魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１１１６．ダンジョン企画

　好き者秘書のアピールタイムは大盛況で終わり、彼女はほぼ満額の賞金を得た。
　だが彼女の出番はまだ終わらない。

「さあ、彼女はまだまだヤル気満々です！　続けての挑戦者を募集いたします」

　好き者秘書は観客席に投げキッスを飛ばす。

「またここからの継続対戦は特別ルールが適用されます。ご覧の通りに彼女にはもう脱ぐものがございません。そこで勝者には１０分間彼女から奉仕を受ける、あるいは彼女の肢体をまさぐる権利が与えれます」

　会場がまた興奮する。

「但し、継続対戦料として１万通貨、挑戦済みの方の再挑戦料及び敗北済みの方の残数回復料としてそれぞれの回数に対し１万を掛けた料金を申し受けますのでご注意ください」

　敗北済みの挑戦者がまた挑戦するには３万通貨から始まり、敗北を重ねれば５万、７万と料金が増える。
　もし２回負けて１回勝った挑戦者が再挑戦する場合は継続対戦料が１万、再挑戦料が３万、残数回復料が２万の計６万だ。
　そんな説明を紐のような衣裳で司会を務めるダンジョン企画社長がした。
　そして挑戦者を募集すると、間髪容れずに手が挙がった。