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1633.異質
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男は冒険者ギルドの「受付けらしい」カウンターで話し掛ける。
「すいません! 日本語判りますか!?」
「……迷い人様への説明をさせていただきます」
「〃「!」〃」
受付嬢は最初に数秒の溜めがあったものの流暢な日本語で話し始めた。
これにびっくりしたのがたまたま冒険者ギルドに居た者達だ。
「ありゃ一体どこの言葉だ?」
「少なくともここでも隣でもねぇな」
隣国の言葉は訛り程度の違いか、全く違っても聞き知っていることが多い。
ダンジョンの上の町に住んでいれば隣国の商人が彼らの母国語で話しているのを聞くこともあるのだ。
しかし受付嬢が話しているのは全く異質な言葉。
何より異質なのは受付嬢がその言葉を喋っていることだ。
だからざわついた。
必然的に男は注目を浴びたが、言葉が解らない相手に絡もうとする者も居なかった。
「すいません! 日本語判りますか!?」
「……迷い人様への説明をさせていただきます」
「〃「!」〃」
受付嬢は最初に数秒の溜めがあったものの流暢な日本語で話し始めた。
これにびっくりしたのがたまたま冒険者ギルドに居た者達だ。
「ありゃ一体どこの言葉だ?」
「少なくともここでも隣でもねぇな」
隣国の言葉は訛り程度の違いか、全く違っても聞き知っていることが多い。
ダンジョンの上の町に住んでいれば隣国の商人が彼らの母国語で話しているのを聞くこともあるのだ。
しかし受付嬢が話しているのは全く異質な言葉。
何より異質なのは受付嬢がその言葉を喋っていることだ。
だからざわついた。
必然的に男は注目を浴びたが、言葉が解らない相手に絡もうとする者も居なかった。
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