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1218.臭い
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異世界も郊外に出れば草木深い。
「異世界にも森が在ったんだね」
「文明ばかり見ていれば気付かぬが、街から離れればこんなものだ」
「そうなんだね。少し安心したよ。匂いが街とは違って落ち着くし」
「匂い?」
「うん。街って何か文明? 的な臭いがするでしょ?」
「排気ガスや排水までは再現しておらぬので、臭いは然程も無い筈だが……」
魔王は暫し考える。
すると思い至った。
舗装のアスファルト、建造物のコンクリートや建材、接着剤なども臭いを放っている。
異世界人はそれより強い臭いに紛らされて気付かないだけなのだ。
尤も、紛れが無くてもオリエなら敏感に感じ取ったことだろう。
「オリエは臭いに敏感なのだな」
そうこうする内に列車は山を登った。
「異世界にも森が在ったんだね」
「文明ばかり見ていれば気付かぬが、街から離れればこんなものだ」
「そうなんだね。少し安心したよ。匂いが街とは違って落ち着くし」
「匂い?」
「うん。街って何か文明? 的な臭いがするでしょ?」
「排気ガスや排水までは再現しておらぬので、臭いは然程も無い筈だが……」
魔王は暫し考える。
すると思い至った。
舗装のアスファルト、建造物のコンクリートや建材、接着剤なども臭いを放っている。
異世界人はそれより強い臭いに紛らされて気付かないだけなのだ。
尤も、紛れが無くてもオリエなら敏感に感じ取ったことだろう。
「オリエは臭いに敏感なのだな」
そうこうする内に列車は山を登った。
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