魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1924.小石

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 オリエは適当な小石を左手の平に載せる。
 そして気合いを入れつつ指を弾いてみる

「ふん!」

 ボボッ。
 指を弾いた音が激しく響く以外何も起きなかった。
 ボボッ。
 ボボッ。
 ボボッ。
 2度3度繰り返しても同じだ。

「そう簡単にできたら苦労しないか……」

 ボボッ。
 ボボッ。
 オリエは根気よく続けた。
 石をよく観察し、石の中身を想像しつつ繰り返すこと数千回。
 試行回数6000回も疾うに超えただろうか。
 遂にその時はやって来た。
 一瞬だが靄のような何かが生まれ、消えた。
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