魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1936.窓

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 オリエは車の臭いに慣れなかった。
 嗅いだことのない臭いに頭が重くなる。
 彼女らの本部まではまだ少し時間が掛かるらしい。
 少し話しただけでも気分が悪くなってきた。
 しかし彼女らもその異変にいち早く気が付いたようだ。

『窓をお開けいたしましょう。風に当たると車酔いが改善いたします』

 車酔いのは揺れよりも臭いの影響が強いものだ。

『アリガトウ。タスカッタ』

 これでオリエの気分の悪さは改善したが、一方で窓を開ければオリエの姿が丸見えだ。

『今日は事故が多いようです。急ぎましょう』

 対向車のドライバーがオリエに気を取られ、あちこちで事故るのであった。
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