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1682.地上

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1682.地上1682.地上 比加礼太は同じ日本人の迷い人たる真夜維人まよいひとに案内され、地上に至った。

「マジだった……?」

 若干疑わしく感じてしまうのは、第3階層にも空があるからだ。
 空があるだけでは地上とは判断しにくい。

「信じ難いのは無理もありません。ぼくもそうでしたから。でもほら、どこにも天まで続く柱は無いですよね?」

 礼太が維人に言われて見回せば、確かにダンジョン第3階層には在った柱がここには無い。
 上に続く階段が無いと言うことだ。

「そ、そうだな」

 よく見ればもう一つ判断材料があった。
 町並みが古いことだ。
 ダンジョン第3階層と比べて歴史が感じられる。
 清潔感も無い。
 どぶ川が悪臭を放っているし、ゴミもそこかしこに転がっている。
 技術レベルの明らかに低かった。
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