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1013.VR
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「VR?」
「ヴァーチャルリアリティの略で、仮想現実とも言う。架空の世界を現実のように感じられるようにしようと言うものだ」
「架空の世界のお話ではなく、地上のお話なのですが……」
魔王の説明にヒーラーは眉根を寄せた。
「まあ、待て。我の言わんとするのは、架空の世界ではなく地上を地上に居らずとも現実のように感じれば良いと言うことだ」
「……映像で見るのとどう違うのですか?」
「概念を言っても始まらぬな。具体的な方法を言うならゴーレムに意識を移して地上を歩くのだ」
「ゴーレムに意識を移せるのですか?」
「我に不可能はほぼ無い」
「……『ほぼ』が付いちゃうのですね」
「残念ながらな」
地上に居ながら地上を安定させられないからダンジョンに籠もっている魔王であった。
「ヴァーチャルリアリティの略で、仮想現実とも言う。架空の世界を現実のように感じられるようにしようと言うものだ」
「架空の世界のお話ではなく、地上のお話なのですが……」
魔王の説明にヒーラーは眉根を寄せた。
「まあ、待て。我の言わんとするのは、架空の世界ではなく地上を地上に居らずとも現実のように感じれば良いと言うことだ」
「……映像で見るのとどう違うのですか?」
「概念を言っても始まらぬな。具体的な方法を言うならゴーレムに意識を移して地上を歩くのだ」
「ゴーレムに意識を移せるのですか?」
「我に不可能はほぼ無い」
「……『ほぼ』が付いちゃうのですね」
「残念ながらな」
地上に居ながら地上を安定させられないからダンジョンに籠もっている魔王であった。
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