内に累造が目を覚ました。
「おはよう、累造」
「おはようございます」
ここで、先程浮かんだ疑問を思い出した。
「聞きたいんだけど、あの馬車を引いていた機械はなんて名前なんだい?」
「あれは、魔動機を使っている三輪車なので魔動三輪ってことにはなるんですが……」
累造がそこで考え込んだ。「バイクやスクーターと言うのもなぁ」などとぶつぶつ言っている。
暫くして、良いことを思いついたとばかりの顔をした。
「新しいものには造語が付きものですから、いっそ全く関係ない名前でもいいのではないかと思うわけです」
「まあ、そうだね……」
何を前置きしているんだかと声音に出てしまった。それに気付いたのか累造が若干目を逸らす。
「『セウスペル』でどうでしょう?」
「へ?」
「きっと商品として売り出すことになると思いますから、その時に『セウスペル』の名前で売れば良いと思うわけです」
少し心がざわついた。セウスペルは鉄の塊じゃないと叫びそうになった。しかし累造の言葉には続きがあった。
「それならセウスペルの名前が後世にまで残りそうじゃないですか」
心がざわついた。直前までとは逆の向きにだ。寸前まで負に振れていた分だけ余計に感極まってしまった。
セウスペルの名前が後世に伝わる。それは何と素敵なことなのか。
知らず涙が溢れ、頬も緩んでしまう。
累造は自分で言っていながら少し照れている。
その様子がまた少し可笑しかった。
◆
「これを、あっしにでやすか?」
水晶のネックレスである。ルゼ、チーナ、ニナーレには朝食後に渡してしまっている。
「はい。誰かのプレゼントにでもして貰えれば、と」
「そうでやすねぇ」
累造に悪意が無いのは判るのだが、ショウとしてはこれを貰っても扱いに困る。
例えばルゼに渡した場合を考える。恐らく貰い物だと告白してしまうに違いない。するとどうなるか。
安物でも自分で選んだものを贈って欲しかったね。
そう言われること必至だ。
他の女性でも似たり寄ったりだろう。
だからと言ってお土産は累造の気持ちだ。断るのは気が引ける。
いや、実に困った。
「じゃあ、有り難く戴くでやす」
困ってもここで受け取らない選択は無いのだった。
「それはそうと、冷蔵庫はもう売り出されてやすよ」
「あ、そうなんですか?」
「五〇〇〇万ツウカだそうでやす」
照明と違って冷蔵庫は代替品が無いために高額設定となっている。累造への代金も一台分七枚で五〇〇万ツウカだ。加えて、上質の木材を使っていて加工に手間も掛かっている。売値には利益も随分と上乗せされているのだろう。
「それはまた、高額ですね」
「それでもぼちぼち売れてるそうでやす。その内にもっと安い木材で、魔法陣も一枚で済むようにするのだとか言ってやした。そうなったらもっと安く売るんでやしょう」
つまり、断熱の魔法陣を必要としないものを目指しているのだ。
累造は商人の逞しさを感じた。
◆
何かをしていないとセウスペルのことばかりを考える。ああしていれば、こうしていれば、そんな想いだけが浮かんでは消え、消えては浮かぶ。
だから今日もルゼは店に立つ。
それでも考えずにはいられない。
一見では普段通りで、朗らかな様子を見せることもあるルゼだが、日頃接している者からすればその憔悴は明らかであった。
皆は心配して休息を勧めたが、ルゼが拒否する。無理強いもできずにただ見守るよりなかった。
そんな陰を背負っているようなルゼの様子は客にも容易に判るらしい。
「元気ないけど、どうかしたの?」
「そんな風に見えるかい?」
「見えるよ。どうにも辛気くさくていけないねぇ」
「セウスペルが亡くなったんでやす」
ショウが代わりに答えてしまった。
「セウスペル? ああ、あの馬ね。随分長生きだったようだから、大往生なんじゃないの?」
「大往生……」
反応の鈍いルゼの様子に、処置無しとばかりに常連客は首を横に振った。
「やあ、ルゼ。今日の君も愛おしい」
常連客と殆ど入れ違いのようにしてケメンが訪れた。腕には箱を一つ携えている。
「いらっしゃい……」
心ここに有らずと言った風情のルゼに、一瞬言葉を詰まらせたケメンはショウを見やった。だが、ショウは首を横に振るだけだ。
一度息を吐き、気を取り直すように息を吸ってケメンはルゼに話し掛けた。
「ルゼ、今日は君にこれを持って来たんだよ」
ケメンは箱をルゼに差し出して蓋を開けた。虚ろに箱の中を見たルゼの目がみるみる見開かれる。
「これは!」
「そう、セウスペルの鬣と蹄鉄だよ」
ルゼは両手で口を押さえ、ぼろぼろと涙を零し始めた。
「セウスペル……」
「彼の遺品だ。君が持っているのが相応しいだろう」
「ありがとう……。ありがとう、ケメン」
ルゼはセウスペルの鬣を握り締め、ただただ涙を流し続けた。
「ケメンさん、ご相談したい事があるのですが……」
累造はケメンが訪れているのを聞いて降りてきたのだ。ルゼが泣き崩れているのが気になりはするが、ケメンやショウに任せておけば大丈夫な筈だ。
「相談って何だい?」
「ゴムを加工して欲しいんです」
「ゴム? ああ、水漏れ防止なんかに使うものだね?」
「そうですね、これなんですけど……」
累造は持ってきていた生ゴムを見せた。
「これをどうすると言うのかい?」
「靴底や車輪に使いたいんです」
「ん? それは無理じゃないのかい?」
「はい、そのままでは無理です。ですが、加工すれば使えるようになります」
「加工すれば、ね……」
ケメンの笑顔がまた五割り増しになった。
累造は上を指差す。
「これ以上は上で」
「そうだね」
具体的な話をしたい二人だったが、ルゼをそのままにしておけない。先に、愚図るルゼを宥め賺しながら部屋へと送り届けた。ルゼの面倒はチーナとニナーレに頼んだ。
そして、累造とケメンは食堂で向かい合っている。
「それでは話を聞かせて貰おうか」
ケメンに促され、累造は生ゴムを取り出して話を始めた。
「ここに有るのは生ゴムですが、これに硫黄を加えて加熱すると弾力が出て丈夫にもなります。硫黄の量を増やせば固くなります」
「それでどんなものが作れるのかい?」
「伸び縮みする紐とか、パッキンとか、靴底とかです。伸び縮みする紐はパジャマやブラジャーに使うと着心地が向上しますし、パッキンは冷蔵庫の扉の隙間を失くすのに役立ちます」
「本当なのかい?」
「はい。更に、その硫黄を加えたゴムに黒鉛を加えると耐久性が上がります。それを車輪に使えば馬車などの乗り心地が向上します」
「何だか信じられないけど、累造君の言うことだからね……」
ケメンは頭を掻きながら困惑した表情を浮かべた。
「試してみよう」
「そうして頂けると助かります」
「だけど累造君? そんな事を契約もせずに話して良かったのかい?」
「はい。それは混ぜれば良いと判っているだけで、その量や温度なんかは判りません。ケメンさんには研究者の手配など一切を仕切って貰わないといけないんです。勿論研究費用はケメンさん持ちです。俺自身は出来上がったものを融通して貰えれば十分です」
「累造君は欲深いのか慎み深いのかよく判らないね」
「俺は楽をしたいだけです」
「は?」
自身にとっては意外でしかない言葉を聞いて、一瞬思考が飛んでしまったケメンだった。
暫くして再始動したケメンは、ゴムの研究開発を約束して雑貨店を後にした。
1
お気に入りに追加
428
あなたにおすすめの小説

天ぷらで行く!
浜柔
ファンタジー
天ぷら屋を志しているあたし――油上千佳《あぶらあげ ちか》、24歳――は異世界に連れて来られた。
元凶たる女神には邪神の復活を阻止するように言われたけど、あたしにそんな義理なんて無い。
元の世界には戻れないなら、この世界で天ぷら屋を目指すしかないじゃないか。
それ以前に一文無しだから目先の生活をどうにかしなきゃ。
※本作は以前掲載していた作品のタイトルを替え、一人称の表現を少し変更し、少し加筆したリライト作です。
ストーリーは基本的に同じですが、細かい部分で変更があります。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
長期休暇で魔境制覇
篠原 皐月
ファンタジー
無事リスベラント聖騎士最高位《ディル》の一員となり、周囲の抵抗勢力を黙らせたつもりだった藍里だったが、本来求めてはいなかった地位には、もれなく義務も付いて来た。しかもそれが辺境地域の魔獣退治、身内は好き勝手し放題、反目している勢力はここぞとばかりに刺客を送り込んで来て、藍里の怒りは沸騰寸前。周囲に迷惑と困惑を振り撒きながら、藍里は取り敢えず夏休み期間中の任務達成を目指す事に。
【リスベラントへようこそ】続編。相変わらずマイペースなヒルシュ(来住)家の面々と、それに振り回される周囲の人間模様を書いていきます。

みうちゃんは今日も元気に配信中!〜ダンジョンで配信者ごっこをしてたら伝説になってた〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
過保護すぎる最強お兄ちゃんが、余命いくばくかの妹の夢を全力で応援!
妹に配信が『やらせ』だとバレないようにお兄ちゃんの暗躍が始まる!
【大丈夫、ただの幼女だよ!(APP20)】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる