魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1975.降臨

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『オリエサン、イエ アナタタチノ メガミニ アイタイ』

 モトバが女神教本部の窓口でそう言うと、全裸で座っていた受付嬢は険しい目付きになった。
 女神に面会を求める訪問者が後を絶たないせいだ。
 ところが2人に見覚えがあったのか、徐々に目が見開かれ、口も窄まっていく。

『しょ、少々お待ちください! じょ、上司に確認して参ります!』

 受付嬢は慌てて奥へ行く。
 暫くすると奥から受付嬢よりは年配の誰かが顔だけ覗かせた。
 その誰かの顔も先の受付嬢と同じようになって直ぐに引っ込んだ。
 奥でバタバタした音が断続的に続いた後、一際存在感のある女が顔を出し、また先の受付嬢のような表情をする。
 だがこの女についてはモトバや魔法使いも目を瞠る。

『女神様方のご降臨、大変光栄に存じ上げます』

 恭しく礼をされた後、2人は招き入れられた。
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