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1281.死にきれない
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肌色の死神の噂が広まるにつれ、彼女を一目見ようとダンジョンの深い階層を目指す猟師が続出した。
「噂通りなら一目見ないことには死んでも死にきれないからな」
「何なら殺されてみてぇよな!」
「……何で内の男達は馬鹿ばっかりなんだか」
パーティーを組んでいるせいで男達に付き合わされることとなった女猟師は頭痛を堪えるようにこめかみを押えた。
欲望に忠実なだけの男達など放っておこうかとも考えたが、捨て置いたために死なれても寝覚めが悪いしパーティーをまた探さなければならなくなるしと考えれば同行する以外になかった。
もしこれが未踏の階層であれば同行しなかったが、そんな階層にまで足を伸ばすほど男達の理性は失われていなかったのだ。
「不幸だわ」
女猟師は自らの不運を嘆きながら男達を追った。
「噂通りなら一目見ないことには死んでも死にきれないからな」
「何なら殺されてみてぇよな!」
「……何で内の男達は馬鹿ばっかりなんだか」
パーティーを組んでいるせいで男達に付き合わされることとなった女猟師は頭痛を堪えるようにこめかみを押えた。
欲望に忠実なだけの男達など放っておこうかとも考えたが、捨て置いたために死なれても寝覚めが悪いしパーティーをまた探さなければならなくなるしと考えれば同行する以外になかった。
もしこれが未踏の階層であれば同行しなかったが、そんな階層にまで足を伸ばすほど男達の理性は失われていなかったのだ。
「不幸だわ」
女猟師は自らの不運を嘆きながら男達を追った。
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