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1445.祭り上げ
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「あなたが女神教の教祖だとは驚きました」
モトバはダンジョン企画社長に無表情で言った。
社長はモトバの圧力に耐えかねるように小さくなる。
「そ、それが知らない内に祭り上げられまして……」
社長もオリエを女神と奉ずることに異論は無いらしい。
そんな彼女も女神候補ではあったが、他の信奉者から見てあまりに身近だったからか女神からは外された。
しかし放っておくのが惜しいと思われたか、教祖を土下座までして頼み込まれたと言う。
「信者数がこの町の2割にもなってしまいまして、こうなると会社の経営的に背を向けられても困りますし……」
イベント会社であるダンジョン企画はは社長自ら体を張って営業し、自らイベントの司会もこなすことで成り立っている。
ここで教祖を拒んだがために持ち込みイベントの減少や、独自イベントのスポンサー減少及び集客率低下があっては致命的だ。
社長とてダンジョンでは有名人だから悪評となれば尾を引いてしまう。
だから実務をしなくても良いとまで言われれば安易に辞退できなくなった。
逆に教祖の立場ならお布施代わりのイベント企画が入ったりして売上が上がる。
「あ、勿論わたしにとってモトバさんやマホさんも女神様です! だからみんながギスギスしてるのは哀しくて……」
社長は拳を握り締めて主張した後、ぼそっと呟きながら項垂れた。
モトバはダンジョン企画社長に無表情で言った。
社長はモトバの圧力に耐えかねるように小さくなる。
「そ、それが知らない内に祭り上げられまして……」
社長もオリエを女神と奉ずることに異論は無いらしい。
そんな彼女も女神候補ではあったが、他の信奉者から見てあまりに身近だったからか女神からは外された。
しかし放っておくのが惜しいと思われたか、教祖を土下座までして頼み込まれたと言う。
「信者数がこの町の2割にもなってしまいまして、こうなると会社の経営的に背を向けられても困りますし……」
イベント会社であるダンジョン企画はは社長自ら体を張って営業し、自らイベントの司会もこなすことで成り立っている。
ここで教祖を拒んだがために持ち込みイベントの減少や、独自イベントのスポンサー減少及び集客率低下があっては致命的だ。
社長とてダンジョンでは有名人だから悪評となれば尾を引いてしまう。
だから実務をしなくても良いとまで言われれば安易に辞退できなくなった。
逆に教祖の立場ならお布施代わりのイベント企画が入ったりして売上が上がる。
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社長は拳を握り締めて主張した後、ぼそっと呟きながら項垂れた。
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