魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1966.外遊

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 オリエの町の散策は短い時間ではあったが、女神教が信者を大幅に増やす切っ掛けとなった。
 教祖などでは足元にも及ばないカリスマ性の為せる業だ。

『女神様、各国から女神様の来訪を乞う便りが多数届いております。お手を煩わせてしまいますが、幾つか請けていただきとうございます。首脳との握手と民衆に手を振るだけで良いよう調整いたしますのでなにとぞお願いします』

 オリエは正直に言えば断りたかったが、これまで教祖に依頼されたのが信者向けの一言と幹部幾人かの魔力開発だけだ。
 これでは長期に亘っている滞在の対価に不足しているように感じられた。

『ワカッタ。ソレダケナラ スル』
『ありがとうございます!』

 早速翌日には外遊のスケジュールが入った。
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